今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年4月2日(木)




おはようございます。

当社のオフィスがある東京八重洲口にJRの高層ビルがあります。

1階にはBMWの大きなショールームがあり、昨日から新車が展示されました。

7シリーズの「70iL]です。

モデルチェンジを終えたばかりのシャンパンゴールド色の車体が

輝いていました。

一方、100年の歴史を誇るGMは新CEOが就任しましたが、

大統領自らが「破産法の適用が最善策」と述べるなど

「破綻」の二文字がちらつきます。

100年もの長きに渡り自動車業界を牽引してきた

GMも終焉が近いようです。

これを栄枯盛衰と言うんでしょうか。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

    ドル円は朝方の東京市場で乱高下した中、NYではADP雇用者数の悪化から ややドル安方向に振れたものの値動きは限定的。
  • いくつかの経済指標が改善傾向を示したことでNYダウは続伸、前日比152ドル 高で大引け。ガイトナー財務長官が、「米金融市場には改善の心強い兆候」が見られる と述べたことを受け、金融株が全体を牽引。
  • 3月ISM製造業景況感指数→36.3(3ヶ月連続の改善)
  • 2月中古住宅販売成約指数→△2.1%
  • 3月ADP全国雇用者数→▼74万2千人(予想以上の悪化)
  • 3月の米自動車販売台数がが発表され、GM、フォードなどが前月よりの軒並み 4割前後の増加をみせ、自動車販売不振に底入れの兆し。

ドル/円98.39 〜 99.06
ユーロ/円130.11〜 131.34
NYダウ+152.68 → 7.761.60ドル
GOLD +2.70 →  927.70ドル
WTI −1.27 →  48.39ドル
米10年国債−0.01 → 2.654%


本日の注目点

     
  • 欧   G20金融サミット(ロンドン)      
  • 欧   ECB理事会 
  • 米   週間失業保険申請件数                     

昨日の東京市場朝方は日銀短観の一段の悪化を受け円は99円47銭まで売られたものの、

その直後に、オバマ大統領が「GMは破産法適用が最善の策」と述べたと伝えられると

円は買い戻され、一気に98円28レベルまでドル安が進みました。

日本のファンダメンタルズの悪化が確認された格好でしたが、GM破綻の可能性のニュースで

冷や水を浴びせられました。

同時に、昨日この欄でも指摘したように99円の30−40は200日移動平均線が頭を

抑えており、かなり重要なレジスタンスでもあったわけです。



ユーロ円もアジアでは131円台後半までの円安水準がありましたが、本日のECB理事会

での利下げに加え、トリシェ総裁が量的緩和を示唆する可能性が意識されたことから、

NYではユーロ売りが優勢な展開でした。

ユーロ圏の2月の失業率が市場予想以上に上昇していたこともユーロ売りの材料となった

ようです。

また、独の小売売上高の減少もECBに政策金利の0.5%引き下げの他に、量的緩和を

促す可能性も台頭してきました。

GMが厳しい選択を迫られている一方、昨日は3月の自動車販売台数が発表されています。

販売財数そのものは大きく伸びてはいないものの、米大手3社は最悪だった2月比軒並み4割前後の

販売台数を確保しました。

本格的な回復基調入りするにはまだ予断は許しませんが、各社は4月から、仮に失業した場合には

500ドル〜700ドル自動車ローンを減額するという特別キャンペーンを導入しており、

その効果も見守りたいところです。



ロンドンでは今日からの金融サミットを前に首脳外交が活発に繰り広げられていますが、

米中首脳会談では、オバマ大統領は世界最大の米国債保有国である中国に配慮してか、

「協調」「提携」などの言葉が交わされ、「為替の安定」「機軸通貨としてのドル」への言及は

ありませんでした。

今日のG20では世界的な経済危機を乗り越えるための協調体制づくりで合意できるか

に焦点が集まっています。

既に仏サルコジ大統領は共同声明の草稿は租税回避地(タックスヘブン)への圧力が不十分と不満を

示しており、仏、独の対応が注目されます。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
3/3 バーナンキFRB議長 「この1年半に起きた出来事で、最も強い憤りを覚えたのはAIGを置いてほかならない。」「金融システムはまだ安定していない。」議会証言で発言。 保険株を中心に米株式下落。
3/5 トリシェECB総裁 「現行水準が(政策金利の)最低水準と決めたわけではない。」「今年中に(インフレ率が)マイナスになる。」追加利下げ決定後の会見で。 ユーロが大幅に下落。ユーロ/円124円後半→122円台へ。
3/6 大統領経済諮問委員会ローマー委員長 景気回復の時期について「年後半には効果が表れる」TVのインタヴューで。 -----
3/7 世界銀行 2009年世界景気は戦後初めてマイナス成長に。(世銀が今年度の経済見通しを発表。)   -------
3/7 ウオーレンバフェット 米経済は「がけから転落した。」「現在の政策は強いインフレ要因となり得る。」米経済が非常に厳しい状況にあり、ある程度のインフレは適切との見解を示す。   NY株式市場が下落。NYダウ6,547ドルまで売られる。
3/10 スマギECB専務理事 「ECBは金利をゼロ水準まで引き下げる用意がある。」インタビューに答えて。   -------
3/15 バーナンキFRB議長 「政府が金融市場の安定に成功すれば 、リセッションは年内に終了し、2010年には景気拡大に転じる公算が大きい。」CBSのTVインタビューに答えて。   -------
3/20 米自動車作業部会スティーブン上級顧問 「GM,クライスラーの債権計画は楽観的な部分もあり、必要な支援額が大幅に増える事態も否定できない。」米メディアに対して。
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3/23 トリシェECB総裁 「ECBは金利をゼロまで引き下げることについて慎重な姿勢を維持している。」23日付け新聞のインタビューで。
ユーロドル1.35後半→1.37台へ。
3/25 ガイトナー財務長官 「SDRについては排除しない。」「ドルは引き続き世界において最も有力な準備通貨であり、今後の長期間そうあり続けると思う。」NYの講演で。
ドル円97円ミドルから96円台、更に97円台に。
3/26 ルービニNY大学教授 ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じて「大手銀行のいくつかは国有化が必要になるだろう。」不良債権処理に向けた米財務省の計画は不十分との見方を表明
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3/30 オバマ大統領 GMについて「根本的なリストラを実施すれば復活できる。」とし、クライスラーについては「単独での生き残りは困難。」と指摘。(両社に対する追加資金提供に際して)
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※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和