今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

「ナスダック指数10連騰」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場
  • クリスマスイブということで取引は閑散となり、ドル円は動かず。109円33銭から43銭の狭いレンジ内で推移。
  • ユーロドルも前日とほぼ同水準で推移し、1.1085を中心に薄商い。
  • 株式市場は短縮取引となり、ダウは4日ぶりに反落。一方ナスダックは10連騰し、最高値を更新。
  • 債券相場は反発。長期金利は1.90%台に低下。
  • ドルがポンドに対して売られたことで金は16ドル上昇し、1500ドルの大台を回復。原油も続伸し61ドル台に。
*********************
12月リッチモンド連銀製造業指数 → −5
*********************
ドル/円 109.33 〜 109.43
ユーロ/ドル 1.1078 〜 1.1093
ユーロ/円 121.13 〜 121.27
NYダウ −36.08 → 28,515.45ドル
GOLD +16.10 → 1,504.80ドル
WTI +0.59 → 61.11ドル
米10年国債 −0.030 → 1.900%

本日の注目イベント

  • 日 安倍首相、中国李首相と会談(中国・成都)
  • 主要海外市場は全て休場

予想通り為替は動きません。ドル円はこの24時間でも、ほぼ10銭程度の値動きでした。NY株式市場は、クリスマス前ということで短縮取引でしたが、ナスダック指数だけは続伸し、これで10連騰です。

トランプ大統領は、「中国との合意に関して、われわれは署名式を行うことになる」と発言し、中国との貿易取引は「成立」しており、翻訳と文章作成の作業に取り組んでいるのみだと発言しました。また、自身が習近平主席と会談する前に、米中が合意に署名する可能性も示唆しています。一方、このところ再び関係が冷えて来たように思える北朝鮮に関連してトランプ氏は、「北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試射すれば、米国は対応する」と言明し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が言及している「クリスマス・プレゼント」の脅しについては、新たなミサイル実験で驚かせるのではなく、「すてきなプレゼント」である可能性があると語っています。(ブルームバーグ)

昨日は特段の材料がないため、トランプ氏の発言が中心になりますが、トランプ氏は上院で進められている弾劾裁判についても発言しており、この裁判において自分は「非常に良い位置」にいると述べています。共和党のマコネル上院院内総務次第だとし、同氏を、「非常に良い男、かつ非常に公平な男」だと称賛しました。このように、弾劾裁判については気に留めている様子は見られませんが、この影響が来年の大統領選にどのように影響してくるのかについては「その影響は全くない」とは言えません。

ドル円はほぼ固まった状態で、コメントのしようもありませんが、短期的な動きを示す、「1時間足」では「200時間移動平均線」が「120時間線」などを上回り、ドルの短期的な下落傾向を示唆しています。「日足」ではまだその傾向は見られませんが、厳密に言えば、若干ではありますが上値を切り下げているのが確認できます。動かないとは思いますが、為替市場は31日まで開いています。気を抜かずに最後まで用心することが肝要です。本日のドル円は109円30銭〜109円50銭程度といったところでしょうか。

=========

本日は東京市場が終わると、その後開いている市場はなく、当社のレート配信も午後3時25分を持って止まります。そのため、明日の「アナリストレポート」もお休みとさせて頂きます。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
12/17 トランプ大統領 「連邦準備制度が金利をさらに引き下げ、量的緩和を行えばどんなにすばらしいだろう。ドルは他の通貨に対して非常に強く、インフレはほとんどない。今がそうすべき時だ。輸出は急増するだろう」 --------
12/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「米景気は来年に向けて良好な位置にある。見通しに大幅な変化が見られない限り、政策当局は金利を動かすべきではない」 --------
12/17 カプラン・ダラス連銀総裁 「今年の早い段階ではリスクは下方向だと考えていたが、現時点では比較的均衡が取れていると言えだろう」 --------
12/13 トランプ大統領 「中国と取引が成立したため、15日の関税は発動されない。第2段階の取引を巡る交渉は2020年の選挙を待たずに直ぐに始める」 --------
12/13 ライトハイザー・USTR代表 「米国と中国が第2段階の貿易交渉を開始する日程は今のところ決まっていない」 ドル円、109円台半ばから109円台前半に下落
12/11 パウエル・FRB議長 「金融政策の現在のスタンスは今後も適切である公算が大きい。経済と金融政策は現在、両方とも良好だ」 --------
12/3 トランプ大統領 (中国との合意に)「期限はない」、中国との合意を大統領選挙後まで待つのは良い考えだと思う。しかし、中国はいま合意することを望んでいる。合意が適切なものになるかどうか見てみよう」 ドル円109円台前半から108円台半ばまで下落。NYダウは一時450ドルを超える下落。
12/2 ロス・米商務長官 「論理的な期限は12月15日だ。現在とその日までの間に何も起きなければ、トランプ大統領は関税を引き上げる考えであることをかなり明確に示している」 --------
12/2 トランプ大統領 「甚だしい規模で自国通貨の切り下げを行ってきた。これは米国の農民にとって不利だ。従って、両国から出荷される全ての鉄鋼とアルミニウムに対する関税を直ちに復活させる」 株価の大幅下落と、ドル円は109円台後半から108円台後半まで売られる。
11/26 ロウ・オーストラリア準備銀行総裁 「私の考えでは、利下げから量的緩和(QE)へと進むスムーズな連続性はない。中銀が資産購入に踏み込むのは利下げよりも大きなステップだ」 --------
11/26 トランプ大統領 米中貿易協議について、「われわれは極めて重要な取引の最後の難所にある。非常に順調に進んでいる」 ドル高、株高につながる。
11/25 パウエル・FRB議長 「経済を巡る今後の情報が当局の見通しとおおむね合致した状況が続く限り、現行の金融政策スタンスは依然として適切である可能性が高いとわれわれは考える」 --------
11/24 マイケル・ブルームバーグ・前NY市長 「ドナルド・トランプを打ち負かし、米国を立て直すために出馬する。大統領による無鉄砲で倫理観を欠いた行動がさらに4年間続くことに、米国は堪えられない」「再選された場合、米国が受けるダメージは二度と修復できなくなるだろう」(民主党大統領候補出馬にあたって) --------
11/20 劉鶴・中国副首相 (米国側の要求に)「戸惑っているものの、合意の第1段階に達する自信を持っている」「慎重ながらも楽観的だ」 ドル円→108円30銭近辺から反発。マイナス400円を超える下落を見せた日経平均株価も下げ幅を200円以下に縮小。
11/19 ウイリアムズ・NY連銀総裁 「現在の経済状況および緩やかな成長の継続と力強い労働市場、2%へ向かうインフレを描く基本シナリオを考えると、現在の金融政策スタンスはこれを支える上で適切だと見受けられる」 --------
11/18 メスター・クリーブランド連銀総裁 「現在の金融政策はインフレの行方を見守る上で好位置であると考えている」「インフレは当局の2%目標に向かって上昇しているように見受けられるものの、製造業と投資はこのところ弱い。個人消費は力強く、底堅い」 --------
11/13 パウエル・FRB議長 「景気に関する最新情報がわれわれの見通しとおおむね一致する状況が続く限り、現行金融政策のスタンスは引き続き適切となる可能性が高いだろう」「ただし、この見通しに対する留意すべきリスクは残る」 ややドル高に影響したが、動きは限定的。
11/12 トランプ大統領 「合意は近い。重要な第一段階の合意が近く実現する可能性がある」「合意に至らなければ、われわれは対中関税を大きく引き上げる」 リスクオンがやや後退し、ドル円、株価は小幅下落。
11/5 バーキン・リッチモンド連銀総裁 「貿易政策を起因とする不確実性や世界経済の成長減速から国内経済を守るため、米金融当局は金利を引き下げたが、一旦(利下げを)休止する良い時期と考えている」 --------
11/5 カプラン・ダラス連銀総裁 「1.5−1.75%のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジは恐らく妥当な水準だ」 --------
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和