今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年6月30日(火)




おはようございます。



先日この欄で米著名投資家ウオーレンバフェット氏と昼食を共にする

権利入札の話題を書きましたが、結果が判明しましたので続編です。

落札者は匿名希望ということで明らかではありませんが、落札額は168万ドル

(約1億6千万円)でした。

競売には10人が参加したそうです。

落札者は最大7人を連れてNYの有名ステーキハウスで

バフェット氏と昼食をすることになります。

世界一高い昼食会となりそうですが、これを

高いとみるかどうかは別問題です。

なお、落札額は氏の亡き妻スーザンバフェットさんがボランティアを

していたグライド財団に寄付されるそうです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は海外で、ロンドンフィキシングに合わせ大量の円売りが見られ、 円安ドル高に。
  • 対主要通貨ではとりわけユーロ円が大幅に上昇、133円台後半から135円台 半ばまで円安ユーロ高が進む。
  • ユーロは欧州委員会が発表した6月のユーロ圏景況感指数が3ヶ月連続の改善 を示したことが買い材料に。
  • 結局、ドルと円が売られ、その他資源通貨、高金利通貨が買われる展開となり 原油高とNYダウの反発が主な要因。
  • 原油先物価格はナイジェリアの武装勢力がロイヤルダッチシェルの油田施設を 攻撃したとの報道を受け急騰し、一気に71ドル台での引けに。
  • 中国人民銀行の周総裁が、それまでくすぶってた基軸通貨ドル対する信認を 表明したことも、米株式、債権に対してプラスに作用。
  • GMはトヨタとの合弁会社から撤退を表明。25年年間続いたNUMMIの歴史に幕を 引くことに。

ドル/円95.30 〜 96.18
ユーロ/円133.92〜 135.49
NYダウ +90.99 → 8,529.38ドル
GOLD −0.30 →  940.70
WTI +2.33 →  71.49ドル
米10年国債 −0.050 → 3.479%


本日の注目点

       
  • 日   5月失業率 
  • 欧   独6月失業率
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数 
  • 英   GDP1Q確報値 
  • 米   4月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   6月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   6月消費者信頼感指数                          


7時現在ドル円は96円08−10です。

昨日はややドル安円高の流れを予想していましたが、95円台前半で小動きだった円は

海外市場で96円台前半まで円安ドル高となり、ドル以外の主要通貨に対してはさらに

円安が進む結果となりました。



中国を含む新興国で、このところ基軸通貨ドルに対する信頼が薄れ、新しい決済通貨

を望む声が盛んになる中、中国の中央銀行の周総裁は、同国が早急な外貨準備政策を

変更することはないと表明したことで、米株式、債権市場は「ドル信認」と受けとめ

上昇に繋がりました。

また、アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行スワイディ総裁も、現時点ではドルに代わる通貨は

ないとの見解を表明しています。

この日は、原油価格の急騰がこれまで通り、資源国通貨、高金利通貨を上昇させ、

比較的金利の低い、ドルと円を下落させることになりました。

原油価格は、ナイジェリアでイギリス、オランダ合弁のロイヤルダッチシェルの油田施設が

攻撃されたとのニュースで先週末比2ドル33セントと大幅に上昇しました。

株高、債券高とともに原油高もリスク許容度の高まりと受け止められ円売り、ドル売りに

反応するパターンは継続中のようです。



ドル円は一時96円18銭まで買われましたが、基本的には方向感を欠いています。

ユーロなどクロス円では円安傾向が強まっており、比較的トレンドが見えており、

「Buy on dip」(下がれば買う)スタンスで臨むのが賢明かと思いますが、

肝心のドル円の相場観が今ひとつ掴めません。

市場参加者の見方も依然として分かれており、正直なところどちらに動いても

「後講釈」できるような状況です。



本日は月末です。

月末要因として輸入決済が集中するケースが多いことと、海外市場では重要指標が数多く

発表されます。

97円までは現行の相場観を維持し、ドルの売り場を探したいと思います。

ドル円ストレートだけではなく、ユーロ円、豪ドル円などの動きも要注意です。

クロス円が調整を終えて「上昇傾向」強める可能性があるからです。

96円の20−30水準は「4時間足」「8時間足」「日足」ともに、重要な

移動平均線である100日線と200日線に交わる位置に当たります。

また、このレベルには一目も「雲」も絡んでいることから、相当な抵抗が予想されますが

逆に、抜けた時には市場参加者の相場観にそれなりの影響も与えます。
                                                                                
2009年4月(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/4 トリシェECB総裁  ECBの政策金利は現時点では「適正」と述べ、ユーロ圏の経済成長率は「今年末にかけてはマイナス幅が大きく縮小する。」との見通しを示す。(定例理事会後の記者会見で) -----
6/8 クルーグマン プリンストン大学教授  「後から振り返って米国のリセッションの終りが今夏のある時期だったと公式に判定されても驚かないだろう。」と米経済は9月までに景気後退から脱却するとの見方を示した。(ロンドンスクールオブエコノミクスでの講演で -----
6/11 ロックハート アトランタ連銀総裁  「準備通貨としてのドルに差し迫った危機はないが、新興市場の成長に対してドルの地位は徐々に弱まる。」講演会で。 ドル円97円台から一時98円台半ばへ。
6/11 ルービニ NY大学教授  「準備通貨としてのドルを補完する通貨が浮上するかもしれない。」「いずれドルの役割を低下させるだろう。」アテネでの講演会で。 -----
6/13 ガイトナー財務長官  「米国のデフレ懸念は後退した。」世界経済については「依然として潜在成長をかなり下回っている。」イタリアでのG8財務相会合で。 -----
6/13 クドリン ロシア財務相  「ドルの代替通貨を議論するのは時期尚早。」G8財務相会合後、ブルームバーグとのインタヴューで。 ユーロ、ポンドなどが対ドルで大きく下落。
6/16 オバマ大統領  「今われわれがやってることは全て、ウオール街の無謀な行為の後片付けだ。」と金融幹部が痛みを忘れそうなことに警鐘を鳴らした。(ブルームバーグテレビジョンとのインタヴューで。) -----
6/23 スペンサーディール BOEチーフエコノミスト  「経済成長を喚起するには弱い通貨が経路になる。」と講演で。 ユーロポンドで大幅なポンド安に。 0.8550→0.8599
6/26 フィッシャー ダラス連銀総裁  「ドルが世界の基軸通貨としての地位を取って代わられることはない。」講演会で。 -----
6/28 週 中国人民銀行総裁  中国の外貨準備政策は「常にいたって安定したものだ。」として、中国の外貨準備政策を突然変更することはないと表明。(スイスのバーゼルで記者団に) 米株式、債券上昇

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和