今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年4月21日(火)




おはようございます。

19日(日)夜9時からのNHKスペシャルで「“暴走”はなぜ

止められなかったか」を興味深く観ました。

米投資銀行の中でゴールドマンやモルスタに差をつけられていた

リーマンがレバレッジを効かせてサブプライムローンを大量に買取り、

証券化して機関投資家に販売するプロセスがよく調べられていました。

元リーマンのNO2がインタビユーで「日本の機関投資家の生損保は

仕組みも分からずにすぐ買ってくれる。」と堂々と答えていました。

同社の元CEOは年収70億円だったそうです。

リーマン破たんの爪痕はまだ生々しく残っています。

シリーズで放映されますので来週に楽しみしています。

皆さんもお時間があったら如何ですか?

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 98円台前半で始まったドル円はNYダウの下落を睨みながら
    ドル全面安の展開に。
  • 一時3月末以来3か月振りの水準となる97円台半ばまで円は
    買われ、同時にクロス円でも円は対主要通貨で大幅続伸。
  • ユーロドルは昨日の日経新聞の記事もあり、金利先安感から
    大きく売られ、対ドルで1.28台、対円で126円前半まで下落。
  • NYダウは、この日バンカメの好決算発表があったものの、
    貸倒引当金が大きく積み増しされていることから、収益の先行き
    不透明感が台頭し大幅下落。先日好決算を発表した金融セクターを
    中心に8000ドル台を割り込み290ドル近い下げに。
  • バンカメの1−3月期決算は純利益が42億ドル(約4200億円)
    と前年同期比3.5倍と大幅な伸びをみせたものの、貸倒引当金が
    大きく積み増しされたことで先行きの収益見通しが不透明に。
  • VIX指数(恐怖指数)は15%上昇の39.18.過去3か月で
    最大の上げとなった。
  • 原油先物価格は景気の先行き不安から大幅に下落、先週末より
    10%近く下げ45ドル台に。
  • 3月景気先行指数 →▼0.3%(市場予想を下回る)

ドル/円97.66 〜 98.75
ユーロ/円126.17〜 128.05
NYダウ −289.60 → 7,841.73ドル
GOLD +19.60 →  887.50
WTI −4.45 →  45.88ドル
米10年国債−0.107 → 2.847%


本日の注目点

                       
  • 欧   独3月生産者物価指数   
  • 欧   独4月ZEW景況感調査   
  • 欧   ユーロ圏4月ZEW景況感調査   
  • 米   シティーグループ株主総会                     

ユーロは予想通りの展開になりました。

「非伝統的金融政策」をとるとのトリシェ総裁発言から、ユーロは対ドル、対円で大幅に下落しました。

ドル円が97円台に突っ込んだこともあり。ユーロ円は126円台と3月末以来3週間ぶりの

水準までユーロ安が進みました。

やはり4月6日に137円台半ばをつけ、ちょうど200日移動平均線にぶつかり跳ね返された

ことから頭の重い展開でした。

これで直近高値から11円下落したことになり、テクニカル的に観ると今度は、

124円前半に100日移動平均線が控えていて、目先はこの水準を割り込むかどうかです。



これまで堅調に推移していたNYダウもさすがに息切れがしてきたようです。

もともと米大手金融機関の好決算を先取りする形で上昇してきており、結果は予想どりの内容だった

ことで、材料出尽くし感と、好決算にもかかわらず消費関連の不良債権が増大していることが

市場の関心を集めていることが原因です。

昨日のバンカメの決算でもこの点が指摘されており、ゴールドマンの銀行アナリストは先週決算を

発表したシティーグループの格付けを引き下げました。

シティは、経費削減や評価損縮小を進めているものの、一方で住宅ローンやクレジットカードローン

の焦げ付きが膨らんでいうのがその理由です。

つまり、この状況では今後の収益力に不安が残るということのようで、これは先に好決算を発表した

大手金融機関にもあてはまることだと思います。



今後の為替の占う意味でも重要なレベルまで円が買われています。

昨年秋以降の急激な円買いが再燃するのか、あるいは当時の日本のファンダメンタルズと現在は

違うことから円急伸も限定的なのか、今しばらく値動きを見なければ判断できませんが。

一つの重要な要素は米株式市場の動きです。

昨日のオラクルによるサンマイクロシステムズ買収のニュースは好材料でしたが、株式市場での

反応は限定的でした。

為替をどう読むかは米株式市場をどう読むかに非常に近いものがあります。

また、5月4日に公表されるストレステスト(資産査定)の結果にも注意が必要です。

オバマ大統領は19日、米金融機関のストレステストの結果を受けて公的資金を追加注入する

米銀には「説明責任」を求める考えを示しています。

「D」にランクされた金融機関は「退場宣告」されるこことになるわけで、市場の反応、

取り分け株式市場の反応に注意を払う必要があります。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
4/2 トリシェECB総裁 「今回の金利が最低ではない。利下げは可能だ。」政策金利を引き下げた後での記者会見で。 ユーロドル1.33台→1.34台後半へ。
4/5 ガイトナー財務長官 GMの再建問題について「相当なリストラが必要。」CBSテレビのインタビューで。  -----
4/5 GMヘンダーソンCEO 「必要であれば破産法を活用した再建策をとる。」と改めて強調。CNNテレビのインタビューで。  -----
4/6 投資家ジョージソロス 「米経済は年内に回復しない。」「ドルの基軸通貨としての役割が将来、IMFの特別引き出し権(SDR)にとって代わられる可能性がある。」ロイターフィナンシャルテレビに答えて。  -----
4/8 FOMC議事録(3月17日ー18日分) 「参加者は、暗い景気見通しはさらに下振れリスクが支配的との認識を表明。雇用減や生産減に伴い、消費が圧迫されていることから,負の循環がもたされる可能性がある。」と記述。 ドル円100円台前半→99円台前半まで下落。
4/8 グリーンスパン前FRB議長 「住宅価格が下げ止まるまで景気後退は続く。」「経済統計の速報値はマイナス幅が縮小している。」シカゴでの講演で。  -----
4/9 ホーニング カンザスシティー連銀総裁 「ストレステスト対象の19行は当局によるストレステストの審査で、更なる政府の介入が必要と判断される銀行はほとんどないだろうと考えている。」オクラハマ州での講演で。  株式市場での金融株急騰に大きく影響。
4/10 オバマ大統領 「米経済はなお厳しい緊張下にある。」としつつ「米経済にはかすかな希望の光も見え始めている。」財務長官、FRB議長との金融安定策協議後の会見で。  -----
4/14 バーナンキFRB議長 住宅や消費の回復を挙げ「景気の急激な悪化が減速している可能性を示す兆候がみられる。」「私は米米経済については基本的に楽観的だ。」ジヨージア州での講演で。  -----
4/14 サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長 ここ数週間の米経済指標について「リセッションの深刻さが緩和されつつある可能性を示唆している。」ブルームバーグのインタビューに答えて。  -----
4/15 ウェーバー独連銀総裁 「ECBは5月初旬の定例理事会で非伝統的な金融政策を決定するだろう。」「政策金利の1%未満への引き下げには批判的だ。」ハンブルグでの講演で。 ユーロドル1.32台半ば→1.31台半ばへ
4/20 トリシェECB総裁 「異例の措置を次回5月7日の定例理事会で説明する。」「(金利の下げ幅については)非常に限定的だ。」日経新聞とのインタビューで。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和