今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

「米長期金利1.4%を割り込む」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場
  • ドル円は小幅に反落。欧州時間に106円96銭までドルが買われたが107円を目前に押し戻される。ただ下値も底堅く、106円68銭近辺で下げ止まる。
  • ユーロドルは前日の安値近辺から反発。1.2094までユーロが上昇。
  • 株式市場は反落。前日の大幅高から下げ、市場の見方も分かれる。ダウは143ドル下げ、ナスダックも230ポイント下げて取引を終える。
  • 債券は反発。長期金利は1.39%台まで低下。
  • 金は6日ぶりに反発。原油は続落し60ドル台を割り込む。
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2月自動車販売台数 → 1567万台
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ドル/円 106.68 〜 106.94
ユーロ/ドル 1.2020 〜 1.2094
ユーロ/円 128.48 〜 129.07
NYダウ −143.99 → 31,391.52ドル
GOLD +10.60 → 1,733.60ドル
WTI −0.89 → 59.75ドル
米10年国債 −0.022 → 1.395%

本日の注目イベント

  • 豪   豪10−12月期GDP
  • 中   2月中国サービス業PMI
  • 中   2月コンポジットPMI
  • トルコ トルコ2月消費者物価指数
  • 独   独2月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏1月生産者物価指数
  • 米   2月ADP雇用者数
  • 米   2月マークイットサービス業PMI(改定値)
  • 米   2月マークイットコンポジットPMI(改定値)
  • 米   2月ISM非製造業景況指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、討論会に参加
  • 米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

本日のコメント

ドル円は堅調な動きを続け、昨日の欧州時間には106円96銭まで続伸しましたが、107円には届かず。NY時間ではドルが概ね主要通貨に対して売られる展開でした。米長期金利の上昇は一服しましたが、株式市場は前日が大幅高だったこともあり、下落しました。これは昨日の東京株式市場と同じような動きです。今週は、本日のADP雇用者も含め、重要な経済指標が発表されることから、その結果次第では、FRBの金融政策にも影響を与える可能性もあり、昨日の市場では結果を見極めたいといった雰囲気が優勢だったようです。

堅調に推移してきた日米の株式市場も、値幅を伴いながら連日乱高下する展開が見られ、これまで一貫して上昇してきた局面とは異なり、やや調整局面に入ってきた印象もあります。FRBの金融緩和策に基本的な変化はないものの、個人消費も徐々に増えており、それに伴って企業活動も活発化すると見られています。FRBはこの辺りの状況を注意深く分析していると思われ、今後は消費者物価指数、PCEコアデフレータなど、インフレ指標がカギになってくると予想しています。

ブレイナードFRB理事は2日、バーチャル形式の講演で、「ワクチン接種の増加に加え、実行済みおよび予想される財政投入、緩和的な金融政策は2021年見通しが力強いことを示している」と述べる一方、「いかなる予想も依然かなりの不確実性が伴う」と指摘しました。経済成長や消費見通しは改善し始めているものの、大規模な債券購入のペース減速に向けて米金融当局が示した条件を満たすには、「しばらく時間がかかる」との認識を示しました。(ブルームバーグ)

米製薬大手のメルクはジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナワクチン生産を支援することを発表しました。製薬大手が競合他社の支援に回ることは異例だと言われていますが、これでJ&Jのワクチン生産量は2倍になると見られており、ワクチン不足が一気に解消に向かう可能性もあります。メルクは同社独自のワクチン開発も進めてきましたが、有効性を示すデータが得られず、開発を断念した経緯がありましたが、今朝の報道では、新型コロナ治療薬「MK−7110」の追加臨床試験の準備を進めている(ブルームバーグ)とも伝えられています。これを受けてバイデン大統領は、5月末までに全ての成人の接種に十分な量の新型コロナウイルスワクチンを確保できるとの見通しを示し、「米国が来年の今ごろまでには正常化していると期待している」と表明しました。

オーストラリア準備銀行(RBA)は日本時間昨日午後、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の「0.1%」に据え置くことを決めました。今回は、多くの市場関係者が据え置きを予想しており、サプライズはありませんでした。RBAは声明で、政策委員会はCPIが目標レンジに達するまで利上げは行わないとし、さらに2024年まで利上げの条件は満たされないと予想しているとしています。また為替レートについて、「豪ドルは最近数年のレンジの上限にとどまっている」との認識を示しています。発表直後82円台半ばで推移していた豪ドル円は、NY市場ではクロス円全般が買い戻されたこともあり、83円台半ばを回復するなど、このところ激しい値動きが続いています。本日のドル円は106円40銭〜107円20銭程度を予想しています。

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What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
3/2 ブレイナード・FRB理事 「ワクチン接種の増加に加え、実行済みおよび予想される財政投入、緩和的な金融政策は2021年見通しが力強いことを示している」、「いかなる予想も依然かなりの不確実性が伴う」 --------
3/1 バーキン・リッチモンド連銀総裁 (債券利回りの上昇について)「景気見通しが強まっていることを考えれば、驚きはない」、「景気には地平線上の夜明けが見える」 --------
2/24 パウエル・FRB議長 「われわれの政策は緩和的だ。失業率が高く、労働市場は最大限の雇用達成から程遠い状況にあるためだ」、「一部指標で価格上昇が示されている資産があるのは確かだ」「この状況は必ずしもインフレにつながらない。インフレというのは、(一時的な物価高騰ではなく)、毎年のように繰り返され継続的に物価が上昇するプロセスだからだ」 NYダウは424ドル高と急騰。ドル円は106円台まで上昇。
2/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「失業率の高止まりが続く限り、今後2年間は持続的なインフレ率2%の達成を見込んでいない」 --------
2/17 FOMC議事録(1月26、27日分) 「経済がそれらの目標からまだほど遠い状況にあることを踏まえ、一段と顕著な進展が得られるまでにはしばらく時間がかかる可能性が高いと、参加者は判断した」、「経済は委員会が掲げる中長期の目標からなお程遠く、今後の道のりはなお極めて不透明で、パンデミックが引き続き見通しに多大なリスクをもたらしているとの見解で参加者は一致した」 --------
2/16 オーストラリア準備銀行議事要旨 「債券購入プログラムは実施しなかった場合と比べ、金利と豪ドル相場の押し下げにつながった。これを考慮すれば、金融刺激策の巻き戻しを検討するのは時期尚早だろう」 --------
2/10 パウエル・FRB議長 「恩恵が広く共有されるような力強い労働市場からは、なお非常に遠い状態にある」、「最大限の雇用を達成し、それを維持するには、金融政策による支援以上のものが必要となる」 --------
2/7 バイデン大統領 習主席に「電話しない理由はない」、(中国に対するアプローチはトランプ前大統領とは異なるものになるとし)「対立する必要はないが、激しい競争になるだろう」、「彼の中には民主主義という概念はみじんもない」 --------
2/7 イエレン財務長官 「労働市場は深い穴に沈んでおり、抜け出すのはまだずっと先だ」、「十分な支援がなければ労働市場は2025年まで回復しない可能性がある」 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和