今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年6月19日(金)




おはようございます。



先日日銀が発表した家計の金融資産は昨年末時点で1,410兆円だそうです。

子どもからお年寄りまで、一人当たり約1,084万円の資産を持っている

ことになます。

そうなると、我が家は4人家族なので4,336万円・・・?

かなり多いと感じるのは私一人ではないと思いますが、これにはからくりがあります。

日本の全金融資産の6割以上は60歳以上の高齢者の方々が保有しています。

日本の60歳以上の人口はの割合は全体の約25%ほどですから

25%の人口が全金融資産の60%以上を保有していることになります。

そして、この年齢層が全体の数字を大きく押し上げているわけです。

若いお父さんお母さん、苦しい時には子供を連れて実家へ帰りましょう。。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は96円台前半での取引で始まり、米経済指標の改善と長期金利の 上昇を手掛かりにドル高が進む。
  • 週間失業保険申請件数は60万8千件と改善。
  • また6月フィラデルフィア連銀景況指数がー2.2と前月のー22.6から 大幅な改善を見せ、昨年9月以来の水準に。 これらの指標を受け株式市場が上昇し、ドルも対円で上昇。
  • NYダウは58ドル高と4日ぶりの反発。この3日間で300ドルほど下落した反動 から自律反発との声も。
  • ガイトナー財務長官が公聴会で「金融制度改革案」の早期成立を議会に要請。 一部議員からはFRBの権限強化を懸念する発言も。
  • 金は反落、原油価格は小幅反発。

ドル/円95.73 〜 96.69
ユーロ/円133.37 〜 134.98
NYダウ +58.42 → 8,555.60ドル
GOLD −1.40 →  934.60
WTI +0.34 →  71.37ドル
米10年国債 +0.122 → 3.808%


本日の注目点

       
  • 日   日銀政策金融決定会合議事録(5/21,22日分)    
  • 欧   5月独生産者物価指数                                                                    

朝6:00現在のドル円は96円55−60近辺で推移しています。

どうやら95円50を割り込んで円高が加速するリスクからはやや遠のいた

感があります。

昨日の東京市場ではドルの頭が重かったものの、一方でNYでのドル安値95円51を割り込む

気配もなく小動きでした。

その後欧州で96円台に乗せるとNYにかけては96円台半ばでの取引で終始し、昨日の

レベルからはちょうど1円のドル高円安となっています。

ドル高の背景は米株式市場の反発と長期金利の上昇です。

米10年物債は売られ金利は上昇、最終利回り(YTM:yield to maturity)は前日比0.122%

上昇し3.808と再び4%を伺う動きになってきました。

このところの為替相場と長期金利の動きは再び相関度が高まり、金利上昇=ドル高の

傾向を示しています。

ひところ「悪い金利上昇」などと言われ、金利上昇=米景気回復ヘブレーキとの

連想からドル売りに反応したこともありましたが、現在は逆の動きになっており、

市場の「移り気」を如実に反映しているいい例かもしれません。



米株式市場の上昇と原油などの商品価格の上昇はリスク許容度の高まりとの思惑から

これまでのように高金利通貨、資源国通貨が買われ円とドルが売られるパターンに

素直に反応するようです。

昨日のNZ円や豪ドル円の上昇などを見ていると分り易く、ある意味シンプルだと言えます。


95円割れの危機を一旦回避できているものの、ドル円は依然としてコンソリ中で、

長い視点で観れば、今年のドル安値87円10と高値101円45の中での「三角保ちあい」

の中でエネルギーを蓄えていると言えます。(下記チャート参照)

言いかえれば、高値と安値がそれぞれ収斂しつつあるということです。
上値は徐々に切り下がり、下値は逆に切り上がっています。

この長期的な「三角保ちあい」がどちらかへ抜けた時には、そのスピードと値幅は結構なものに

なると考えます。



ドノバン米住宅都市開発長官は、昨日ワシントンでの講演で、「住宅市場全体が安定化しつつある

兆しが見られる。」との認識を示しました。

ブルームバーグは、最近の住宅着工の増加について、第一次取得者に対する税額控除など

政府当局の措置によって住宅市場が安定化しはじめている兆しだとの認識を示したのでは

と伝えています。
                                                                             



(出所:ブルームバーグ)

2009年4月(PDF)

2009年5月(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/4 トリシェECB総裁  ECBの政策金利は現時点では「適正」と述べ、ユーロ圏の経済成長率は「今年末にかけてはマイナス幅が大きく縮小する。」との見通しを示す。(定例理事会後の記者会見で) -----
6/8 クルーグマン プリンストン大学教授  「後から振り返って米国のリセッションの終りが今夏のある時期だったと公式に判定されても驚かないだろう。」と米経済は9月までに景気後退から脱却するとの見方を示した。(ロンドンスクールオブエコノミクスでの講演で で) -----
6/11 ロックハート アトランタ連銀総裁  「準備通貨としてのドルに差し迫った危機はないが、新興市場の成長に対してドルの地位は徐々に弱まる。」講演会で。 で) ドル円97円台から一時98円台半ばへ。
6/11 ルービニ NY大学教授  「準備通貨としてのドルを補完する通貨が浮上するかもしれない。」「いずれドルの役割を低下させるだろう。」アテネでの講演会で。 で) -----
6/13 ガイトナー財務長官  「米国のデフレ懸念は後退した。」世界経済については「依然として潜在成長をかなり下回っている。」イタリアでのG8財務相会合で。 で) -----
6/13 クドリン ロシア財務相  「ドルの代替通貨を議論するのは時期尚早。」G8財務相会合後、ブルームバーグとのインタヴューで。 で) ユーロ、ポンドなどが対ドルで大きく下落。
6/16 オバマ大統領  「今われわれがやってることは全て、ウオール街の無謀な行為の後片付けだ。」と金融幹部が痛みを忘れそうなことに警鐘を鳴らした。(ブルームバーグテレビジョンとのインタヴューで。) で) -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和