2019年5月27日(月) 「ユーロドル1.12台回復」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は109円台前半まで下落。4月の耐久財受注がマイナスに沈んだことで、米景気に対する懸念が相場を押し下げる。ドル円は109円28銭まで売られ、この日の安値圏で越週。
- ユーロドルは反発し1.1212まで上昇。今回も1.10割れは回避され、景気鈍化の中でもユーロの底堅さが維持される。
- 株式市場は反発。ダウは95ドル上昇し、ナスダックなど他の指数も揃って反発。
- 債券相場はほぼ横ばい。長期金利も2.32%台で変化なし。
- 金は3日ぶりに反落し、原油は4日ぶりに反発。
米4月耐久財受注 → −0.9%
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| ドル/円 | 109.28 〜 109.65 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1183 〜 1.1212 |
| ユーロ/円 | 122.35 〜 122.75 |
| NYダウ | +95.22 → 25,585.69ドル |
| GOLD | −1.80 → 1,283.60ドル |
| WTI | +0.72 → 58.63ドル |
| 米10年国債 | +0.002 → 2.320% |
本日の注目イベント
- 日 3月景気先行指数(改定値)
- 日 黒田総裁講演
- 中 中4月工業利益
- 英 ロンドン市場休場(スプリング・バンク・ホリデー)
- 米 株式、債券市場休場(メモリアルデー)
ゴルフに相撲観戦、そして夜は炉辺焼きと、まずは日本の「おもてなし」を満喫したトランプ大統領。そのお返しというわけではないでしょうが、日米自動車協議は「7月の選挙後まで待つ」と述べ、トランプ氏は日本側の政治日程に配慮を見せました。もっとも、同時に「大きな数字を期待している」とも述べ、日本側の譲歩を促すことも忘れてはいませんでした。まずは友好ムードを前面に出した形でしたが、今日は首脳会談が予定されています。
米中貿易問題や北朝鮮問題などが話題になるものと思われますが、本日の首脳会談からは相場に影響を与える材料は出てこないのではないかと予想しています。首脳会談に先立って、茂木経済再生担当大臣とライト・ハイザーUSTR代表が閣僚協議を行っており、茂木大臣は協議終了後に「何か27日の段階で合意するということにはならない」との見通しを示しています。トランプ大統領は来日初日の日本の企業経営者との会食で貿易問題に触れ、「今後はもう少し公平になっていくと思う」とした上で「近く幾つかの発表、そして向こう数カ月に非常に大きな発表を行えると期待する」と述べています。(ブルームバーグ)「大きな発表」が何を意味するのか現時点では分かりませんが、日米貿易不均衡の是正に関する何か特別なニュースのような気がします。
トランプ大統領の来日とともに話題を集めたのが英国メイ首相の辞任。「氷の女」と言われていますが、スピーチの最後に流した涙が人々の共感を呼んでいるようです。次期首相にはジョンソン前外相が最有力と言われていますが、ジョンソン氏は自身が次期首相になれば、合意なきEU離脱を準備しつつ、アイルランド国境問題を巡る有害な「バックストップ措置」を再交渉するためブリュッセルを訪問すると発言し、EUが拒めば、合意なき離脱に踏み切る準備はできていると語っています。ジョンソン氏は、メイ首相よりもさらに強硬な姿勢を見せていることから、EU側からの反発も予想され、BREXITは、メイ首脳の辞任だけでは簡単に片付く問題でもありません。英国の混迷はまだ等分続くと予想されます。
ドル円は109円台でもみ合っています。現時点では109円割れは何とか避けられ、109円が底堅く見えますが、まだドルの下方リスクは小さくはありません。堅調だった米経済指標にも先週あたりから、今後の景気鈍化を示唆する指標も出始めてきました。その先に「利下げ」でもあるようだと、ドル円の上値も抑えられる可能性もあり、今後さらに経済指標には注意しなければなりません。
6月の「G20」まであと1カ月ですが、この間に米中の歩み寄りのきっかけがあるのかどうかどうか重要です。米国に対する中国側の対応も、これまでとは異なり硬化してきました。このままでは「G20」での米中首脳会談があっても合意には至らない可能性の方が高いようにも思えます。最後には落としどころを探っているトランプ大統領が譲歩するのではとの観測もありますが、全く予想はできません。
本日は米国が祝日でるため大きな動きはないと予想されます。
ドル円のレンジは109円〜109円70銭程度と予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/5 | ククドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | (多くの電話会議を通じて通商合意に)「一段と近づいている」 | -------- |
| 4/9 | IMF・世界経済見通し | 「世界的な成長の勢いが衰え不況に対応する政策的余地が限られる中、経済活動を害しかねない政策ミスを回避することを主な優勢事項にする必要がある」 | ドル円111円台前半から111円割れ。株価も大きく下落。 |
| 4/9 | ラガルド・IMF専務理事 | 「世界経済は、微妙な瞬間に直面している」 | -------- |
| 4/10 | FOMC議事録 | フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の適切なレンジに対する見解は、今後のデータや他の動向に基づいてどちらの方向にも変わり得るとの考えを幾人かの参加者が示した。 | 公表後、ややドルが上昇。 |
| 4/11 | クラリダ/FRB副議長 | 「現在の景気拡大局面が今年半ばに米史上の最長記録を更新する可能性は非常に高い」 | -------- |
| 4/12 | ムニューシン・米財務長官 | 「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」 | -------- |
| 4/13 | 黒田・日銀総裁 | 「金融政策の余地がないと決め付けることはできない。わが国についてもまだ必要があれば、さらなる追加緩和ということを考える余地はある」 | -------- |
| 4/13 | ドラギ・ECB総裁 | 「中銀の独立性に関し、確かに懸念している・・・・。世界で最も重要な地域においてだ」IMFの会合で、FRBに利下げ圧力をかけているトランプ大統領を暗に批判したと思える発言を。 | -------- |
| 4/14 | トランプ・米大統領 | 「FRBは適切に仕事をしていなかった。もしそうしていれば米株価はさらに5000−10000ポイント上昇していただろう。量的引き締めは破壊的だ。真逆のことをすべきだった」あらためてFRBを批判。 | -------- |
| 4/23 | トランプ・米大統領 | 「ハーレーは現在31%のEUの関税に苦しんでいる。この関税の一部を相殺するため、ハーレーは製造拠点を海外に移転せざるを得なかった。EUの関税率は2021年6月に66%に引き上げられる。米国に対し、非常に不当だ。われわれは報復する!」 | -------- |
| 4/25 | 日銀金融政策決定会合 | 「当分の間、少なくとも2020年春ごろまで現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」 | ドル円111円台後半から売られる。 |
| 4/30 | トランプ・米大統領 | 「中国が金融緩和で大規模な景気刺激策と取っている。われわれのFRBは低インフレにも関わらず、絶え間なく利上げを実施した」「FOMCが1ポイントの利下げを実施すれば、米経済はロケットのように上昇する」 | -------- |
| 5/5 | トランプ・米大統領 | 中国との通商協議は続いているが、進展があまりに遅い。中国側が再交渉を企てている。ノー。10%の(関税)は金曜日(10日)に25%にあがるだろう。 | ドル円111円台前半から110円29銭まで急落。 |
| 5/7 | 中国「環球時報」 | 「中国は協議の一時的な中断を含めて、他に想定される結果に十分備えている」 | ドル円の下落を加速させ、株価は下落。 |
| 5/7 | クラリダFRB副議長 | (当局による利下げは)「現時点でその状況にあるとは考えていない。どちらの方向にも金利を動かす強い論拠は見られない」 | -------- |
| 5/8 | トランプ・米大統領 | 「中国の劉鶴副首相が取引をするため米国にやってくる。様子を見ているが、年1千億ドル超の関税が米国の金庫に入ってくるのにとても満足している」 | -------- |
| 5/11 | トランプ・米大統領 | (中国は)「今、行動することが賢明だろう。最近の交渉で中国は手ひどく打ちのめされたので、次の選挙まで待った方が良さそうだと感じていると思う。だが唯一の問題は私が勝利するであろうことを彼らが知っていることだ」 | -------- |
| 5/20 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | PCEコア指数が前年同月比1.6%上昇という状況について、「この状況が長引くようであれば、利下げ、インフレ期待の中心を再び2%にするよう私はFOMCでより強く主張する」 | -------- |
| 5/20 | 張明EU大使 | 中国には自国の正当な権利と利益を守るための揺るぎない決意がある。米国が闘うというなら、われわれは最後までそれに付き合い、真剣に闘う。言い換えるなら、ボールは米側のコートにある。 | -------- |
| 5/20 | ロウ・オーストラリア準備銀行総裁 | 雇用をより促進するため、来月の会合で政策金利引き上げの検討を行う。低いキャッシュレートは雇用の伸びを後押しし、インフレが目標と合致するタイミングを早める。 | 豪ドル円76銭台前半 → 75円80銭前後まで下落。 |
| 5/23 | 人民日報 | 1年余りにわたり米国は「乱暴者」のように振舞ってきた。関税を振りかざし、貿易戦争をあおり、ルールに基づく多国間貿易システムを攻撃した。大型関税を課すことで米国は自らのコミットメントとWTOルールを無視し、国際ルールより一方的な利益を意図的に優先させた。 | ドル円110円台から109円46銭まで急落。株価も大幅安となり、長期金利は2.3%台を割り込む。 |



