「米副大統領候補討論会盛り上がらず」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場- ドル円は106円を挟み小動き。値幅も10銭程度と、ほぼ固定相場の様相。
- ユーロドルも前日の水準近辺でもみ合う。1.1733まで下落する場面もあったが、取引は低調。
- 株式市場は続伸。ダウは122ドル上昇し、S&P500は5週間ぶりの高値圏に。
- 債券相場は横ばい。長期金利も0.79%近辺で動かず。
- 金は3日ぶりに反発し、原油はハリケーン「デルタ」の接近で買われ41ドル台に。
新規失業保険申請件数 → 84万件
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| ドル/円 | 105.94 〜 106.04 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1733 〜 1.1768 |
| ユーロ/円 | 124.36 〜 124.72 |
| NYダウ | +122.05 → 28,425.51ドル |
| GOLD | +4.30 → 1,895.10ドル |
| WTI | +1.24 → 41.19ドル |
| 米10年国債 | −0.002 → 0.785% |
本日の注目イベント
- 英 英8月鉱工業生産
- 英 英8月貿易収支
- 欧 ノーベル平和賞受賞者発表
- 加 カナダ9月就業者数
- 加 カナダ9月失業率
本日のコメント
ユタ州ソルトレークシティーで7日、副大統領候補の共和党ペンス氏と民主党ハリス氏がテレビ討論会を行いました。冒頭から新型コロナ対策を巡る攻防が行われ、ハリス氏は、「米国民は歴代政権で最大の失敗を目撃してきた」と攻撃を開始し、「現政権は再選される権利を喪失している」と続けました。これに対してペンス氏は、「大統領は最初から国民の健康を第一に考えてきた」と反論するなど、コロナ対策の巧拙を巡っては、どちらかが勝利したとは言えず、一進一退の議論に終わっています。その他にも、増税計画や環境問題、さらには連邦最高裁判所判事任命の問題まで議論されましたが、思ったほど盛り上がりに欠けた印象です。討論会後にCNNが行った調査では、59%対39%でハリス氏が勝利したとの見方が多数でした。(ブルームバーグ)
大統領候補討論会委員会は、今月15日予定されているトランプ氏とバイデン氏による第2回目の討論会をリモート形式で行うことを発表しましたが、トランプ氏はこの討論会への参加を拒否しました。第1回目の大統領候補と副大統領候補の討論会を終えた各メディアの予想では、バイデン大統領実現の可能性が高まったと報じており、バイデン氏のリードはこれまでで最も広がっています。株式市場でもバイデン氏当選を徐々に織り込む動き見せ、環境面での投資を優先するとしていることから、バイデン氏が当選したら工業セクターでは、空調、建機、自動化の銘柄に妙味があると見られているようです。
混迷が続いている 米追加の経済対策案を巡って、ペロシ下院議長は航空支援法案のみの通過には合意できず、あくまでも包括的な支援策での合意を目指すとのコメントを発表しましたが、これによりドルはやや軟調な動きとなり、株価も下押しする局面がありました。ただ今朝のブルームバーグは、ペロシ氏の報道官ハミル氏によると、ムニューシン財務長官はペロシ氏との40分間の電話会議で、トランプ大統領が包括的な刺激策での合意を望んでいることを伝えたとしています。ペロシ下院議長が、細切れの法案を拒否する姿勢を鮮明にしたのを受け、ホワイトハウスが姿勢を転換したのではないかと伝えています。トランプ氏も、大統領選での不利な状況が続いていることから、これ以上有権者の支持を失いたくないといった考えもあり、包括的な合意には前向きになってきたのではないかとも見られます。「協議は大統領選後に行う」と述べていたトランプ氏が、協議再開を指示する可能性も出てきたと思います。
NY株式市場では株価の動きが堅調で、ややリスクオンの流れが優勢な状況になっています。そのため、ドル円では円が弱い動きを見せ、米国債も売られ気味で、長期金利は最近の中では高水準で推移しています。金価格が徐々に上値を重くしているのも、その流れの一環かもしれません。本日は特段材料もなく、何かサプライズでもない限り、活発な動きはないと見ています。ドル円は105円80銭〜106円40銭程度を予想します。
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多くの金融機関で女性の進出が進み、今や大手の金融機関でも女性の執行役員は珍しくありません。しかし、その中でもヘッジファンドだけは例外のようです。ブルームバーグの調べによると、ヘッジファンドで女性が社長を務める割合は5%で、会長でもわずか3%に留まっています。中でも大手30社では、全て白人男性が経営しているそうです。常に厳しい運用競争にさらされているヘッジファンドでは、相当な精神力も要求されます。だから男性が圧倒的に多いというわけでもないのでしょうが、ヘッジファンドは今も、白人男性限定の「ボーイズクラブ」なのか、と揶揄されています。
良い週末を・・・・・。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 10/7 | FOMC議事録 | 「幾人かの参加者は、会合後の声明に合意内容の重要要素を組み込むのは適切だということで同意したが、現時点でフォワードガイダンスを強化したり、利回りにさらに下向きの圧力をかける大きな余地をフォワードガイダンスに与えたりする必要性はないように思われると主張する参加者もいた」 | -------- |
| 10/6 | トランプ大統領 | (追加の経済対策について)「選挙後まで交渉を止めるよう担当者に指示した。私の勝利直後に勤勉な米国人の人々や中小企業を重点対象とした大規模な景気対策法案を通す」 | ダウは一時400ドルを超える下げに、ドル円は小幅にドル安が進行。 |
| 10/6 | パウエル・FRB議長 | 「政府の支援があまりに少なければ景気回復は弱くなり、家計と企業を不必要に苦しめることになる。」「それに対し、支援が行き過ぎることのリスクは、現段階ではより小さいと思える。政策対応が結局のところ必要以上に大きいことが後に分かったとしても、無駄にはならない」 | 株価は小幅に上昇。 |
| 9/28 | ラガルド・ECB総裁 | 「政策委員会は中期的なインフレ見通しに対する影響という観点から、為替の動向を含めて今後入って来る全ての情報を注意深く吟味する」、「ECB政策委員会はあらゆる手段を適宜調整する用意がある」 | -------- |
| 9/28 | ペロシ・下院議長 | 「われわれはこの問題を片付けられる。ムニューシン財務長官が交渉のテーブルに戻る用意が調えば、われわれはこれを話い合うことができる」、「ただし、問題を片付けるためには長官がずっと大きな規模の案を打ち返してくる必要がある」 | NY株式市場が好感し、主要指数が揃って大幅に上昇。 |
| 9/23 | クラリダ・FRB副議長 | 「インフレを実際に目にするまで利上げ開始を考え始めることすらないだろう。インフレの判断基準は前年比ベースで2%以上だ」、「つまりそれは少なくとも、その水準に達した後でも政策金利を現行水準で維持する可能性があるということだ」 | -------- |
| 9/22 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | (インフレ目標の)「平均が何を意味するのか、依然として協議の余地がある」、(インフレ率が)「平均2%になり始める前に利上げを開始することはあり得る」 | -------- |
| 9/22 | パウエル・FRB議長(下院金融委員会で) | 「先行きはコロナウイルスの抑制、政府のあらゆるレベルでの政策措置にかかってくる」、景気回復は進行しているものの、「先行きは極めて不透明だ」 | -------- |
| 9/16 | パウエル・FRB議長 | 「景気回復は大方の予想より速いペースで進んでいる」「今後の道筋は依然極めて不透明だ」「景気回復の継続を予想する民間の分析は、その大多数が財政による大規模な追加支援があると想定している」「約1100万人の米国民が依然失業中で、追加支援を必要としている」 | 景気回復の勢い継続を確信できないとの認識を示したため、株価が下げ、債券も売られ、ドルはやや上昇。 |
| 9/16 | FOMC声明文 | FRBは現在の困難な時期に米経済を支えるため、あらゆる手段を用い、それによって最大限の雇用と物価安定という目標を促進することにコミットしている。期間平均で2%のインフレ率を達成し、中期的なインフレ期待が2%でしっかりとどまり続けるまで、緩和的な金融政策スタンスを維持する方針だ。 | 株価は上昇しドル円は下落。 |
| 9/13 | ラガルド・ECB総裁 | 「物価安定の目標達成において、今も将来も油断は許されない」、「最近のユーロ相場上昇で金融政策のインフレ押し上げ効果が一部相殺された」 | -------- |
| 9/7 | トランプ大統領 | 「デカップリングであろうと、すでに行っているような大規模関税の導入であろうと、われわれは中国への依存を終わらせるつもりだ」、「われわれは重要な製造品を米国内で生産し、米国に雇用を戻す」、「米国を捨てて中国などで雇用を創出する企業には関税を課す」 | -------- |
| 9/4 | パウエル・FRB議長 | 「今日発表された雇用統計は良いものだった」としながらも、「完全雇用に戻るには新型コロナを収束させる必要がある」、(金融政策については)「われわれは米経済が長期間低金利を必要とすると考える。それは経済活動を支援する」 | -------- |
| 9/3 | アンソニー・ニエベス・ISM委員長 | 「経済活動が再開する中、回答者のコメントは大部分が楽観的で、業況や経済に対する見方は業界によってばらつきがある、まだ再開していない業界は、足元の不透明性を引き続き不安に思っている」 | -------- |
| 9/2 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | (政策のシフトは)低い中立金利と根強い低いインフレに引き起こされた問題に、直接的かつ効率的に対処できる」、「これらの変更は相互に補強し合い、極めて低い中立金利の環境において当局の2大責務を達成する能力を大きく高める」 | -------- |
| 9/1 | ロウ・RBA総裁 | 政策委員会は高度に緩和的な政策を必要な限り維持する方針であり、追加な金融政策手段によってどのように回復を支えられるか引き続き検討している」 | -------- |
| 9/1 | ブレイナード・FRB理事 | 「今後数カ月は、金融政策が安定から緩和的転換することが重要になろう」 | ドルが売られ、長期金利が低下。 |
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



