「政府、2度目の市場介入をNY時間に実施」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場- ドル円は東京時間から上昇の勢いを強め、NYの朝方には151円94銭までドル高が進行。この時点で政府・日銀の介入と見られるドル売り円買いが入り、ドル円は一気に146円台に。
- ユーロドルは0.9705まで売られたが、その後0.98台まで急反発。
- 株式市場は大幅に反発し、3指数は揃って上昇。ダウは748ドル買われ、ナスダックは244ポイントの上昇。FRBが12月の会合で利上げ縮小の議論を始めるとの報道が材料に。
- 債券は小幅に上昇。朝方は大きく売られ、長期金利は4.33%台付近まで上昇したが、FRBが利上げ幅縮小を議論するとの報道に4.21%台まで低下。
- 金と原油は上昇。
9月財政収支 → −429.7b
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| ドル/円 | 146.28 〜 151.94 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 0.9705 〜 0.9869 |
| ユーロ/円 | 144.10 〜 148.40 |
| NYダウ | +748.97 → 31,082.56ドル |
| GOLD | +19.50 → 1,656.30ドル |
| WTI | +0.54 → 85.05ドル |
| 米10年国債 | −0.012 → 4.217% |
本日の注目イベント
- 独 独10月製造業PMI(速報値)
- 独 独10月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏10月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
- 英 英10月製造業PMI(速報値)
- 英 英10月サービス業PMI(速報値)
- 米 10月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)
- 米 10月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値)
- 米 10月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値)
本日のコメント
先週末(10月21日)のアナリストレポートで、筆者はこのように記述しました・・・。
『その間、覆面介入を行った形跡はあるようですが、結局2回目の大規模な介入は実施されず、「介入があったらドルを買おう」と考えていた投資家は「肩すかし」をくった格好となり、我慢しきれずにドルを買った側面もあるようです。一方、政府日銀としてもこのような状況は分かっていて、介入の効果に対する懸念もあるように思えます。ただ、だからと言って今後も介入の可能性がなくなったわけではなく、当局はより効果的なタイミングを狙っているのではないかと考えています。』さらに、コメントの後半で『150円台で戻ってきたドル円ですが、市場のセンチメントはこの1週間でかなりドルブル(ドルに対して強気)に傾いてきたようにも思えます。なかなかドルが下がらず、ドルを買えていない投資家も多いのではないかと思いますが、介入の可能性は高まる一方で、安易なドルロングには注意したいところです。』そして、最後のレンジ予想では、『本日のドル円は149円〜151円程度と見ていますが、これは通常の市場環境での予想です』と結びました。
150円を超えてドル高が急激に進み、2度目の介入の可能性が非常に高まっていましたが、夕方5時までの「東京市場」では介入がなかったことでドル円はさらに上昇し、NYでは「満を持して」介入に踏み切ったものと思われます。介入規模はいずれ明らかにされますが、現時点の推計では300億ドル(約4兆5000億円)と見られているようですが、もしこれが正しいとすれば、前回9月22日の介入規模よりも多いということになります。筆者は、最初の介入が行われ140円台までドルが売られた後、145円台まで再び戻った10月7日(金)に介入すべきだったと、何度もこの欄で述べました。今回のNYでの介入は筆者も「予想外」でした。NY時間に行ったことで、それなりの効果はあったようですが、週明けの執筆時点ではすでに149円台まで再びドルが買われています。これも何度も触れていますが、介入の効果は1度目よりも2度目の方が小さく、今後回を重ねる度にその効果は薄れていくと見ています。市場参加者のスタンスもむしろ「介入を待つ」姿勢を強め、介入があれば「絶好のドルの買い場」と考えるようになります。
当たり前と言えば当たり前です。足元のドル高円安を是正するには、「1.米国のインフレがピークを付けたという、持続的かつ説明できるデータが必要」、「2.あるいは円安を引き起こしている要因の一つである日銀の政策変更もしくは政策の修正」が必要です。そして最後は今回行われた「力ずくの水準訂正」、つまり「3.市場介入」です。3番目の市場介入には限界があります。9月22日の介入がそうであたったし、今回も151円台後半で介入に踏み切り、146円台まで水準を押し下げましたが、すでに149円台まで値を戻しています。やはり「市場の流れ」を「力」で変えるのは簡単ではありません。出来たら、今日にも再び介入すべきでしょう。さもなければドル円は再度150円台を回復し、151円台に上昇する可能性が高いと予想します。その結果、結局投機筋などに、安くドルを供給しただけということにもなりかねません。因みに、先週末のNYでの介入で、日経新聞は「ドル円は一時144円台まで下げた」と報じていますが、筆者が調べたところ、146円台前半辺りがこの日の安値の可能性があります。今回の介入はEBSなど、いわゆる電子ブローキングを使ったようで、相場の出会いは相当混乱していたものと思われ、出会いレートに大きな差が見られているようです。筆者が参考にしているブルームバーグのプラットフォーム上では、「146円356銭」となっていました。また今回の介入についても、政府・日銀は「介入したかどうかコメントしない」としており、正式には介入したかどうかは未確認となっています。
今回の介入が「それなりの効果」を発揮したのは、まず安全地帯と見られていたNY市場での介入だったことが挙げられます。さらに、介入前にはウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道が 米金利の低下を促していました。WSJは「一部のFRB当局者らは政策の引き締め過ぎを懸念している。利上げは3月以降で合計3ポイントに達し、11月のFOMCでも75bpの再利上げが予想されている。12月の利上げ幅が比較的小幅になる可能性があることを示唆すべきかどうか、政策当局者らは議論する可能性が高い」と報じています。この報道をきっかけに、4.33%台付近まで上昇していた米10年債利回りは低下に向い、ドル円も上値が重くなったタイミングでドル売り円買いに踏み切ったことが功を奏したとみられます。デーリー・SFシスコ連銀総裁は21日、カリフォルニア大学バークレー校が主催したイベントで、政策当局者らは利上げ幅の縮小を計画し始めるべきかについて、「現時点では少なくとも検討すべきことではあるが、これまでのところデータは協力的ではない」と述べながらも、「市場で織り込まれているはずの75bpの再利上げとなる可能性はありそうだが、いつまでも75bpだという考えに固執しない方が良いと心から勧めたい」と語っています。(ブルームバーグ)
ドル円は8時50分の時点ですでに149円71銭まで上昇しています。本日のドル円は146円〜150円50銭程度と予想します。
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What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 10/21 | ウォールストリートジャーナル(WSJ) | 「一部のFRB当局者らは政策の引き締め過ぎを懸念している。利上げは3月以降で合計3ポイントに達し、11月のFOMCでも75bpの再利上げが予想されている。12月の利上げ幅が比較的小幅になる可能性がることを示唆すべきかどうか、政策当局者らは議論する可能性が高い」 | 米長期金利が低下 |
| 10/21 | デーリー・SFシスコ連銀総裁 | 政策当局者らは利上げ幅の縮小を計画し始めるべきかについて、「現時点では少なくとも検討すべきことではあるが、これまでのところデータは協力的ではない」と述べながらも、「市場で織り込まれているはずの75bpの再利上げとなる可能性はありそうだが、いつまでも75bpだという考えに固執しない方が良いと心から勧めたい」 | 米長期金利が低下 |
| 10/20 | 神田・財務省財務官 | 「一夜に大きくファンダメンタルズ自体が変わることがないとすれば、相場が大きく変動すること自体、危険信号だと考えざるを得ない」、(為替介入の原資については「無限にあると思っている」 | ドル円はやや売られたが下げは限定的。 |
| 10/20 | 鈴木・財務大臣 | 「投機による過度で急激な変化は容認できない。これからも細かく緊張感を持って動向をしっかりと見ていきたい」 | ドル円はやや売られたが下げは限定的。 |
| 10/20 | クック・FRB理事 | 「インフレは高すぎであり、下げなくてはならない。これは利上げを継続し、その後に政策を景気抑制的な状況で当面維持することを要する可能性が高い」、「インフレは予想だけでなく、データで実際に減速しているかどうかに政策は基づかなくてはならない。政策は物価安定の回復に引き続き焦点をしぼるべきだ。それは持続的に力強い労働市場の土台も設定する」 | 株と債券が売られ、長期金利の上昇にドル円は150円29銭まで買われる。 |
| 10/20 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「当面は利上げを続ける。インフレ抑制で進展が不十分という率直に残念な状況を踏まえれば、金利は年末までに4%を大きく超えると私は見込んでいる」 | 株と債券が売られ、長期金利の上昇にドル円は150円29銭まで買われる。 |
| 10/15 | 黒田・日銀総裁 | 「日本のインフレはコストプッシュ要因が主導しており、米国や欧州のそれとは異なる」、「日銀として金融緩和を続け、経済を支えてノルム(社会規範)を確実にシフトさせ、持続的かつ安定的な方法で物価安定目標を確実に実現することが適切と考えている」 | -------- |
| 10/15 | 神田・財務省財務官 | 「警戒が高まり、また必要な措置をとらなければならない可能性が高まっている」との認識を示し、「断固たる行動を取る用意がある」 | -------- |
| 10/13 | イエレン・財務長官 | 「米国は1980年代以来最悪のインフレ退治に向け、さらにやるべきことがある」 | -------- |
| 10/13 | バイデン大統領 | 「米国は私の経済計画により、この難題に取り組むにあたって他のどの主要経済国よりも強い立場にある」 | -------- |
| 10/12 | クノット・オランダ中銀総裁 | 「中立金利をなお大きく下回っている」、「中立と推計されるレンジに入る前に少なくとも2回の大幅利上げが必要だ」 | -------- |
| 10/12 | ホルツマン・オーストリア中銀総裁 | 「今月27日の会合で政策金利を0.75ポイント引き上げた後に、恐らく12月に再び0.75ポイントまたは0.5ポイントの利上げでも、中立金利とみられる水準付近になる」 | -------- |
| 10/12 | イエレン・財務長官 | 「米国では、経済面の最優先課題は堅調な労働市場を維持しながらインフレを抑制することだ」、「われわれは差し迫るリスクに対し注意深く対応している」 | -------- |
| 10/12 | FOMC議事録(9月20−21日開催分) | 「当局者が政策金利を景気に抑制的な水準に今後短期間で引き上げ、インフレ率を目標値まで押し下げるためにその水準で維持する方針を示した」、「経済見通しへの著しい悪影響のリスクを和らげることを目的に、追加引き締めのペースを調整することが重要であろうと幾人かの参加者が指摘した」 | -------- |
| 10/11 | 神田・財務官 | 「為替の水準ではなく、われわれが注視しているのは急激な変動であり、いつでも必要な措置を取る用意はしている」、「ワシントンへ移動する飛行機の中からでも介入を下すことはできる」 | -------- |
| 10/11 | ピエールオリビエ・グランシャ、IMFチーフエコノミスト | 「最悪期はこれからだ。暗雲が立ち込める中、政策当局者はしっかりとした手段を続ける必要がある」 | -------- |
| 10/10 | ブレイナード・FRB副議長 | 「慎重にデータ次第の姿勢で前進することで、経済活動と雇用、そしてインフレがこれまでの利上げにどう順応しているかを知ることができ、それが政策金利の道筋に関するわれわれの判断形勢につながる。金融政策はしばらく抑制的なものになる」 | -------- |
| 10/10 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「中立金利を大幅に下回ったことを考えると、利上げ前倒しは良い政策だった。しかし、オーバーシュートも犠牲が大きい」、「利上げが行き過ぎるリスクを低減するため、金融当局は安心して休止できる水準まで政策金利を早急に引き上げる必要がある」 | -------- |
| 10/6 | カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 | 「まだやるべき仕事がある」、「基調的なインフレがしっかりとピークを付け、出来れば再び下向きになる幾らかの兆候が見られるまで、私は休止を宣言する用意はない。休止はかなり遠い先になると考える」、(米経済の下振れリスクには留意が必要だが)、「しかし、政策スタンスを実際に変更するハードルは高い」 | 株安、債券安が進み、ドル円は金利高を背景に145円台を回復。 |
| 10/6 | クック・FRB理事 | 「インフレ率が当局の長期的な目標である2%を大きく上回って推移していることを踏まえると、物価の安定を取り戻すには、インフレ率が目標の2%にしっかり向っているとわれわれが確信できるまで利上げを継続し、その後政策をしばらく景気抑制的な水準で維持することが必要になる可能性が高い」 | 株安、債券安が進み、ドル円は金利高を背景に145円台を回復。 |
| 10/6 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「政策金利は来年のどこかの時点までに4.5−4.75%に達すると考えられ、これまでの利上げの速さを踏まえると、その時期は春になる可能性が高い」 | 株安、債券安が進み、ドル円は金利高を背景に145円台を回復。 |
| 10/6 | マックレム・カナダ中銀総裁 | 「経済はまだ明白に過剰な需要がある状況だ。企業は極度にタイトな労働市場に直面し、賃金上昇が広がり、基調的なインフレ圧力に緩和の兆しは一切見られない」、「インフレは自然には消失しない。簡潔に言えば、さらにすべきことがある」 | -------- |
| 10/5 | デーリー・SFシスコ連銀総裁 | 「データ次第だ。われわれが必要とする状況をデータが示せば、その時はシフトダウンするだろう。データがそれを示さない場合、われわれは現在やっていることを続けなければならないだろう」 | -------- |
| 10/5 | ポスティック・アトランタ連銀総裁 | 「40年ぶりの高水準付近にとどまるインフレ率を押し下げるため、政策金利を年末までに4−4.5%に引き上げて金融引き締めを維持することを支持する」 | -------- |
| 10/4 | ラガルド・ECB総裁 | 「インフレは不必要に高い」、「これ以上需要を刺激すべきでない」、「インフレがピークにあるのかどうかを判断するのは難しい」 | -------- |
| 10/4 | ビルロワドガロー・フランス中銀総裁 | 「さらに利上を続け、現在0.75%の中銀預金金利を年末までに2%を下回るか、それに近い水準まで引き上げるべきだ」、「その時点でインフレと経済見通しを包括的に検証することが必要になろう」 | -------- |
| 10/4 | ジェファーソン・FRB理事 | 「物価の安定回復にはしばらく時間がかかるとみられ、潜在成長率を下回る経済成長の期間が必然的に伴う可能性が高い」と述べ、「私も同僚も、インフレ率を2%に戻す決意だ」 | -------- |
| 10/4 | ロウ・オーストラリア準備銀行(RBA)総裁 | 「キャッシュレートは短期間に大幅に引き上げられた」とした上で、「インフレ率を目標に戻す政策委員会の断固とした決意は変わらず、目標達成のため必要な対応を行う」 | RBAはCRを0.25%引き上げ、2.6%にしたが、市場は0.5%を予想していたため豪ドルドルは下落。 |
| 10/3 | エド・ヤニデル、ヤニデル・リサーチ社社長 | 「ドルの上昇継続が示唆するように金融市場には既に不安定の兆しが見られる。米金融当局は11月にあと1回利上げした後は、引き締めサイクルの終了を検討すべきだ」、「大幅利上げやドル急伸、量的引き締めに伴う金融市場のストレスは、政策当局が金融安定を最優先にすべき状況にまで高まっている」 | -------- |
| 10/3 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「金融引き締めによる需要は落ち着き始めており、インフレ圧力も後退し始めているが、われわれの仕事はまだ終わっていない」、「借入、住宅ローン金利や株価といった金融状況の幅広い目安は、支出を後押しする威力が大幅に減じている」、「その結果、住宅市場が落ち込み、個人消費や企業投資の鈍化の兆候が見られる。こうした状況が続けば今年の実質GDPの伸びはほぼ横ばいとなり、2023年も緩やかな伸びにとどまると予想する」 | -------- |
| 9/30 | バーキン・リッチモンド連銀総裁 | 「われわれが本気だということは周知されている。優先するのはインフレを抑制することだ」、「インフレは依然として広範囲に広がり根強いが、政策金利の引き上げペースが高まる中で主要な物価押し上げ圧力は和らぎ始めている兆候が見られる」 | -------- |
| 9/30 | ブレイナード・FRB副議長 | 「金融環境引き締めの完全な効果が様々なセクターを通じて波及し、インフレを押し下げるまでには時間がかかる。しばらくの間は景気抑制的な金融政策を維持し、インフレが目標に戻りつつあるという確信を得る必要がある。従って、われわれは時期尚早な政策巻き戻しを避けることをコミットしている」 | -------- |
| 9/30 | デーリー・SFシスコ連銀総裁 | 「最優先事項はインフレを抑制することだ」、「追加利上げを実施すると確信しており、バランスの取れた経済に戻すためには適切なことだと考えている」 | -------- |
| 9/29 | シスカム・リトアニア中銀総裁 | 「100ベーシスポイントの利上げは現時点では確かに行き過ぎだろうが、50bpは最低ラインだ」、「75bpが私の選択になるだろう。ユーロ圏の9月のインフレ率がさらに高くなっても驚きではないだろう」 | ユーロドルが0.96台半ばから0.98台前半まで買われる。 |
| 9/28 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 「これまで進展が見られないことから、緩やかに抑制的な政策スタンスにする必要があると一層強く考えている」、「私としては、それは政策金利が4.25−4.5%のレンジにあることを意味する。年末までにその水準に達することが望ましい」 | -------- |
| 9/28 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「世界の金融市場でボラティリティが高まっているものの、FRBはインフレ抑制のため利上げを推し進める必要がある」と、(現在のFF金利の誘導目標レンジである3−3.25%について)、「これは景気抑制的な領域に入り始めたところだが、現在のインフレの高さやインフレ抑制が責務であることを考慮すれば到底十分ではない」 | -------- |
| 9/27 | イエレン・財務長官 | 「金融市場は良好に機能していると考える。秩序を欠いた状況にはない」、「米国は他の多くの国々よりも早いペースで進んでいるため、ドルには上昇圧力が見られる」、「私にとって、金融市場の引き締まりを反映するこの種の展開は、インフレ対策に関わるものの一環だ」 | -------- |
| 9/27 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 今から6カ月で、金融政策の遅行効果が労働市場に現れるはずだ」、(米当局はインフレが上昇し始めた際に、間違いを犯し)「判断を誤った」、「今になって考えると、私は恐らく引き締めをもっと早期に開始していただろう」 | -------- |
| 9/27 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「政策金利は景気抑制的な領域に入ったと言える段階に達したばかりだ。インフレ問題を確実に抑え込むためにも、しばらくは金利を高水準に据え置く必要がある」 | -------- |
| 9/27 | カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 | 「われわれは非常に積極的に動いている。かなりの引き締めが進行中だ。物価の安定を回復させることにコミットしているが、時間差があることを踏まえれば、やりすぎのリスクがあることも認識している」、「現在のペースが適切だ」 | -------- |
| 9/26 | 黒田・日銀総裁 | 「金融政策と為替政策は目的や効果が異なり、矛盾するとは思わない」、「(年明け以降に)2%を割ることは確実だと思っており、賃金の上昇を伴った2%の物価上昇が来年実現されるとはみていない」 | -------- |
| 9/26 | シーゲル・ペンシルベニア大学ウォートン校教授 | 「フォワードルッキングな実際のインフレ率を踏まえれば、FF金利先物はタイト過ぎる」、(インフレに関して)、「中身のない話を続けるより、リセッションのリスクの方がはるかに高い」 | -------- |
| 9/26 | コリンズ・ボストン連銀総裁 | 「インフレを目標に回帰させるには、金融政策のさらなる引き締めが必要だ。最近のFOMCの予測でもそれは示されている」、「インフレが鈍化しているという明確かつ説得力ある兆候を目にすることが重要だ」 | ドル高が進み、株価と債券が下落し金利上昇につながる。 |
| 9/26 | ポスティック・アトランタ連銀総裁 | 「米経済が最も良く機能するのは、経済の先行きや短期および中期の軌道に対する信頼がある時で、高インフレはそれを損なう。従って金融当局がすべきことは、インフレをもっと抑制することだ」 | ドル高が進み、株価と債券が下落し金利上昇につながる。 |
| 9/26 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「根強い高インフレを退治するために追加の利上げが必要だ」、「インフレ期待の抑制が効かなくなるのを防ぐには、引き締めより長期間維持すべきだ | ドル高が進み、株価と債券が下落し金利上昇につながる。 |
| 9/25 | ポスティック・アトランタ連銀総裁 | (ソフトランディングの見通しについて)「厳しい状況が予想される。容易ではない」、「経済は比較的、秩序ある形で減速することが可能だ」、「米金融当局はあらゆる可能な措置を講じるだろう。シナリオは複数ある」 | -------- |
| 9/21 | パウエル・FRB議長 | 「われわれはインフレを過去のものにする必要がある。痛みを伴わずにそうする方法があれば良いが、それはない」と述べ、「金利上昇と成長減速、労働市場の軟化は全てわれわれが仕える国民に痛みをもたらすが、物価の安定を取り戻せず、将来的に再びやり直さざるを得なくなるほどの痛みではない」、「インフレを目標の2%に押し下げることを当局者らが強く決意しているというのが、主要なメッセージだ」、「この任務が完了するまで根気強く続けていく」 | ダウが522ドル下げるなど、株式は全面安。ドル円は144円70銭まで買われた後143円台前半まで売られる。 |
| 9/21 | FOMC声明文 | 「最近の指標は支出と生産の緩慢な伸びを示している。雇用はこの数カ月、堅調に伸びており、失業率は低いままだ。インフレは高止まりし、それはパンデミックに関連した需給の不均衡、エネルギー価格の上昇、より広範な価格圧力を反映している」、「委員会はより長期にわたって最大限の雇用と2%のインフレを達成することを目指す。これらの目標実現を支えるため、委員会はフェデラルファンド金利誘導目標のレンジを3.00−3.25%に引き上げることを決めた」 | -------- |
| 9/17 | スティーブン・シュワルツマン、ブラックストーンCEO | 「不況なしでインフレ率2%を達成することは難しい」、「米経済はまだ強い」、「2%達成にこだわれば、大幅な利上げの継続を迫れ、景気後退に陥るとみられ」一方、「3〜4%程度のインフレ水準を容認する方針に転換すれば、不況は避けられるかもしれない」 | -------- |
| 9/12 | シュナーベル・ECB理事 | (インフレ率を目標の2%に戻すために)、「今後数回の政策委員会会合で追加利上げをすることになるだろう」 | ユーロドル1.01台前半から1.02台目前まで上昇。 |
| 9/12 | シクルーナ・マルタ中銀総裁 | 「今回が唯一の利上げではない。あと数回あるだろう」、「0.75ポイントの利上げ幅はECBにとって標準となるわけではない」 | ユーロドル1.01台前半から1.02台目前まで上昇。 |
| 9/9 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | 「米インフレ率は依然として高すぎ、米金融当局には金融緩和の解除を継続する単純明快な理由がある」、「重要な問いは、それをどの程度、どれだけ早く実施していくかだ」 | -------- |
| 9/9 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「75bpの方向に傾いたところ、先週2日に発表された雇用統計の数字はまずまず良好だった」、(来週発表される消費者物価指数(CPI)でインフレ抑止の進展が示される可能性はあるが)、「単一のデータに次回会合で決定を左右させるわけにはいかない。従って、現時点では75bpへの傾斜をより強めているところだ」、「私の考えでは、実施は早ければ早いほど良い傾向にある」 | -------- |
| 9/9 | ウォラー・FRB理事 | 「インフレはあまりに高すぎる水準にあり、インフレが下方向に意味ある形で持続的に推移しつつあるかどうか判断するのは時期尚早だ」、「政策金利が明確に需要を抑制する水準になるよう、9月20−21日の次回会合で大幅な利上げを支持する」 | -------- |
| 9/8 | ECB声明文 | 「この大きな一歩は現在の極めて緩和的な政策金利水準からインフレ率を適切な時期に目標の2%に戻す金利水準への移行を前倒ししたものだ」、「今後数回の会合でさらなる利上げを想定している」 | -------- |
| 9/8 | ラガルド・ECB総裁 | 「断固とした行動を取る必要があった」、「会合ごとに見直す指標が大幅な利上げが必要だと示唆するなら、そうするだろう」(利上げが想定される今後「数回」とは何回を指すのかとの質問には)、「恐らく今回を含めて2回を上回るが、5回は下回るだろう」 | -------- |
| 9/7 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「金融政策に関する自身の考えを構築するにあたっては、インフレというけだものとの闘いで尚早に勝利宣言しないよう注意したい」、「フェデラルファンド(FF)金利を早い時期に4%超に引き上げ、その後しばらくその水準で据え置くことが必要」 | -------- |
| 9/7 | コリンズ・ボストン連銀総裁 | 「9月の金融政策行動として何がまさしく適切かあまり具体的に言及するのは時期尚早だが、さらなる行動が必要だとあらためて申し上げたい」、「物価はまだ大幅には下がっておらず、われわれはこれを目指すことになる」 | -------- |
| 9/7 | ブレイナード・FRB副議長 | 「インフレを押し下げるため、われわれは必要な限り対応を続ける」、「インフレ率が目標に向けて低下しているとの確信をもたらすため、金融政策を当面、景気抑制的な水準にとどめる必要がある」、「引き締めサイクルにおける迅速さとそのグローバルな性質、さらに金融環境引き締めの効果が総需要に行き渡る速さを巡る不透明感は、過度の引き締めに関連したリスクを生み出す」、「時期尚早に退くリスクを回避することも重要だ」 | 株高、債券高が進み、ドル円は145円前後から143円台半ばへ下落。 |
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



