今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年7月21日(火)




おはようございます。



日本の長期金利が低下しています。

ひと月ほどまで1.5%台に乗せた後直近では1.32%を

割り込んでいます。

このような状況の中、私は住宅ローンの借り換えを行いました。

選択した金利タイプは「変動型」です。
優遇制度などを利用したため実質金利は1.275%でした。

「変動型」は半年に一度金利を見直すため現在は楽ですが、

将来の金利上昇のリスクを抱えます。

しかし、この経済環境で金利の「大幅上昇はない」と踏みました。

銀行は「将来のリスクを考えたら安定した固定でどうですか?」と

進めてきますが、「結構です」と丁重にお断り・・・・。

当の銀行員が選ぶ金利タイプでは「変動型」が最も多いことを知っている

からです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京市場が休場だったものの、昨夜のアジア市場では円安が進み ドル円では94円80近辺までドルが上昇。
  • 欧州市場に入るとドルが欧州通貨に対して売られ、ユーロドルは1.42台半ばまで ユーロ高が進みやく1ヶ月ぶりの水準に。
  • この結果、円は主要通貨に対して大幅に下落しユーロ円は134円台半ばと円の弱さが 突出。
  • NYではダウ平均が6営業日続伸し、S&PはゴールドマンがS&P見通しを上方修正した こともあり昨年11月以来の高値を記録。
  • 両市場ともに、ノンバンク大手のCITグループが債券保有者から30億ドルの 融資を受けることに合意したと報道を好感。
  • コンファレンスボードが発表した6月の景気先行指数は+0.7%と市場予想を 上回った。
  • 景気回復への期待感から原油価格は4日続伸、64ドルを伺う水準に。

ドル/円 94.14 〜 94.64
ユーロ/円 133.79 〜 134.67
NYダウ +104.21 → 8,848.15ドル
GOLD +11.30 →  948.80ドル
WTI +0.42 →  63.98ドル
米10年国債 −0.043 → 3.612%


本日の注目点

  • 日   日銀政策決定会合議事録(6月15,16日分)            
  • 米  バーナンキFRB議長議会証言(下院)                                                

東京市場が休場だったこともあり、NYでの為替は小幅な値動きでした。

欧州で既に上値を試したこともありドル円は94円前半での取引に終始しました。

NY株式市場が大幅に続伸し、原油価格も上昇・・・・。円がもう一段売られてもいい

条件は揃っていましたが、米債券が買われ長期金利が下落したため円の続落は回避できた

様です。

しかし、ドルは対主要通貨では大きく売られ、ユーロドルは一時1.42台半ばを記録しました。

この水準は6月5日以来のユーロ高水準で40日かけてようやく戻ってきた感があります。

この水準から上の1.43手前までは相当抵抗が強く、2月以来一度も到達していない水準です。

このレベルを試すにはユーロへの支援材料がないとか簡単ではないと思われます。



それにしてもNY株式市場の急騰ぶりには驚きました。

昨日も104ドル上げ、これで6営業日連続で上昇し、上げ幅も700ドルです。

この日はゴールドマンのアナリストが、企業業績が改善し、下期のS&P500種の伸びは

1982年以来で最大になると予想しS&Pの見通しを上方修正したことと、CITの破綻は避けられる

のではとの期待からほぼ全面高の展開でした。

先週から好決算発表が続いたとは言え、短期的には上昇のペースが速すぎると思います。

個人的には6日続伸はほとんど記憶にもありません。



企業業績の回復からリセッションは終わり、景気回復が見込まれるとの連想から

再びリスク資産へ資金が流れ込んでいることが、今回の株高、債券安、商品相場高を演じている

ことは明らかですが、その裏付けとなるデータも確認されているようです。

米ブルームバーグは、全米企業エコノミスト協会(NABE)の業界調査によると

対象となった米企業ののほぼ半数が販売底打ちの認識を示し、雇用見通しは改善し始めている。

同調査によると、回答企業の約45%が今年1−6月期に売上高が最低水準を付けた公算だと

答えたほか、向こう半年で雇用者数が増えるとの回答が18%に上り、ここ1年で最大に達した、と

報じています。

また、昨日ブルームバーグテレビに出演したサマーズ委員長は自信を持って「すべてがいい方向に

向かっている。」とインタビューに答えていました。



本日は衆議院の解散があります。

海外ではバーナンキ議長の下院での議会証言が予定されており、「出口戦略」に関するコメントが

あるのかどうか注目されています。

そのバーナンキ議長は今度の日曜日に市民集会に出席しFRBの政策を分かりやすく説明する

そうです。

FRB議長が一般の市民集会に出席すること自体異例なことですが、金融政策について説明するというのは
聞いたことがありません。

今年で任期を終える氏にとって「再任」をアピールする狙いもあるとか、ないとか・・・?
                                     
2009年4月(PDF)   2009年5月(PDF)   2009年6月(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 トリシェECB総裁  「ECBの政策金利は現時点では適正」「景気は2010年半ばまでに回復」との見方を改めて強調。(定例理事会後の記者会見で) ユーロドル1.40台から→1.39台半ばまで下落。
7/8 オリビエ・ブランシャール IMFチーフエコノミスト  「世界経済はなおリセッション下にあるが、少しづつ回復に向かっている。これまで講じてきた財政や金融、信用供与政策を引き続き実行する必要がある。」と文書で発表。 -----
7/13 トリシェECB総裁  ドイツミュンヘンでのイベントで「出口への準備は重要だ。時期尚早だとの認識は誤りだ。」と語り「出口戦略」の検討は必要との見方を示す。 -----
7/14 ガイトナー財務長官  サウジアラビアでの演説で「米政府の金融政策とFRBの政策は<強いドル>の支持で一致している。」と述べた。 -----
7/15 ルービニ NY大学教授  NYで開かれたチリの投資家のための会議で「米経済の急降下は止まった。経済は今も縮小しているが、そのペースは穏やかだ。」と述べ米景気後退は終焉を迎え、リセッションを終えるとの見方を示した。 NY株式市場上昇

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和