「EUロシアへの追加制裁を検討」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場- ドル円は小動きながら小幅に続伸。122円96銭までドルが買われたが123円台には届かず。
- ユーロドルも小幅に続落。1.10を割りこみ、1.0960までユーロ安に。
- 株式市場は3指数が揃って続伸。テスラのマスクCEOによるツイッター株購入が判明し、大型ハイテク株が上昇。ナスダックは271ポイントの上昇。
- 債券は続落。長期金利は2.39%台へと上昇。
- 金は反発。原油はロシアへの制裁が強まるとして大幅に反発。
2月製造業受注 → −0.5%
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| ドル/円 | 122.61 〜 122.96 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0960 〜 1.1009 |
| ユーロ/円 | 134.57 〜 135.13 |
| NYダウ | +103.61 → 34,921.88ドル |
| GOLD | +10.30 → 1,934.00ドル |
| WTI | +4.01 → 103.28ドル |
| 米10年国債 | +0.013 → 2.395% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA、キャッシュターゲット
- 独 独3月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏3月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏3月コンポジットPMI(改定値)
- 英 英3月サービス業PMI(改定値)
- 米 3月マークイットサービス業PMI(改定値)
- 米 3月マークイットコンポジットPMI(改定値)
- 米 2月貿易収支
- 米 3月ISM非製造業景況指数
- 米 ブレイナード・FRB理事講演(オンライン)
- 加 カナダ2月貿易収支
本日のコメント
「戦争犯罪」・・・。バイデン大統領はワシントンで記者団に対し、「彼は戦争犯罪者だ」とプーチン氏を批判し、「この男は残忍だ。ブチャで起きていることは常軌を逸しており、それは誰もが目にしている。戦争犯罪の裁判が実際に行われるようにするため、詳細な情報を全て集めなければならない」と語りました。キーウ(キエフ)郊外のブチャで民間人と見られる複数の遺体が路上に放置されていたことを巡り、EU加盟国はロシアへの追加制裁を準備していることを明らかにしました。欧州委員会のボレル副委員長は「大勢の民間人犠牲者を映し出した忘れることの出来ない映像は、ロシア軍に責任がある」と糾弾し、「緊急に追加制裁に取り組む」と、EU加盟国を代表して発表しています。(ブルームバーグ)ロシアはウクラナとの停戦協議を続ける一方、攻撃の手を緩めていません。サリバン大統領補佐官は4日、ロシアが戦争の目的を大幅修正し、ウクライナ東部のドンバスとルガンスクへの攻撃に集中するため軍部隊を再配置しているとする米国の分析結果を明らかにしています。サリバン氏は、「あらゆる兆候から見て、ロシアは東部でウクライナ軍を包囲し圧倒しようとする模様だ」と指摘し、「プーチンがその後に、戦術的成功を利用し、成果を語って軍の失敗を大したことではないとする態度を示すだろう」と語っています。
トルコの3月の消費者物価指数(CPI)は20年ぶりの高水準に上昇し、その結果実質金利は世界最低水準を記録しており、通貨リラに売り圧力が強まりそうです。3月の同指数は前年同月比「61.1%」と、先月の「54.4%」からさらに伸びが加速しました。食品とエネルギーを除くコア指数も「48%余り」と上昇し、生産者物価指数(PPI)は「115%」と、前月に続き3桁の伸びを示しています。通貨リラの下落が続いている中、ロシアのウクライナ侵攻による資源価格と商品価格の上昇が追い打ちをかけている状況です。このような状況下、本来なら政策金利を大幅に引き上げ、インフレを阻止するのが金融政策の役割ですが、トルコ中銀は3カ月連続で政策金利を据え置いており、エルドアン大統領の意向が大きく働いています。このため、トルコはインフレ調整後ベースでの実質金利は「マイナス47%」と、世界最低水準にあり、新興国通貨の中でドルに対する3月の下落率は、トルコリラがロシア・ルーブルに次いで2番目に大きいと、ブルームバーグは指摘しています。消費者物価指数の構成品目の約4分の1を占める食料品価格の上昇率は、前年同月比で70.3%にもなっています。おそらくロシアはこの先、これを上回る大幅なインフレに見舞われることになると予想しています。
先週は特に荒っぽい動きを見せたドル円も、昨日は静かな展開でした。底堅い動きを見せる一方125円台からの急落の影響もあり、上値も重い展開になっています。本日5日にはブレイナードFRB理事がミネアポリス連銀主催のインフレに関するオンライン討論会に参加し、その発言が注目されています。ブレイナード氏は先のFRB議長指名では、パウエル氏とその職を争い、パウエル氏に議長職は譲ったものの、次期副議長に指名され議会での承認を待っている状況です。インフレ阻止に向けて5月会合では0.5ポイントの利上げを支持するものとみられますが、その後の利上げペースをどのように考えているのか、注目されます。また明日発表の3月会合のFOMC議事録でも、会合でどのような議論があり、メンバーのインフレに対する危機感が共有されているのかどうか、こちらも大いに注目されます。ハト派と見られるNY連銀のウィリアムズ総裁も、インフレ抑制のため政策金利を一段と正常な水準に引き上げることは可能だとの認識を示しています。
本日のドル円は122円30銭〜123円30銭程度を予想します。
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What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/2 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「金利をもっと正常ないし中立的な水準に引き上げなければならないのは明らかだが、直ちにそこに到達する必要があるかと問えば、答えはノーだ。それは一連のステップを通じて実行可能だ」 | -------- |
| 4/1 | デーリー・サンフランシスコ連銀総裁 | 「今から次回の会合までにネガティブサプライズがないとすれば、0.5ポイントの論拠は強まっている」、「そうした早期の調整を行うのが適切になるとの確信を私は強めている」 | -------- |
| 3/30 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | 「緩和解除が必須なのは明白だ。ただ解除の度合いや、どの程度積極的にすべきかについては不透明な部分がずっと大きい」 | -------- |
| 3/30 | バーキン・リッチモンド連銀総裁 | 「5月の会合でわれわれは決定を下すわけだが、問題となるのは、利上げへの対応能力と高インフレの根強さという面で米経済がどの程度の力強さを備えているかということだろう。私はそれらの両方の面に注目しており、5月に判断が下される」 | -------- |
| 3/29 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「大規模な財政支援策とサプライチェーンの混乱、緩和的な金融政策を背景に、インフレ率は私や同僚が懸念せずにいられる水準を大きく超えて上昇している」、「インフレ期待が抑制できなくなるリスクを懸念している」、「われわれが直面している経済の不確実性の度合いを踏まえれば、次回会合で0.5ポイントという選択肢を排除しない。ただ現時点では断言しない」 | -------- |
| 3/25 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「FOMCの1回の会合で50ベーシスポイント利上げをすることが適切なら、そうすべきだ。どちらかを選択しない理由はない。経済に起きていることに基づいた正しい決定が必要だということだ」 | 長期金利は2.5%まで上昇 |
| 3/24 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「毎回の会合で0.25ポイント引き上げることには違和感はない」、「そう遠くない将来に中立水準に到達したい。0.5ポイントの利上げがそのとき役立つかもしれない。私はそれにはオープンだ」 | ドル円の上昇につながる。ドル円は一時122円41銭まで買われる。 |
| 3/23 | デーリー・サンフランシスコ連銀総裁 | 物価安定を確保するために必要なあらゆる措置を講じる用意がある。現時点で物価が安定していると誰も考えていないことは明白だ」、「0.5ポイントの行動が必要なら、われわれはそれを実行するだろう」 | ドル円120円台半ばから121円台に。 |
| 3/23 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「何回かの50ベーシスポイントの利上げが必要になる。ここから7月までの全会合を前提にするつもりはないが、後ではなく、より早い時期にもっと積極的になる必要があると考える」 | ドル円120円台半ばから121円台に。 |
| 3/23 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米金融当局がインフレ率を2%目標に戻すは長い道のりがある」、「これは当局が慣れているペースより速く動くことを意味する。FF金利誘導目標を300ベーシスポイント引き上げた1994年−95年の引き締めサイクルが手本にすべき戦略だ」 | ドル円120円台半ばから121円台に。 |
| 3/22 | デーリー・サンフランシスコ連銀総裁 | 「インフレ期待は十分抑制されているようであり、物価上昇はなお鈍化する見込みだ」 | -------- |
| 3/22 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「経済の基調的な強さと現在の極めて低水準のFF金利を考えると、必要な利上げの一部をプロセスの後半ではなく早期に前倒しすることが好ましいと思う。経済が予測と異なる展開となった場合に政策を調整しやすくできるからだ」 | -------- |
| 3/22 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレ抑制のため金融当局は積極的に動く必要がある」、(金融当局がどの程度の速さで動くべきかといった質問に対しては)、「速いほどよい」 | -------- |
| 3/21 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 「2022年に6回、23年に2回の利上げを予想する」、「同僚たちに比べ私の予想が低い軌道にあることは承知だが、目の前の不確実性が高まっていることに留意し、極めて積極的な金利軌道が今や適切なのか確信が弱まった」 | -------- |
| 3/21 | パウエル・FRB議長 | 「FF金利誘導目標を1会合ないし複数の会合で0.25ポイント引き上げる、より積極的な行動が適切だとの結論に至った場合は、そうするだろう」、(5月FOMC会合での0.5ポイント利上げを妨げる要素はあるのかとの質問に対し)、「妨げるものなどあるだろうか。何もない」、「決定はなされてないが、最新のデータで正当化されれば可性はある」、「同僚と私は、より迅速に行動する必要があるとの結論に達する可能性が十分あり、その場合はそう行動するだろう」 | 米長期金利は2.29%台に急騰。ドル円一時119円50銭まで買われる。 |
| 3/17 | クノット・オランダ中銀総裁 | 「既に高水準の消費者物価指数が上振れするようならば、2022年中に2回の利上げを行う可能性も排除しない」 | ユーロドル1.10台半ばから1.11台まで上昇 |
| 3/17 | BOE政策委員会 | 今後数カ月に追加引き締めが適切になる可能性がある。今回の判断には上下両方のリスクがある」 | -------- |
| 3/16 | パウエル・FRB議長 | 「米経済は極めて好調だ。近いうちに経済が下降する兆しはほとんどない。向こう1年間のリセッションの確率は特に高くない」 | 株高、債券安が進む。ドル円は119円12銭まで上昇。 |
| 3/16 | FOMC声明文 | 「経済活動や雇用の指標は引き続き強さを増した。雇用はこの数カ月、力強く伸びており、失業率は大幅に低下した。インフレは高止まりし、それはパンデミックとエネルギー価格の上昇、より広範な価格圧力に関連した需給の不均衡を反映している。ロシアによるウクライナ侵攻は人的・経済的に甚大な苦難を引き起こしつつある。この問題が米経済に及ぼす意味合いは極めて不確実だが、侵攻とその関連の事柄は短期的にインフレを一段と押し上げる圧力を生み、経済活動への重しとなる公算が大きい」 | -------- |
| 3/10 | ラガルド・ECB総裁 | 「政策委員会はインフレ率が中期的に2%の目標で安定する可能性が強まっているとみている。ウクライナでの戦争は特にエネルギー価格への相当な上振れリスクだ」 | -------- |
| 3/8 | ヘインズ・米国家情報長官 | 「ロシアがウクライナの領土を占領、支配し、持続可能は親ロシア派の政権をキエフに樹立するのは極めて難しいだろうと判断している」、「プーチン氏が対ウクライナ戦争の展開を見誤ったロシアは、粘り強く重大な抵抗に遭う公算が大きい。それでもプーチン氏は引かず、勝利の定義を変えようとするかもしれない」 | -------- |
| 3/8 | バイデン・米大統領 | 「ロシア経済最大の動脈を標的にする」、「プーチンの戦争にわれわれは加担しない」、「プーチンはどんな犠牲があろうと自身が決めた残虐な道を進み続ける決意のようだ。ロシアはこれからもおぞましい犠牲を強いながら進軍を続けるかもしれないが、これだけははっきりしている。ウクライナは決してプーチンの勝利にならない」、「プーチンは都市を陥落させたとしても、国家を手に入れることは断じてない」 | -------- |
| 3/4 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「毎会合で25ベーシスポイントの引き上げは、私が必須と考える利上げを超える可能性はあるが、実際にそれを実施した場合、レンジは年末に1.75−2%になる」と指摘し、その上で、「それは中立金利に十分近く、必要に応じてわれわれが迅速な行動を取り得る水準だ。状況に応じて政策を現状で維持したり、以前の状態に戻すこともあり得る」 | -------- |
| 3/3 | パウエル・FRB議長 | 「ウクライナへの侵攻が始まる前に想定した計画に沿って今後も政策を進めていくのが適切になると考えている。つまり、3月会合で利上げし、今年を通じてその姿勢を続けるということだ」、「現在は極めて微妙は時期にあり、米金融当局として慎重に政策を実施していくことが適切だ。情勢は極めて不確実であり、その不確実性をさらに強めることをわれわれは望んでいない」 | -------- |
| 3/2 | パウエル議長の議会証言 | 「25ベーシスポイントの利上げを提案し、支持する方向に傾いている」、「インフレ率が2%を大きく上回り、労働市場は強い中、FF金利誘導目標レンジを今月の政策会合で引き上げることが適切になると考えている」、「ウクライナ侵攻とその後に続いている戦争、経済制裁や今後のイベントが米経済に及ぼす短期的な影響は、依然として不確実性が高い」、「これから出て来るデータや見通しの変化に応じて、機敏に対応する必要があるだろう」 | 安心感からドル円は115円台後半に。株高、金利高が進む。 |
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



