今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年4月27日(月)




おはようございます。

企業の3月決算順次発表されています。

2009年3月期は一部の企業を除いては軒並み

赤字か、大幅減益で100年に一度の経済危機を

もろに受けた格好になりました。

その中でも自動車と電気はグローバルに事業を展開しているだけに

影響は甚大でした。

大幅な赤字決算よ余儀なくされたある大手電気は残業も大幅に減らし

退社時刻になると音楽がなるそうです。

いわく、20時に「星に願いを」そして22時には「明日があるさ」・・・・。

退社時刻に音楽を鳴らす会社はよくあるが、

この曲を選んだ担当者の気持はよく理解できます。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京市場で1か月ぶりとなる96円台半ばを記録した円は、NYではやや伸び悩み97円台 での取引に。
  • 米経済指標が好転していたこともあり、株式市場は堅調に推移、前日比120ドルで取引終了。
  • 米株式市場が上昇したこともあり、ドル円は一時97円44銭まで買い戻され 97円15近辺で越週。
  • ワシントンでのG7共同声明は為替に関しては「変更する理由がない」との内容から 事前予想通り影響は限定的。
  • 午後FRBはストレステストの手法などについて公表。結果についてはこの日から 対象19行に通知され始めた模様。
  • クライスラーの再建計画提出期限が迫っており、一部メディアが伝えているように、破産法11条 に適用申請する可能性が高まった。
  • 3月耐久財受注 →ー0.6%(市場予想を上回る)
  • 3月新築住宅販売件数 → 35.6万件(市場予想を上回る)

ドル/円96.63 〜 97.44
ユーロ/円128.16〜 129.27
NYダウ +119.23 → 8,076.29ドル
GOLD +7.50 →  914.10
WTI +1.93 →  51.55ドル
米10年国債−0.020 → 2.919%


本日の注目点

                       
  • 日   09年度政府経済見通し修正発表                                

円は先週末の東京市場の昼前に重要な節目であった97円50銭を割りこみました。

1月21日の87円10銭をドル底値とするサポートラインを割り込み、円高が加速しました。

欧州市場では一時1か月ぶりとなる96円半ばまで円買いが進み、昨年秋のあの円急騰劇を

彷彿させましたが、当時とは円買いのスピードがやや違ったようです。

市場参加者の今週の相場見通しを観てもやはり円高予想が多いうようです。

私も個人的に円高がじわじわと進むと観ています。

ポイントは2つに絞られます。

まずは今週見木曜日にも期限の来るクライスラーの再建計画提出問題です。

先週、複数のメディアは米破産法11条の適用は避けられないとの報道をおこないました。

同社幹部も「イタリア、フィアットとの提携交渉がうまくいくことを期待している。」と表明。

その上で破産法適用申請は会社清算を意味するものではなく、より効果的に機能することを可能

にする「法的枠組みの変更」だと指摘し、申請の可能性を排除しませんでした。

フィアットは独オペルとの買収交渉を進めていることもあり、期限ぎりぎりまでトップ交渉が

続けられるものとみられます。



2つめは24日から各行に通知されたとみられるストレステストの結果です。

先週末FRBは「いくつかの銀行の資本が著しく減少した。」とすると同時に「損出が想定より

膨らむ場合に備え、追加の資本と手当するのが賢明だ。」とも指摘しています。

専門家は今回のストレステストの手法は「今後2年間で計上するはずの貸倒引当金を事実上の

含み損としてカウントし、十分な資本増強を求める点で従来の会計原則より厳しい資産査定だ。」

と観ています。

結果は5月4日に発表される予定です。



さて、重要な節目を割り込んだドル円ですが、目先95円程度までは円高が進むと観ています。

昨年秋とは日本のファンダメンタルズが大きく違っていることもあり、一気に90円を伺う動きは

考えにくいものの、ゆっくりとした円高になる可能性は高いでしょう。

現在のところ日米ともに株式市場は堅調で、株安→ドル安に繋がる可能性は低いと思われます。

節目を割り込んだ先週以来、市場のセンチメントは円高に傾いており、

ドルの戻り売りが安心との雰囲気があります。

今週も先週同様、経済指標の発表が多く予定されています。

ユーロドルが1.33半ばを超えてくると本格的な「ドル全面安」の展開かと思いますで、

ユーロの動きと米住宅関連指標を睨みながらドル戻り売りのスタンスが得策かと思います。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
4/2 トリシェECB総裁 「今回の金利が最低ではない。利下げは可能だ。」政策金利を引き下げた後での記者会見で。 ユーロドル1.33台→1.34台後半へ。
4/5 ガイトナー財務長官 GMの再建問題について「相当なリストラが必要。」CBSテレビのインタビューで。  -----
4/5 GMヘンダーソンCEO 「必要であれば破産法を活用した再建策をとる。」と改めて強調。CNNテレビのインタビューで。  -----
4/6 投資家ジョージソロス 「米経済は年内に回復しない。」「ドルの基軸通貨としての役割が将来、IMFの特別引き出し権(SDR)にとって代わられる可能性がある。」ロイターフィナンシャルテレビに答えて。  -----
4/8 FOMC議事録(3月17日ー18日分) 「参加者は、暗い景気見通しはさらに下振れリスクが支配的との認識を表明。雇用減や生産減に伴い、消費が圧迫されていることから,負の循環がもたされる可能性がある。」と記述。 ドル円100円台前半→99円台前半まで下落。
4/8 グリーンスパン前FRB議長 「住宅価格が下げ止まるまで景気後退は続く。」「経済統計の速報値はマイナス幅が縮小している。」シカゴでの講演で。  -----
4/9 ホーニング カンザスシティー連銀総裁 「ストレステスト対象の19行は当局によるストレステストの審査で、更なる政府の介入が必要と判断される銀行はほとんどないだろうと考えている。」オクラハマ州での講演で。  株式市場での金融株急騰に大きく影響。
4/10 オバマ大統領 「米経済はなお厳しい緊張下にある。」としつつ「米経済にはかすかな希望の光も見え始めている。」財務長官、FRB議長との金融安定策協議後の会見で。  -----
4/14 バーナンキFRB議長 住宅や消費の回復を挙げ「景気の急激な悪化が減速している可能性を示す兆候がみられる。」「私は米米経済については基本的に楽観的だ。」ジヨージア州での講演で。  -----
4/14 サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長 ここ数週間の米経済指標について「リセッションの深刻さが緩和されつつある可能性を示唆している。」ブルームバーグのインタビューに答えて。  -----
4/15 ウェーバー独連銀総裁 「ECBは5月初旬の定例理事会で非伝統的な金融政策を決定するだろう。」「政策金利の1%未満への引き下げには批判的だ。」ハンブルグでの講演で。 ユーロドル1.32台半ば→1.31台半ばへ
4/20 トリシェECB総裁 「異例の措置を次回5月7日の定例理事会で説明する。」「(金利の下げ幅については)非常に限定的だ。」日経新聞とのインタビューで。 -----
4/19 サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長 「真っ暗だった経済指標は混在するようになってきた。」「(米経済は)持続的な回復につながる潜在力はある。」NBCテレビの番組で。  -----
4/21 ガイトナー財務長官 「大多数の銀行は規制機関が求める十分な資金レベルを超える資金を保有している。」「クレジット市場に解凍の兆しがあり、信頼回復を示す指標がある。」ジヨージア州での講演で。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和