「ECB、BOEともに0.5ポイントの利上げを決定」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場- 前日のFOMCで今後の利上げ停止観測の浮上もあり、ドル円は上値の重い展開に。NYでは128円08銭まで売られたが、その後は株価の上昇などもあり128円台半ばまで反発。
- ユーロドルは小幅に反落。ECBが0.5ポイントの利上げを決めたものの、今後様子見の可能性も言及されていたことで売りが優勢に。
- 株式市場は前日同様まちまち。ダウは39ドル下げたものの、ナスダックとS&P500は大幅高。とりわけナスダックはメタが大幅に上昇し、指数をけん引。
- 債券も続伸。長期金利は3.39%台に低下。
- 金と原油は続落。
新規失業保険申請件数 → 18.3万件
12月製造業受注 → 1.8%
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ドル/円 | 128.08 〜 128.90 |
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ユーロ/ドル | 1.0885 〜 1.1004 |
ユーロ/円 | 140.08 〜 141.28 |
NYダウ | −39.02 → 34,053.94ドル |
GOLD | −12.00 → 1,930.80ドル |
WTI | −0.53 → 75.88ドル |
米10年国債 | −0.024 → 3.393% |
本日の注目イベント
- 中 1月財新サービスPMI
- 中 1月財新コンポジットPMI
- トルコ トルコ1月消費者物価指数
- 欧 ユーロ圏12月卸売物価指数
- 欧 ユーロ圏1月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏1月総合PMI(改定値)
- 米 1月雇用統計
- 米 1月ISM非製造業景況指数
- 米 1月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)
- 米 1月S&PグローバルコンポジットPMI(改定値)
- 米 デーリー・サンフランシスコ連銀総裁、フォックス・ビジネスとインタビュー
本日のコメント
市場予想通り、ECBとBOEは揃って政策金利を0.5ポイント引き上げました。ECBは声明で、「次回3月の政策決定会合でも0.5ポイントの引き上げを実施する意向だ。それから、その後の金融政策の道筋について検証する」としています。ラガルド総裁は会見で、「非常に極端な展開以外で、3月の0.5ポイント利上げが起こらないシナリオというのは考えられない」と指摘し、「中期で2%というインフレ目標達成への中銀の決意を疑うべきではない。金利が景気抑制的な領域に達した後、十分に長くその水準にとどまるだろうという事実にも疑問の余地はない」と説明しています。ブルームバーグの記事には、この会見の様子も添付されており、見ることができますが、ラガルド総裁は身振り手振りを交えて、全身でその説明を行っていました。単に、手許の「カンペ」を読むのではなく、まるで少人数の座談会で自分の意見を述べているように、フレンドリーで、極めて平素な言葉で説明していました。ビデオを見て、中銀の政策意図を丁寧に説明し、出来るだけ市場と対話をしようとする、その姿勢には好感が持てます。3月の会合でも追加利上げを行う可能性が高いとしながらも、その後停止することも十分あり得るとのメッセージが、欧州市場の株価を大きく上昇させ、これがNY株式市場にも好影響を与えています。
BOEも政策金利を0.5ポイント引き上げ、これで2021年12月の引き締め開始以来10回連続で利上げを行っています。その結果政策金利は4%に達し、2008年以来の高水準になっています。ベイリー総裁は会見で、「インフレは山を越えたが、低下はまだ始まったばかりで、リスクは極めて高い。中銀は政策姿勢を変更する前に、絶対的な確信を持つ必要がある」と語っています。FRBに続き、ECB、BOEが追加利上げを実施したことで、日銀の緩和政策の継続がいやが上にも目立ちます。いずれ日銀も政策変更を余儀なくされるとの根強い観測から、投機筋らは日本国債の「空売り」を継続しています。日銀は、これに立ち向かう姿勢を示し、国債の価格が下がらない(金利が上昇)よう買い支えています。今週1日には、1日当たりの買い入れ額としては過去最大となる23兆6902億円の国債を買い入れています。これだけの額を買い入れたということは、それだけ売り物があったということとなり、市場の金利上昇圧力の強さを物語っています。
本日3日には、EUとウクライナのサミットが開催されます。ウクライナの集合住宅に対するロシアの攻撃は止まず、多くの民間人が犠牲になっている中、侵攻開始1年を前に攻撃は激しさを増しています。欧米がウクライナへ数多くの戦車の供与を決めているため、ロシアはその前に一気に攻撃を強めるとの観測もあるようです。プーチン氏は2日、「戦場で負けるわけにはいかない」と述べており、ゼレンスキー大統領は戦車以外にも、米国のF16戦闘機などの供与も要請しています。ウクライナでは、来週からドイツ製戦車「レオパルト2」の訓練が開始されるとのことです。
今夜10時半には米1月の雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数は「18万9000人」と予想されており、12月の「22万3000人」からは減少すると見られていますが、仮にこの程度の数字であったら、労働市場では依然として景気抑制策の効果は出ていないと考えられそうです。週間失業保険申請件数は低水準が続いており、FRBが目指す物価目標にとっての「障害」をなかなか取り除くには至らない状況が続いています。本日のドル円は127円50銭〜130円程度を予想します。
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作家、松井久子さんが再婚したとのニュースに接しました。松井氏は、御年76歳になるそうです。この歳で再婚する「勇気」にも驚きましたが、もっと驚いたのは再婚相手の歳です。子安宣邦氏、この方がどんな方かは筆者は知りませんが、日本の思想家としても有名な方で、今月には90歳になる方のようです。両者合わせて166歳とは、長寿大国「ニッポン」を象徴するかのような「再婚」です。通常このようなケースでは、将来必ず発生する相続問題を考えて入籍はせず、「事実婚」の形式を取るのが普通だとか。松井氏は、婚姻届けを出した理由を「手術の同意書にサインできるのは家族だけだから」と語っています。考え方の斬新さに敬服しました。この方、若いころから余程形式にとらわれない、前衛的な方だったのでしょうね。2040年までお元気であれば、お二人で「200歳」になります。
良い週末を・・・・・。
佐藤正和の書籍紹介
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What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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2/2 | ベイリー・BOE総裁 | 「インフレは山を越えたが。低下はまだ始まったばかりで、リスクは極めて高い。中銀は政策姿勢を変更する前に、絶対的な確信を持つ必要がある」 | -------- |
2/2 | ラガルド・ECB総裁 | 「非常に極端な展開以外で、3月の0.5ポイント利上げが起こらないシナリオというのは考えられない」、「中期で2%というインフレ目標達成への中銀の決意を疑うべきではない。金利が景気抑制的な領域に達した後、十分に長くその水準にとどまるだろうという事実にも疑問の余地はない」 | 欧州株が上昇し、ユーロドルは下落。 |
2/1 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは大きく進展したと考えている」としつつ、「それでも、さらなる仕事が残されている」、「物価安定の回復には、抑制的なスタンスをしばらく維持することが必要となる可能性が高い」、(物価圧力に関する最新の指標は心強い内容だとしながらも)、「勝利宣言するのは極めて時期尚早だ」 | 株式と債券が買われ、ドル円は128円台半ばまで下落。長期金利は一時3.38%まで低下。 |
2/1 | FOMC声明文 | 「最近の指標は支出と生産の緩慢な伸びを示している。雇用はこの数カ月、堅調に伸びており、失業率は低いままだ。インフレは幾分和らだが、依然として高水準にある」、「委員会は目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、必要に応じて金融政策スタンスを調整する用意がある。委員会は労働市場の状況、インフレ圧力やインフレ期待を示す各指標のほか、金融・国際情勢など幅広く考慮して判断する」、(政策金利については)、「今後どの程度引きあげるかを決定する上では、金融政策の累積的な引き締めを含む複数の要素に左右される」、「そうした要素は今後の引き上げペースを決定する上で考慮する」 | -------- |
1/23 | イエレン・財務長官 | 「現在目にしているのは、サプライチェーン問題の著しい緩和と在庫の増加、輸送費用の低下だ」、「従って、そうした部分のインフレはもはやあまり有意な形で寄与していない」、「昨年下期の物価上昇圧力に大きく寄与した住宅市場の過熱も今年半ばまでに冷めるだろう」、「向こう6カ月で、米国のインフレに対する住宅価格の押し上げはほぼなくなるはずだ。極めて有益な兆しだ」 | -------- |
1/20 | ウォラー・FRB理事 | 「現時点においては、今月末の次回FOMC会合では25ベーシス・ポイントの利上げを支持する」と発言し、「それ以降については、当局の2%インフレ目標に向け、まだかなりの道のりがある。金融引き締の継続を支持する見通しだ」 | -------- |
1/19 | コリンズ・シカゴ連銀総裁 | 「政策金利が景気を抑制する領域に入り、最新の指標に基づくとピークに近づいている可能性が示唆された現在、当初の急速な引き締めペースをより緩やかな速度にシフトしたのは適切だと考える」 | 株価の下落につながる |
1/19 | ブレイナード・FRB副議長 | インフレは最近緩やかになったものの、依然として高い水準にあり、これが持続的なペースで2%に下がることを確実にするためには、十分に抑制的な金融政策をしばらく続ける必要があるだろう」 | 株価の下落につながる |
1/18 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「今年は数回の利上げがあると私はみているが、75ベーシス・ポイント利上げの時期が過ぎたことは確かだろうと思う。私の見解では、今後は25bpの利上げ幅が適切になるだろう」 | -------- |
1/18 | ローガン・ダラス連銀総裁 | 「ペース減速はまさに最善の決定を確実に行うための方法だ」とし、「われわれは利上げペースが減速したとしても金融状況を景気抑制的に保つため全体的な政策戦略を調整することができ、必要なら調整すべきだ」 | -------- |
1/18 | ブラード総裁・セントルイス連銀総裁 | 「あと少しで景気抑制的と呼び得る領域に入る状況だが、まだそこには達してはいない」、(インフレ率が2%目標へと確実に低下することを考えており)、「その点では、ためらいたくはない」 | -------- |
1/18 | 黒田・日銀総裁 | 「長期金利の変動幅をさらに拡大する必要があるとは考えていない」 | 決定会合で「現状維持」を決めたことと相まって、ドル円は127円台半ばから131円58銭まで急騰。 |
1/12 | バーキン・リッチモンド連銀総裁 | 「インフレ鈍化に向けて取り組む中で、より慎重にかじを切るのが理にかなう」、「鈍化しつつあるものの、依然として高すぎる」 | -------- |
1/12 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「今年はあと数回の利上げを実施する見通しだが、私の考えでは一度に75ベーシスポイント引き上げる局面は確実に過ぎ去った」と発言し、「私の見解では、この先は25bpの利上げが適切になる」 | -------- |
1/11 | コリンズ・ボストン連銀総裁 | 「25(ベーシスポイント)ないし、50が妥当だろう。私自身は現時点で25に傾いているが、あくまでもデータ次第だ」とし、「われわれは利上げを停止する水準に近づいており、ゆっくりと調整することで、毎回の判断を下す前に入手する情報を精査する時間が増える。より小幅な変更を行うことで、われわれの柔軟性は高まる」 | 株価上昇に一役。 |
1/10 | ダイモン・JPモルガンCEO | 「現在の想定を上回る水準までFRBは金利を引き上げる必要があるかもしれない」ただ、5%程度という現在の予想については、「私は、十分ではないのでないかと考える方だ。3カ月か6カ月待ってみることに害はないと思う」 | -------- |
1/10 | ボウマン・FRB理事 | 「過去数カ月に一部インフレ指標で減速が見られたが、われわれにはやるべき仕事がまだ多く残っている。従って、FOMCは12月会合後に表明した通り、金融引き締めに向けて利上げを続ける見通しだ」 | -------- |
1/10 | パウエル・FRB議長 | 「高インフレの状況で物価の安定を取り戻す上で、短期的に『支持されない措置』が必要となることもあり得る」 | -------- |
1/9 | デーリー・サンフランシスコ連銀 | 「政策金利は最終的に5%を幾分上回る水準まで引き上げられる」と述べ、「ただ、利上げ終着点の具体的な水準は不明で、今後発表されるインフレ統計次第だ」 | 株と債券が買われ、ドル円は下落。 |
1/9 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 「われわれは決意を固く持ち続ける必要がある」、「経済から過剰な需要を取り去るため政策金利を5−5.25%に引き上げることが正当化される」、(5%超の政策金利を維持する期間につては)「長期だ。政策転換は考えていない。利上げを停止してその水準を維持し、政策が結果を表すのを見守るべきだ」 | 株と債券が買われ、ドル円は下落。 |
1/5 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「政策金利は十分に景気抑制的と見なされ得る領域にはまだ入っていないが、それに近づきつつある」 | 株安、債券安、ドル高がやや修正される。 |
1/5 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | (FF金利予測に言及し)、「私は自分の予想を5%超に引き上げた」、「インフレが当局の2%に向って説得力ある形で鈍化し始めているという兆候が得られるまで、その水準に当面とどまると私はみている」、(24年になっても金利を5超で維持することが適切になるのが予測かどうか問われると)、「私にとってはそうだ」 | 雇用関係の経済指標の改善もあり、ドル円を134円台まで押し上げる。 |
1/5 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 発言内容:「物価圧力が緩和しつつある兆しなど、最近の報告を歓迎するが、やるべき仕事はまだ山積している。世界中の中央銀行当局者がこれに関して私と同意見であることは間違いないだろう」、「インフレを2%に戻すため、政策手段の活用を引き続き決意している」 | 雇用関係の経済指標の改善もあり、ドル円を134円台まで押し上げる。 |
1/4 | カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 | 「インフレがピークを付けたとわれわれが確信するまで、少なくとも今後数会合は利上げを続けるのが適切になる」、「私としては5.4%での利上げ停止を想定しているが、最終地点がどの水準になるにせよ、政策金利がインフレ率を妥当な期間で2%へと戻すのには十分な高さにあるのかどうか直ちには分からない」、「インフレをより長期間高止まりさせるような、進展の遅さを示唆する何らかの兆候が見られれば、政策金利をよりずっと高い水準に引き上げる可能性が正当化されると私は考えている」 | FOMC議事録とともに、ドル円を132円台後半まで押し上げる。 |
1/4 | FOMC議事 | 「正当な根拠のない金融状況の緩和は、特に委員会の対応に関する世間一般の誤解に基づくものである場合、物価安定を回復する委員会の取り組みを複雑化させる」 | ドル円131円台から132円台後半まで上昇。 |
1/3 | ゲオルギエワ・IMF専務理事 | (世界経済にとって)「厳しい年になり、昨年を上回る厳しさになる」、(その理由として)「米国、欧州連合(EU)、中国の三大経済がそろって同時に減速するからだ」 | -------- |
12/27 | デギンドス・ECB副総裁 | 「ユーロ圏は非常に厳しい経済状況に直面している」、「個人も企業も賢明な姿勢になり長期的視点に焦点を絞ることが非常に重要だ」、「短く浅いリセッションに見舞われた後、4−6月期(第2四半期)には再びプラス成長になる」 | -------- |
12/20 | 黒田・日銀総裁 | 「利上げではない」、(このタイミングで長期金利の変動幅を拡大した理由質問され)、「YCCがよりよく機能するように市場機能の改善を図った」、「さらなる拡大は必要ないし、考えていない。YCCや量的・質的緩和を見直すことは当面考えられない」 | 長期金利の変動幅を0.5%に拡大したことで、ドル円は東京時間で137円台前半から133円台前半に急落。NYでは130円58銭までドル安が進む。欧米など債券の大きく売られ金利が上昇。 |
12/16 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「インフレに対してはまだすべきことがあるので、利上げを続けなければならない」と発言し、「インフレを鎮静化させるには時間がかかる」 | -------- |
12/16 | デーリー・SF連銀総裁 | 「道のりはまだ長い。当局の物価安定目標への到達はかなり先だ」 | -------- |
12/16 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「労働市場で需要が供給を上回っているという明確な兆候がある」と指摘し、「2%にどうやって持っていくかが真の問題だ」、「必要なことをやるしかない。政策金利は必要ならば、FOMCメンバーが最新の経済予測で示した水準より高くなる可能性もある」 | 株価が大きく売られる。 |
12/15 | ラガルド・ECB総裁 | (今回の利上げ幅が前回より小幅だったことを)「ECBが政策転換だと考えるのは誤りだ」、「0.5ポイントのベースが一定期間続くことを見込むべきだ」、「まだ先へ進まなければならない。これは長期戦だ」 | ユーロドル1.06台半ばから100ポイント程上昇。 |
12/14 | パウエル・FRB議長 | 「なお幾分か道のりは残っている」と発言し、「インフレ率が持続的な形で2%へと低下していると委員会が確信するまで、利下げが検討されることはないとみている」、「物価安定を回復させるには、景気抑制的な政策スタンスをしばらく維持する必要がありそうだ」、「まだ十分に景気抑制的なスタンスではないというのが、われわれが今日下した判断だ」、「任務を完了するまで現在の軌道を維持する」 | タカ派的な内容と受け止められ、株と債券が大きく売られ、金利が上昇したことでドル円は135円近辺から136円手前まで急上昇。 |
12/14 | FOMC声明文 | 「委員会はインフレ率を時間とともに2%に戻すべく十分に抑制的な金融政策スタンスを実現するためには、継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になると見込む。誘導目標レンジの今後の引き上げペースを決定する上で、委員会は金融政策の累積的な引き締めや、金融政策が経済活動とインフレに与える影響の遅行性、経済や金融の情勢を考慮する」 | -------- |
12/2 | サマーズ・元財務長官 | 「インフレ抑制の道のりは長い。金融当局は市場が現在判断し、当局者が今発言しているよりも一段の利上げが必要になると思う」、「6%がわれわれが書くことができるシナリオだ。5%は最善の予測ではない」 | -------- |
12/2 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「FF金利の引き上げペースは減速する可能性が高いが、ピークの金利水準は恐らく若干高めになりそうだと」、「インフレ率は極めて高い。当局目標の2%に下げるため、われわれは金融環境を適度に景気抑制的水準にする途上にある」 | -------- |
12/1 | ボウマン・FRB理事 | 「フェデラルファンド(FF)金利は十分に景気抑制的な水準に近づいており、目標レンジをどこまで引き上げる必要があるかを見極める上で、利上げペースを減速させることが適切となろう」 | ドル円がさらに下落する一要因に。ドル円136円台半ば→135円台前半に。 |
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書