今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年7月1日(水)




おはようございます。



今日から7月です。

今年1年のちょうど半分が終わり、後半のスタートです。

2009年度の上半期は皆様如何でしたか?

相場的には1−3月までは結構な値動きでしたが、その後は

明確なトレンドのない展開が続いています。

とりわけドル円は方向感が掴めず、対主要通貨では

概ね円安傾向が続いています。

日柄的にもそろそれ動くのではと思っていますが、

これはいわゆる「希望的観測」というやつです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標が強弱発表されたが、全体としてはドル高進む。
  • 4月S&Pケースシラー住宅価格指数は前年同月比で18.6%の下落。 住宅価格が下げ止まりを見せないながらも下落率は縮小。
  • 6月シカゴ購買部協会景気指数 →39.9(予想を若干上回る)
  • ドル円は、朝方96円台半ばとドル堅調に推移したものの、消費者信頼感指数が 事前予想を下回ったことで、株式市場が軟調に推移。円もその後96円台前半で 動意なく小動き。
  • 原油価格が乱高下。一時73ドル台まで買われたものの、このところの 急ピッチな上昇懸念から一転して売られ69ドル台での引け。一日の値幅は 4ドルと大商い。
  • NYダウは反落し前日比82ドル安。

ドル/円95.79 〜 96.52
ユーロ/円134.88 〜 135.74
NYダウ −82.38 → 8,447.00ドル
GOLD −13.30 →  927.40
WTI −1.60 →  69.89ドル
米10年国債 +0.058 → 3.537%


本日の注目点

       
  • 日   日銀短観  
  • 米   6月ADP全国雇用者数      
  • 米   6月ISM製造業景況指数                             

東京市場引け後の欧州で円は一時95円30まで上昇したものの、NYオープンに向けて

売られ、96円52まで若干のドル高がありました。

相変わらず米経済指標はまちまちで、ドル円の動きもポジション調整と実需の売り買いで

短期的な方向が決まってくるような展開です。

このような相場が続くと、コメントもしづらく、次の大きな動きをひたすら待つしか

手だてがありません。



IMF(国際通貨基金)がこの日発表した外貨準備に関する報告書によると、1−3月

(第1四半期)の世界の外貨準備にドルが占める割合は65%と、08年10−12月

(第4四半期)の64.1%から若干ですが増加しました。

ユーロが占める割合は25.9%(第4四半期は26.5%)ポンドは4%(同4.1%)、

円は2.9%(同3.2%)に減ったようです。

このところ新興国を中心にドルに代わる準備通貨の創設が話題となりドルが上下する

局面がありますが、上記数字が示すようにドルへの依存度は高く、現実問題として、

流動性や利便性を考えるとドルに代わる決済通貨を探すのは難しいようです。

今後、時間をかけ将来的な課題として議論されていくものと思われます。



米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した6月の消費者信頼感指数は49.3と

前月の54.8から低下しました。

項目別でも、現況指数、今後6ヶ月の期待指数ともに落ち込み、「雇用情勢の悪化が

響いた。」(ブルームバーグ)と分析されています。



注目されていた住宅価格指数は、下落率が縮小し、ケースシラー指数の共同開発者の

エール大学のシラー教授は「現在、価格下落は終わりと考えられつつある。」と述べ、

「マーケットは、低下の終了を予測している。」とインタビューに答えています。

今回発表のケースシラー住宅価格指数は主要20都市の中でも8都市で下落が止まり、

底入れを示しています。

今後徐々に改善していくようだと米住住宅市況は本格的に底入れし、住宅購入意欲の高まりと

ともに、個人消費を盛り上げていくストーリーが見えてくる可能性があります。



今朝は、日銀短観が発表されます。

前回3月時点ではマイナス58と最悪の状況でしたが、今回の事前予想はマイナス42前後。

この数字からどれくらい改善しているのか、また、9月の景気をどうみているのかも

注目です。
                                                                          
2009年4月(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/4 トリシェECB総裁  ECBの政策金利は現時点では「適正」と述べ、ユーロ圏の経済成長率は「今年末にかけてはマイナス幅が大きく縮小する。」との見通しを示す。(定例理事会後の記者会見で) -----
6/8 クルーグマン プリンストン大学教授  「後から振り返って米国のリセッションの終りが今夏のある時期だったと公式に判定されても驚かないだろう。」と米経済は9月までに景気後退から脱却するとの見方を示した。(ロンドンスクールオブエコノミクスでの講演で -----
6/11 ロックハート アトランタ連銀総裁  「準備通貨としてのドルに差し迫った危機はないが、新興市場の成長に対してドルの地位は徐々に弱まる。」講演会で。 ドル円97円台から一時98円台半ばへ。
6/11 ルービニ NY大学教授  「準備通貨としてのドルを補完する通貨が浮上するかもしれない。」「いずれドルの役割を低下させるだろう。」アテネでの講演会で。 -----
6/13 ガイトナー財務長官  「米国のデフレ懸念は後退した。」世界経済については「依然として潜在成長をかなり下回っている。」イタリアでのG8財務相会合で。 -----
6/13 クドリン ロシア財務相  「ドルの代替通貨を議論するのは時期尚早。」G8財務相会合後、ブルームバーグとのインタヴューで。 ユーロ、ポンドなどが対ドルで大きく下落。
6/16 オバマ大統領  「今われわれがやってることは全て、ウオール街の無謀な行為の後片付けだ。」と金融幹部が痛みを忘れそうなことに警鐘を鳴らした。(ブルームバーグテレビジョンとのインタヴューで。) -----
6/23 スペンサーディール BOEチーフエコノミスト  「経済成長を喚起するには弱い通貨が経路になる。」と講演で。 ユーロポンドで大幅なポンド安に。 0.8550→0.8599
6/26 フィッシャー ダラス連銀総裁  「ドルが世界の基軸通貨としての地位を取って代わられることはない。」講演会で。 -----
6/28 週 中国人民銀行総裁  中国の外貨準備政策は「常にいたって安定したものだ。」として、中国の外貨準備政策を突然変更することはないと表明。(スイスのバーゼルで記者団に) 米株式、債券上昇
6/30 ロバートシラー 米エール大学教授  「現在、住宅価格の下落は終わりと考えられつつある。」ケーシスラー指数発表後のインタビューに答えて。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和