今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年6月1日(月)




おはようございます。




米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を、

ヘンダーソンCEOが会見し発表する見通しです。

また、それに先立ちオバマ大統領が声明を発表する予定です。

同社は、破綻による影響を抑える為、破産法の申請前に、

労組や債権者と合意を取り付けておく「事前調整型破綻」の準備を

進めていたようです。

GM社債などの無担保債務270億ドルを削減する代わりに、再建後の

株式10%を渡すという今までの提案に加えて、追加で15%の新株取得権を

付与するというものなどで、回答期限は5月30日夕方であったが50%超の

債権者が合意した見込みです。

破綻後は米国政府が72.5%の株式を保有し、実質国有化のもとで

早期再建を目指すことになるようです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドルが主要通貨バスケットに対して5カ月ぶりの水準に下落。 世界的な景気回復への期待から高利回り通貨・資産が買われました。
  • 第1・四半期のGDP改定値が上方修正されたことから株式が 堅調となり、安全資産としてのドルの魅力が低下しました。
  • ユーロドルは年初来初めての一時1.41ドル台。
  • ポンドドルは一時、08年10月上旬以来の高値、1.6199ドル。
  • 豪ドル米ドルは08年9月以来初めて0.8000を上回った。
  • 金、原油共に続伸。ドル安や景気先行き不安後退が背景と見られます。

    ドル円94.80 〜 96.06
    ユーロ円134.53 〜 134.98
    NYダウ+96.53 → 8500.33ドル
    GOLD+17.1 →  980.30ドル
    WTI+1.23 →  66.31ドル
    米10年国債−0.115 → 3.4600%


    本日の注目点

    • 10:30 豪・4月小売売上高
    • 16:58 ユーロ圏・5月製造業PMI改定値
    • 17:30 英・5月PMI製造業
    • 21:30 加・3月GDP
    • 21:30 加・1-3月期GDP
    • 21:30 米・4月個人所得
    • 21:30 米・4月個人支出
    • 21:30 米・4月コアPCE価格指数
    • 23:00 米・5月ISM製造業景気指数
    • 23:00 米・4月建設支出
      米GM社経営再建計画の最終提出期限
      ガイトナー米財務長官が中国訪問                

    米ゼネラル・モーターズ6月1日の市場取引開始前に米連邦破産法の
    適用を申請する見込みとなっており市場も様子見となっているようです。

    またオバマ米大統領が、日本時間2日0:55に米自動車業界について
    ホワイトハウスで演説予定、その後、GMも記者会見を開く予定となっています。

    為替相場の影響としては、それほど大きなものとはなっていないようで
    ほぼ織り込み済みと見られます。
    それよりも金、原油等の上昇でリスク選考をどこまで進めるかに市場の関心
    が移行しつつあるように見受けられます。

    東京時間については、先週の流れを引き継いだ動きになると思われ、
    変動幅は、先週と大きく変わりませんがドル円95.00〜96.00、
    ユーロドル1.4084〜1.4190とレンジ予想しています。

    ただドルの売られたペースが早すぎる気もしますので本日の動きとしては
    ドルの買戻しが入るかも知れません。

    またテクニカル面でもドルストレートでは、レジスタンス、サポートラインの
    突破をきっかけにドル売りが進みましたので利食い等の調整も出てきそうです。

    大きなトレンドという意味合いでは、円安が進む可能性も高くなっていますので
    今晩のGMからの動きには注目です。

    個人的には、リスク選好という視点からドルがユーロや豪ドル、ニュージーランド
    ドルなどに対して売られやすい展開が続くとみています。
    2009年4月(PDF)

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時 発言者 内容 市場への影響
    5/4 バーナンキFRB議長  住宅市場について「底入れの兆候がいくつか出ている。」とし、景気については「今年遅くに上向くと期待し続けている。」と発言。(議会での証言で) ややドル高に。
    5/6 ガイトナー財務長官 「審査結果はすべてを考慮すると、安心感を与えるものになると思う。」「19行の中で支払不能リスクのある銀行はない。」と発言。(PBS放送のインタヴュー番組で) -----
    5/7 ガイトナー財務長官 「金融機関は追加資本を民間から調達することに合理的な自身を持っているようだ。」ストレステストの結果発表後の記者会見で。 -----
    5/8 ラッカー、 リッチモンド連銀総裁 「住宅や個人消費の安定が続けば、年末までに経済成長はプラスになる。」講演で -----
    5/11 ヘンダーソンGMCEO 「破産申請の確立が従来の想定に比べ高まった。」同社の電話会議に中で。 -----
    5/12 グリーンスパンFRB前議長 「米住宅市場は回復に向かう寸前である可能性があり、金融市場の改善の持続が極めて容易に見て取れる。」「企業が相次ぎ資本を調達しており、調達額は予定額をはるかに上回っている。」ワシントンでの全米不動産業者協会で講演。 -----
    5/13 ガイトナー財務長官 「金融システムの調整のかなりの部分を終えた。」講演で。 -----
    5/14 ヘンダーソンCEO(GM) 破産法適用の申請は現時点で「蓋然(がいぜん)性が高い。」と、これまでの発言から一歩踏み込んだ認識を示した。(ブルームバーグとのインタヴューで) -----
    5/18 杉本財務事務次官 「相場の過度の変動は経済金融の安定に対して悪影響を及ぼし、好ましくない。」と会見で発言。 ドル円95円前半 →96円台に。円全面安に。
    5/19 スターン、ミネアポリス連銀総裁 「信用市場は過去数カ月間に全般に改善した。」「景気後退はあと数カ月続く可能性は高いが、来年中ごろまでに健全な成長に戻る。」ミネソタ州での講演で。 -----
    5/20 ガイトナー財務長官 [「金融システムが落ち着き始めている兆候がある。」「良い兆候はあるが、金融機能の修復には時間がかかる。」と上院で証言。 -----
    5/22 与謝野財務金融経済財政担当大臣 「現時点で為替介入することは考えていない。」と表明。 94円台前半での動きから、一時93円85銭までドル安円高に。
    5/25 ウェーバー独連銀総裁 「いくらか改善はみられるものの、危機終了を宣言するにはまだ早い。」フィンランドのテレビ局とのインタヴューで。 -----

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和