2009年4月17日(金)
おはようございます。
先日第1四半期決算を発表した米ゴールドマンサックス。
同時に50億ドル(約5000億円)の増資も発表し、この資金を原資に
昨年受け入れた公的資金を返済すと見られています。
何故ならば公的資金を受け入れたままだと報酬や配当に制限が加えられて、
自ら自由に決めることが出来ないからです。
当然CEOをはじめ経営幹部のボーナスにも制限があります。
同社のECOは、報酬決定の裁量権を政府に握られていると「優秀な人材を集められない」
ことを理由に公的資金返済を計画しているようですが、本音は利益を上げても自分たちが
「高額な報酬を手に出来ない」からと考えるのはうがちすぎでしょうか・・・・。
ゴールドマンは公的資金とは別にウオーレンバフェット氏率いるバークシャーから
50億ドルの出資をうけており、今回はむしろこちらの資金を返済する方が株主価値
と言う意味で優先度が高いはずです。
出資条件はバークシャーに対してゴールドマンは毎年10%の金利を払うことになって
います。
つまり、バークシャーは毎年5億ドル(約500億円)を10年間確実に受けとることに
なっているわけです。
これはゴールドマンにとって大きな負担であり、屈辱的な条件のはずです。
多くの株主は後者への返済を望むと思いますがどうでしょう?
金曜日です。良い週末を。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場のややドル安の流れを受け98円台後半で始まったものの、この水準をドル底値に じりじりとドルが上昇。
- 週間失業保険申請件数→ 61.0万件(先週より改善)
- 4月フィラデルフィア連銀景気指数→ ー24.4(市場予想より改善)
- JPモルガンチェース1−3月期決算は10%の減益ながらも市場予想を上回った。
- ネット検索大手グーグルの決算も同様にアナリスト予想を上回ったことで株価も上昇。
- これらの発表を受けNYダウは続伸、前日比100ドル近い上昇で引け。
- 先月まで改善傾向を見せていた住宅着工件数3月分は、再び減少し年換算で51万戸と 10.8%のマイナスとなり、住宅市況の底入れが打ち消された格好に。
- FRBは現在作業を進めているストレステスト(資産査定)の結果を5月4日に 公表すると発表。
| ドル/円 | 98.72 〜 99.41 |
| ユーロ/円 | 130.25〜 131.28 |
| NYダウ | +95.81 → 8,125.43ドル |
| GOLD | −13.70 → 879.80ドル |
| WTI | +0.73 → 49.98ドル |
| 米10年国債 | +0.077 → 2.845% |
本日の注目点
- 日 日銀支店長会議
- 日 3月の消費者動向
- 日 トリシェECB総裁来日(都内で講演予定)
- 欧 ユーロ圏2月貿易収支
- 米 4月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 バーナンキFRB議長講演
- 米 1−3月期決算発表→シティーグループ、GE
昨日から今朝にかけての為替は結構動きました。
特にユーロ円は132円前半から129円前半へと3円の値幅でした。
少し振りかってみると・・・・。
朝方ドル円は99円半ばと日経平均の大幅高を受けてドル堅調の動きでしたが、
東京株式市場前場の引ける11時に中国の09年1−3月期GDPが発表。
市場予想を下回る6.1%に132円台に載せていたユーロ円は一気に131円台前半へ
急落。ドル円も99円割れを伺う展開でした。
午後に入い大幅高を演じていた日経平均が上昇幅を縮小すると、歩調を合わせるように
ドルが売られ98円台後半へ。
さらに欧州勢が参加すると、ユーロ円は129円台前半まで円高が進み、ドル円は98円51まで
下落し。「円全面高」の様相でした。
こうなると昨年来の円急騰場面が蘇り、円買いポジションでエントリーしがちになり、
市場参加者はNYでのもう一段の円高局面を想定するのに難くありません。
しかしNYでは上記<ひと目でわかる昨晩の動き>にあるように、円は大きく売られ
昨日の下げの8割がたを戻した格好です。
結局ドル円は前日の円高値98円15銭を抜けなかったことと、明確な方向感が掴めない中
ファンダメンタルズでもその時々の反応が異なり、唯一株式市場の値動きが最も有効な
指標になっているということでしょうか。
大きなトレンドとしてのドル高円安の流れは依然変わっていないと観ています。
ここ数日そのトレンドに終止符が打たれそうな局面がありましたが、現状では
依然として継続中と思われます。
本日のシティーグループの四半期決算が今回の一連の決算発表の中でも注目されています。
これまで発表済みの各行同様調達コストの改善を背景に収益を積み増してこれたのか
どうか?
すでに発表済みの各行はいわば「勝ち組」です。
これから発表を行う銀行は現在査定中のストレステストでの「健全性4分類」の
「C,D]にランクされる可能性が高いと思われる数行が登場します。
発表される米ファンダメンタルズの内容も強弱まちまちで依然まだら模様です。
為替のボラティリティーはまだ収まりそうもありません。
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| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 4/2 | トリシェECB総裁 | 「今回の金利が最低ではない。利下げは可能だ。」政策金利を引き下げた後での記者会見で。 | ユーロドル1.33台→1.34台後半へ。
| 4/5 |
ガイトナー財務長官 |
GMの再建問題について「相当なリストラが必要。」CBSテレビのインタビューで。 |
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| 4/5 |
GMヘンダーソンCEO |
「必要であれば破産法を活用した再建策をとる。」と改めて強調。CNNテレビのインタビューで。 |
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| 4/6 |
投資家ジョージソロス |
「米経済は年内に回復しない。」「ドルの基軸通貨としての役割が将来、IMFの特別引き出し権(SDR)にとって代わられる可能性がある。」ロイターフィナンシャルテレビに答えて。 |
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| 4/8 |
FOMC議事録(3月17日ー18日分) |
「参加者は、暗い景気見通しはさらに下振れリスクが支配的との認識を表明。雇用減や生産減に伴い、消費が圧迫されていることから,負の循環がもたされる可能性がある。」と記述。 |
ドル円100円台前半→99円台前半まで下落。
| 4/8 |
グリーンスパン前FRB議長 |
「住宅価格が下げ止まるまで景気後退は続く。」「経済統計の速報値はマイナス幅が縮小している。」シカゴでの講演で。 |
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| 4/9 |
ホーニング カンザスシティー連銀総裁 |
「ストレステスト対象の19行は当局によるストレステストの審査で、更なる政府の介入が必要と判断される銀行はほとんどないだろうと考えている。」オクラハマ州での講演で。 |
株式市場での金融株急騰に大きく影響。
| 4/10 |
オバマ大統領 |
「米経済はなお厳しい緊張下にある。」としつつ「米経済にはかすかな希望の光も見え始めている。」財務長官、FRB議長との金融安定策協議後の会見で。 |
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| 4/14 |
バーナンキFRB議長 |
住宅や消費の回復を挙げ「景気の急激な悪化が減速している可能性を示す兆候がみられる。」「私は米米経済については基本的に楽観的だ。」ジヨージア州での講演で。 |
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| 4/14 |
サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長 |
ここ数週間の米経済指標について「リセッションの深刻さが緩和されつつある可能性を示唆している。」ブルームバーグのインタビューに答えて。 |
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| 4/15 |
ウェーバー独連銀総裁 |
「ECBは5月初旬の定例理事会で非伝統的な金融政策を決定するだろう。」「政策金利の1%未満への引き下げには批判的だ。」ハンブルグでの講演で。 |
ユーロドル1.32台半ば→1.31台半ばへ
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