2019年6月24日(月) 「ユーロドル3カ月ぶりに1.13台後半に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間に107円05銭前後まで売られたドル円は海外市場ではやや反発。NYでは107円73銭までドルが買い戻されたが、イラン情勢の緊迫から107円30銭まで反落して引ける。
- ユーロドルは続伸。約3カ月ぶりに1.1378までユーロ高が進行。
- 株式市場は下落。ダウはザラ場で史上最高値を更新したが、引け値では34ドル安。
- 債券相場は続落。長期金利は2.05%台へと上昇。
- 金は続伸し、引け値でも1400ドル台に乗せる。金利低下とイラン情勢の緊迫から資金が金に流れる。原油価格は小幅に続伸。
5月中古住宅販売件数 → 534万件
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| ドル/円 | 107.30 〜 107.73 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1309 〜 1.1378 |
| ユーロ/円 | 121.60 〜 122.12 |
| NYダウ | −34.04 → 26,719.13ドル |
| GOLD | +3.20 → 1,400.10ドル |
| WTI | +0.36 → 57.43ドル |
| 米10年国債 | +0.026 → 2.054% |
本日の注目イベント
- 豪 ロウRBA総裁講演
- 日 4月景気先行指数(改定値)
- 独 独6月ifo景況感指数
ドル円は先週末の東京時間に107円05銭近辺まで売られ、107円割れも意識されましたが、そこは踏み留まり、海外市場ではドル買戻しの流れが優勢となりました。NY市場では朝方に107円73銭までドル高が進みましたが、その後はイラン情勢の緊迫から再びドルが下落しています。トランプ大統領がイランへの空爆を直前に停止していたことを明らかにし、イランが米国の無人機を撃墜したことで一触即発の状況になっていました。
トランプ大統領は攻撃したら150人ほどの死者が出るとの報告から、「釣り合わない」として、攻撃10分前に停止命令を出しましたがその後、24日には追加制裁を発表するとツイートしています。軍事行動についても、「われわれがこの問題を解決するまで常にテーブルの上にある」と述べ、イランの指導者が「悪事を働けば、彼らにとって非常に不運な日になるだろう」と語っています。(ブルームバーグ)
トランプ氏はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」で再びパウエルFRB議長を批判しています。「私は彼の行動に不満だ。彼が良い仕事をしてきたとは思わない」と批判し、パウエル議長を「降格させると脅かしたことは決してない」とした上で、「私はそれを行う権限がある。だが、そう言ってはこなかった」と述べました。また政策金利についても、「金利を非常に急激に引き上げたばか者がいた。やり過ぎた。彼は間違いを犯した。それは証明されている」と語っています。(ブルームバーグ)トランプ氏はすでに先週2020年の大統領選への再出馬を宣言しています。現職有利とは言え、次期大統領に誰がなるのかはまだ分かりませんが、仮にトランプ氏が再選された場合、これまでの言動から判断して、パウエル議長の続投はないものと思われます。
ドル円は徐々に下値を切り下げてきました。107円割れもそう遠くないと予想していますが、なかなかドルを買う理由がみつからないのが現状です。金利低下、イラン情勢、さらには米中貿易問題・・・・。株価の上昇だけがドルを支える材料になっていますが、これもいつまで続くのか、危うい気がします。米朝関係については、お互いの親書が取り交わされたことで、やや明るい見通しも出てきましたが、仮に第3回米朝首脳会談開催に漕ぎ着いたとしても、事態はそれほど変わるとも思えません。焦点は、やはり今週末に迫ったG20での米中首脳会談で、どこまで話し合いがつくのかという点です。ここでも、貿易問題で劇的な合意がなされるとは思えませんが、それでも米中トップ同士が直接話し合いを行うことで、事態がこれ以上悪化することはないと予想します。今後も協議を継続して行きながら、その間、中国が米国からエネルギーや農産物を大量に購入して貿易の不均衡を解消することでひとまず関係を修復する、といったシナリオを描いています。世界中の投資家が注目する米中首脳会談は29日に夕方に行われる予定ですが、まだ詳しい情報は入っていません。本日のドル円は107円〜107円80銭程度を予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/5 | トランプ・米大統領 | 中国との通商協議は続いているが、進展があまりに遅い。中国側が再交渉を企てている。ノー。10%の(関税)は金曜日(10日)に25%にあがるだろう。 | ドル円111円台前半から110円29銭まで急落。 |
| 5/7 | 中国「環球時報」 | 「中国は協議の一時的な中断を含めて、他に想定される結果に十分備えている」 | ドル円の下落を加速させ、株価は下落。 |
| 5/7 | クラリダFRB副議長 | (当局による利下げは)「現時点でその状況にあるとは考えていない。どちらの方向にも金利を動かす強い論拠は見られない」 | -------- |
| 5/8 | トランプ・米大統領 | 「中国の劉鶴副首相が取引をするため米国にやってくる。様子を見ているが、年1千億ドル超の関税が米国の金庫に入ってくるのにとても満足している」 | -------- |
| 5/11 | トランプ・米大統領 | (中国は)「今、行動することが賢明だろう。最近の交渉で中国は手ひどく打ちのめされたので、次の選挙まで待った方が良さそうだと感じていると思う。だが唯一の問題は私が勝利するであろうことを彼らが知っていることだ」 | -------- |
| 5/20 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | PCEコア指数が前年同月比1.6%上昇という状況について、「この状況が長引くようであれば、利下げ、インフレ期待の中心を再び2%にするよう私はFOMCでより強く主張する」 | -------- |
| 5/20 | 張明EU大使 | 中国には自国の正当な権利と利益を守るための揺るぎない決意がある。米国が闘うというなら、われわれは最後までそれに付き合い、真剣に闘う。言い換えるなら、ボールは米側のコートにある。 | -------- |
| 5/20 | ロウ・オーストラリア準備銀行総裁 | 雇用をより促進するため、来月の会合で政策金利引き上げの検討を行う。低いキャッシュレートは雇用の伸びを後押しし、インフレが目標と合致するタイミングを早める。 | 豪ドル円76銭台前半 → 75円80銭前後まで下落。 |
| 5/23 | 人民日報 | 1年余りにわたり米国は「乱暴者」のように振舞ってきた。関税を振りかざし、貿易戦争をあおり、ルールに基づく多国間貿易システムを攻撃した。大型関税を課すことで米国は自らのコミットメントとWTOルールを無視し、国際ルールより一方的な利益を意図的に優先させた。 | ドル円110円台から109円46銭まで急落。株価も大幅安となり、長期金利は2.3%台を割り込む。 |
| 5/27 | トランプ・米大統領 | 貿易に関して、われわれは恐らく8月に両国にとって非常に好ましい何かを発表するだろう。日本の対米ビジネスは米国の対日ビジネスよりがはるかに多いため、われわれは少し巻き返す必要がある。われわれは逆に対日ビジネスを増やしたい。 | -------- |
| 5/29 | 人民日報 | 米国は貿易戦争で中国が応酬する能力を過小評価すべきでない。 | ドル円109円15銭近辺まで円高が進む。米国株は連日の大幅安。 |
| 5/29 | クラリダFRB副議長 | イールドカーブに注目している。最近のフラット化の大部分は世界の金融情勢が原因であり、FEDが政策を検討する際、重要な意味を持つ。 | ドル円下落。債券は買われ、株価のも上昇。 |
| 5/30 | トランプ・米大統領 | メキシコが米国への不法移民流入を止めるまで同国からの輸入品に5%の関税を課す。 | ドル円109円台を割り込み、日経平均株価は300円以上の下落。 |
| 6/2 | 中国国防相 | 対話したいならドアは開いている。戦いたいなら戦う。準備はできている。 | -------- |
| 6/2 | 王受分中国商務次官 | 米中貿易協議の中断について米国に全責任がある。今後いかなる議論も誠実さと相互尊重、平等を基礎におく必要がある。全てが合意されるまで、何も合意はない。 | -------- |
| 6/3 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | インフレ率とインフレ期待を目標に近づけるのを助け、予想より急激な景気減速に備えた保険を確保するためにも、政策金利に下方向の調整を加えることは近く正当化される可能性がある。貿易の抑制が米経済に直接及ぼす影響は比較的小さいが、世界の金融市場を通じて広がる影響はより大きくなる可能性がある。 | ドル円108円台前半から107円台後半に。 |
| 6/4 | パウエルFRB議長 | これまでと同様、景気拡大を維持するためわれわれは適切な行動を取る。労働市場は力強く、インフレ率は当局の対称的な2%の目標付近にある。 | NYダウが512ドル急騰するなど、米国株はほぼ前面高の展開に。 |
| 6/4 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | インフレがやや低めのため必要に応じて政策を調整する余地はあるが、経済のファンダメンタルズは引き続き底堅い。個人消費も底堅い。これが実際に何を意味するのかわれわれは熟慮する必要がある。 | -------- |
| 6/5 | カプラン・ダラス連銀総裁 | (政策金利を引き下げるという)その判断を下すには時期尚早だ。 | -------- |
| 6/6 | ドラギ・ECB総裁 | 最新の経済指標は世界的な向かい風がユーロ圏経済の見通しを圧迫していることを示している。理事会は不測の事態には行動し、あらゆる措置を取る準備ができている。 | -------- |
| 6/10 | トランプ大統領 | 中国の習近平国家主席がG20での会談に応じない場合、中国からの輸入品3000億ドル(約32兆5000億円)に対して直ちに25%の関税を課す可能性がある。 | -------- |
| 6/10 | トランプ大統領 | 当局は大きな誤りを犯し、私の言うことを聞かなかった。金利を大幅、かつ急速に上げすぎた。米国の金融当局はわれわれにとって、とても有害だ。 | -------- |
| 6/13 | クドロー国家経済会議委員長 | トランプ大統領は会談への強い意欲を表明したが、会談はまだ正式に準備されてない。会談が実現しない場合には重大な結果に直面する可能性がある。しかし、大統領は会談をする方を好むだろう。 | -------- |
| 6/14 | ロス商務長官 | G20では、よくても前向きに協議を再開するという合意にとどまりそうだ。 | -------- |
| 6/18 | ドラギECB総裁 | 見通しが改善せずインフレ圧力が強まらない場合は追加の刺激策が必要になるだろう。利下げは政策手段の一部であり、資産購入も選択肢だ。 | ユーロドル小幅に下落。 |
| 6/19 | FOMC声明文 | 「見通しを巡る不確実性が高まった」「これらの不確実性と落ち着いたインフレ圧力を考慮し、委員会は経済見通しに関する今後の情報が示唆するものを注視し、景気拡大や力強い労働市場、対称的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する」 | ドル円は108円台半ばから108円割れまで下落。株高、債券高となり長期金利は2.02%台まで低下。 |



