今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年4月10日(金)




おはようございます。

このところGM破綻の噂が市場の話題によく上りますは、

ブルームバーグによると、仮にGMが破産法適用を申請すれば、米法律事務所

ウェイル・ゴットシャル・アンド・マンジェスは推定2憶3千万ドル

(約231億円)の関連手数料を獲得する可能性がある、と報じています。

長年GMの法律顧問を務め、現在経営再建で助言をしていることから

同社が破産申請に踏み切ればその手続きを引き受ける可能性が高いということです。

長年にわたって破産法に基づく再建手続きを行うということでしょうが、

それにしてもその費用の大きさには驚きです。

退くも地獄、進むも地獄とはこのことでしょうか。



良い週末を・・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 大手米銀ウェルズは1−3月期が最高益になるとの見通しを発表。このサプライズでNYダウは 急騰し、8000ドルの大台を大きく回復。
  • 株式市場の大幅高を受けドルは円、ユーロ、ポンドなど主要通貨に対して堅調に推移。 ドル円は終始100台での動きで高値100円58銭まで示現、前日の水準を回復。
  • カンザスシティー連銀のホーニング総裁は講演で、「大手米銀19行には公的資金注入の 必要はない。」と発言し株高を後押し。
  • 2月の貿易収支→260億ドルの赤字(赤字幅が市場予想より大幅に縮小)
  • 週間失業保険申請件数→65万4千件(こちらも市場予想より改善)
  • オランダ大手金融グループINGは非中核部門の売却を発表、日本で展開されている ING生命も売却される模様。

ドル/円100.17 〜 100.58
ユーロ/円131.89〜 133.50
NYダウ+246.27 → 8,083.38ドル
GOLD −2.60 →  883.30ドル
WTI +2.86 →  52.24ドル
米10年国債+0.059 → 2.923%


本日の注目点

      
  • 日   日銀金融際策決定会合議事録(3月17,18日分)              
  • 米   財政収支       
  • 欧   ロンドン市場は休場  
  • 米   グッドフライデーで株式市場は休場               

昨日のNY市場の話題は何といっても株式市場でしょう。

NYダウは前日比246ドル上昇し、2か月ぶりに8000ドルの大台を大きく超えました。

その株式市場を押し上げたのは米銀大手ウェルズファーゴの1−3月期決算の

見通し発表でした。

最終利益が30億ドル(約3000億円)と四半期決算では過去最高益になるという

ポジティブなサプライズでした。

この発表を受け、来週から本格化する米銀決算発表でも好決算が期待できるとの連想から

金融セクターが軒並み上昇。バンカメなど大手米銀株は30%〜40%の大幅高となり、これが

相場全体をけん引しました。

また、カンザスシティー連銀のホーニング総裁が大手米銀19行には公的資金注入の必要はないだろうと

述べたことも銀行株上昇を後押ししました。

長い間低迷を続けてきた株式市場は節目の8000ドル台に載せたことで、これまでの極度の悲観論が

後退しやや明るい見通しが出てきました。



株式市場の堅調さを受けドルは主要通貨に対して小高く推移しました。

ドル円は支持線である200日移動平均が99円20−30あたりに位置し、強力なサポートを形成

しています。

大雑把にいえば99円台をキープできている以上ドル円の急落の可能性は少ないと観ています。

むしろ、これまで述べてきたように主要3地域では米国の景気回復が最も早い可能性が

濃厚になってきています。

景気回復へのキーワード「雇用」「住宅」「消費」の3つの内「住宅」に明るさが見えてきたからです。

昨日のウェルズファーゴのサプライズ予想も、収益の源泉は住宅ローンの伸びが急拡大していることが

背景です。

過去最低水準の住宅ローン需要に対する同行の資金調達コストは大幅に低下しており、その結果利鞘が

拡大し収益を押し上げる構図になってきました。

おそらく、来週から発表される大手米銀の決算内容も再びサプライズをもたらす可能性が高いと

思われます。



欧米はロングウィークエンドです。

本日の東京株式市場も含めて株高が続きそうです。

株価はもともと景気の「先行指標」でもあります。

今回の株高がその「先行指標」なのか、あるいは単に売られすぎたための反動なのかを見極めつつ、

為替をどう織り込んでいくのかじっくり見ていきたいと思います。

2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF) 2008年7月分(PDF)
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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
4/2 トリシェECB総裁 「今回の金利が最低ではない。利下げは可能だ。」政策金利を引き下げた後での記者会見で。 ユーロドル1.33台→1.34台後半へ。
4/5 ガイトナー財務長官 GMの再建問題について「相当なリストラが必要。」CBSテレビのインタビューで。  -----
4/5 GMヘンダーソンCEO 「必要であれば破産法を活用した再建策をとる。」と改めて強調。CNNテレビのインタビューで。  -----
4/6 投資家ジョージソロス 「米経済は年内に回復しない。」「ドルの基軸通貨としての役割が将来、IMFの特別引き出し権(SDR)にとって代わられる可能性がある。」ロイターフィナンシャルテレビに答えて。  -----
4/8 FOMC議事録(3月17日ー18日分) 「参加者は、暗い景気見通しはさらに下振れリスクが支配的との認識を表明。雇用減や生産減に伴い、消費が圧迫されていることから,負の循環がもたされる可能性がある。」と記述。 ドル円100円台前半→99円台前半まで下落。
4/8 グリーンスパン前FRB議長 「住宅価格が下げ止まるまで景気後退は続く。」「経済統計の速報値はマイナス幅が縮小している。」シカゴでの講演で。  -----
4/9 ホーニング カンザスシティー連銀総裁 「ストレステスト対象の19行は当局によるストレステストの審査で、更なる政府の介入が必要と判断される銀行はほとんどないだろうと考えている。」オクラハマ州での講演で。  株式市場での金融株急騰に大きく影響。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和