2019年6月18日(火) 「ユーロドル1.12台前半から半ばで推移」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はFOMCを控え小動き。108円台半ばを超える場面があったものの、軟調な経済指標にドルが売られ108円52銭まで下落し、取引を終える。
- ユーロドルは続落。1.12台前半から半ばで推移。
- 株式市場は主要3指数とも揃って反発。ダウは22ドル上昇。ナスダックはFANG銘柄が上昇を牽引し48ポイント高。
- 債券相場は小幅に反落。長期金利は2.09%台に。
- 金は5日ぶりに反落し、原油も下落。
6月NY連銀製造業景況指数 → −8.6
6月NAHB住宅市場指数 → 64
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| ドル/円 | 108.52 〜 108.64 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1214 〜 1.1247 |
| ユーロ/円 | 121.71 〜 122.12 |
| NYダウ | +22.92 → 26,112.53ドル |
| GOLD | −1.60 → 1,342.90ドル |
| WTI | −0.58 → 51.93ドル |
| 米10年国債 | +0.014 → 2.094% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独6月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏5月消費者物価指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏4月貿易収支
- 英 英保守党党首選
- 英 カーニー・BOE総裁講演
- 米 5月住宅着工件数
- 米 5月建設許可件数
6月のNY連銀製造業景況指数は「−8.6」と、予想を大きく下回ったばかりか、統計が始まって以来、過去最大の低下となりました。前月は「17.8」だったので、下落幅は「26.4」ポイントにも達しています。項目別を見ると、ほぼ全ての項目が低下していますが、特に新規受注と受注残の下げがきつく、新規受注は3年ぶり、受注残は2015年以降で最低でした。
それにしても今月に入って、ADP雇用者数や雇用統計の非農業部門雇用者数でも見られたように、単純に市場予想を下回るだけではなく、「3年ぶり」とか、「リーマンショク以来」といった形容詞がつくほど、大きな落ち込みを見せています。これらの現象をどう捉えればいいのでしょうか?米中貿易戦争の長期化で、経済活動に何らかの影響が出ているほか、経営者心理にも不安を与えているといったことなのでしょうか。判断が難しいのは、一方的に予想を下回る結果が出るだけではなく、予想を大きく超える結果もあり、強弱まちまちでそのブレが大きいといったところです。
中国の習近平主席が突然の北朝鮮訪問です。中国国営の新華社は、習主席が20、21日に北朝鮮を公式訪問すると発表しました。中国首脳の北朝鮮訪問は約14年ぶりのことになるそうですが、来週にはG20があり、その前にあえて訪朝することで、米国へのけん制との見方があります。北朝鮮の金委員長が先週、トランプ大統領に親書を送り、ボルトン首席補佐官は、3回目となる米朝首脳会談の実現にも言及していましたが、それでも核廃絶を含めた米朝関係を進展させるには、「中国の介在が不可欠」ということを印象付ける思惑もあるようです。
米国では中国からの輸入品3000億ドル(約32兆5500億円)相当に対する関税を付加することの一環として公聴会が始まりました。公聴会には米国半導体工業会の代表など、メーカーや小売業者など320人が出席し、25日まで行う予定ですが、すでに多くの反対の声があがっています。今後、米通商代表部(USTR)が企業の意見などを踏まえて制裁対象品目を慎重に検討することになっています。
FOMC、G20を控えてドル円だけではなく、主要通貨の動きも鈍くなっています。FOMCでは7月利下げに向けた地ならしで、G20ではひとまず米中首脳会談の実現というのがメインシナリオかと思います。恐怖指数と言われる「VIX指数」も直近では「15.3」と、恐怖の目安となる「20」を下回っています。市場は、「最悪の事態にはならない」という想定の基にポジションを取っていることを表しており、米中首脳もそこは避けたいところでしょうが、ギリギリまで腹の探り合いは続きます。本日のドル円は108円20銭〜108円90銭程度を予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/5 | トランプ・米大統領 | 中国との通商協議は続いているが、進展があまりに遅い。中国側が再交渉を企てている。ノー。10%の(関税)は金曜日(10日)に25%にあがるだろう。 | ドル円111円台前半から110円29銭まで急落。 |
| 5/7 | 中国「環球時報」 | 「中国は協議の一時的な中断を含めて、他に想定される結果に十分備えている」 | ドル円の下落を加速させ、株価は下落。 |
| 5/7 | クラリダFRB副議長 | (当局による利下げは)「現時点でその状況にあるとは考えていない。どちらの方向にも金利を動かす強い論拠は見られない」 | -------- |
| 5/8 | トランプ・米大統領 | 「中国の劉鶴副首相が取引をするため米国にやってくる。様子を見ているが、年1千億ドル超の関税が米国の金庫に入ってくるのにとても満足している」 | -------- |
| 5/11 | トランプ・米大統領 | (中国は)「今、行動することが賢明だろう。最近の交渉で中国は手ひどく打ちのめされたので、次の選挙まで待った方が良さそうだと感じていると思う。だが唯一の問題は私が勝利するであろうことを彼らが知っていることだ」 | -------- |
| 5/20 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | PCEコア指数が前年同月比1.6%上昇という状況について、「この状況が長引くようであれば、利下げ、インフレ期待の中心を再び2%にするよう私はFOMCでより強く主張する」 | -------- |
| 5/20 | 張明EU大使 | 中国には自国の正当な権利と利益を守るための揺るぎない決意がある。米国が闘うというなら、われわれは最後までそれに付き合い、真剣に闘う。言い換えるなら、ボールは米側のコートにある。 | -------- |
| 5/20 | ロウ・オーストラリア準備銀行総裁 | 雇用をより促進するため、来月の会合で政策金利引き上げの検討を行う。低いキャッシュレートは雇用の伸びを後押しし、インフレが目標と合致するタイミングを早める。 | 豪ドル円76銭台前半 → 75円80銭前後まで下落。 |
| 5/23 | 人民日報 | 1年余りにわたり米国は「乱暴者」のように振舞ってきた。関税を振りかざし、貿易戦争をあおり、ルールに基づく多国間貿易システムを攻撃した。大型関税を課すことで米国は自らのコミットメントとWTOルールを無視し、国際ルールより一方的な利益を意図的に優先させた。 | ドル円110円台から109円46銭まで急落。株価も大幅安となり、長期金利は2.3%台を割り込む。 |
| 5/27 | トランプ・米大統領 | 貿易に関して、われわれは恐らく8月に両国にとって非常に好ましい何かを発表するだろう。日本の対米ビジネスは米国の対日ビジネスよりがはるかに多いため、われわれは少し巻き返す必要がある。われわれは逆に対日ビジネスを増やしたい。 | -------- |
| 5/29 | 人民日報 | 米国は貿易戦争で中国が応酬する能力を過小評価すべきでない。 | ドル円109円15銭近辺まで円高が進む。米国株は連日の大幅安。 |
| 5/29 | クラリダFRB副議長 | イールドカーブに注目している。最近のフラット化の大部分は世界の金融情勢が原因であり、FEDが政策を検討する際、重要な意味を持つ。 | ドル円下落。債券は買われ、株価のも上昇。 |
| 5/30 | トランプ・米大統領 | メキシコが米国への不法移民流入を止めるまで同国からの輸入品に5%の関税を課す。 | ドル円109円台を割り込み、日経平均株価は300円以上の下落。 |
| 6/2 | 中国国防相 | 対話したいならドアは開いている。戦いたいなら戦う。準備はできている。 | -------- |
| 6/2 | 王受分中国商務次官 | 米中貿易協議の中断について米国に全責任がある。今後いかなる議論も誠実さと相互尊重、平等を基礎におく必要がある。全てが合意されるまで、何も合意はない。 | -------- |
| 6/3 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | インフレ率とインフレ期待を目標に近づけるのを助け、予想より急激な景気減速に備えた保険を確保するためにも、政策金利に下方向の調整を加えることは近く正当化される可能性がある。貿易の抑制が米経済に直接及ぼす影響は比較的小さいが、世界の金融市場を通じて広がる影響はより大きくなる可能性がある。 | ドル円108円台前半から107円台後半に。 |
| 6/4 | パウエルFRB議長 | これまでと同様、景気拡大を維持するためわれわれは適切な行動を取る。労働市場は力強く、インフレ率は当局の対称的な2%の目標付近にある。 | NYダウが512ドル急騰するなど、米国株はほぼ前面高の展開に。 |
| 6/4 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | インフレがやや低めのため必要に応じて政策を調整する余地はあるが、経済のファンダメンタルズは引き続き底堅い。個人消費も底堅い。これが実際に何を意味するのかわれわれは熟慮する必要がある。 | -------- |
| 6/5 | カプラン・ダラス連銀総裁 | (政策金利を引き下げるという)その判断を下すには時期尚早だ。 | -------- |
| 6/6 | ドラギ・ECB総裁 | 最新の経済指標は世界的な向かい風がユーロ圏経済の見通しを圧迫していることを示している。理事会は不測の事態には行動し、あらゆる措置を取る準備ができている。 | -------- |
| 6/10 | トランプ大統領 | 中国の習近平国家主席がG20での会談に応じない場合、中国からの輸入品3000億ドル(約32兆5000億円)に対して直ちに25%の関税を課す可能性がある。 | -------- |
| 6/10 | トランプ大統領 | 当局は大きな誤りを犯し、私の言うことを聞かなかった。金利を大幅、かつ急速に上げすぎた。米国の金融当局はわれわれにとって、とても有害だ。 | -------- |
| 6/13 | クドロー国家経済会議委員長 | トランプ大統領は会談への強い意欲を表明したが、会談はまだ正式に準備されてない。会談が実現しない場合には重大な結果に直面する可能性がある。しかし、大統領は会談をする方を好むだろう。 | -------- |
| 6/14 | ロス商務長官 | G20では、よくても前向きに協議を再開するという合意にとどまりそうだ。 | -------- |



