2009年7月23日(木)
おはようございます。
「百貨店」というビジネスモデルの終焉が近いことは以前にも
コメントしましたが、日本百貨店協会が発表した今年上半期
の売上高は、1965年統計を取り始めて以来最大の落ち込みでした。
前年同期比11%の下落です。
確かにデパートで買い物する機会はほとんどありません。
スーツや靴は専門店、カジュアル衣料品はユニクロやギャップ。
大方の身の回りの物はコンビニで間に合います。
せいぜい地下で食料品を買う程度でしょうか。
確かに夕方のデパ地下は結構な込み具合です。しかし、
その食料品でさえ3.8%の落ち込みでした。
今や消費者はいくら商品が確かだからと言っても、定価では
食指を動かしません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- モルガンスタンレーの決算発表が朝方あり、黒字は確保したものの、内容的には 他の大手金融機関に比べ見劣りすることもありNY株式市場は利益確保の動きが 先行。
- ドル円も朝方リスク資産縮小の動きに合わせて円買いが進み、93円09銭まで 円高に。
- 5月FHFA住宅価格指数は+0.9%と3ヶ月ぶりに前月水準を上回った。
- 前日に引き続きバーナンキ議長の上院での証言があり、に目新しい内容は なかったが住宅市場について「住宅価格の下落が終わったとは言い切れない」 との見方を示す。
- ドル円は朝方の円買いの勢いは続かず、株式市場に押し戻される形で93円台半ばを 超え前日とほぼ同水準で引け。
- ユーロ円も一時132円を割り込みそう勢いだったが、円が売られたことで 反転。ユーロは対ドルでも上昇し1.42台半ばを超える場面も。
- NYダウは8日振りに反落したものの、ナスダックは13年ぶりの11連騰。 原油は小幅続伸し65ドル台回復。債券相場はやや下落。
| ドル/円 | 93.09 〜 93.88 |
| ユーロ/円 | 132.68 〜 133.60 |
| NYダウ | −34.08 → 8,881.26ドル |
| GOLD | +6.40 → 953.30ドル |
| WTI | +0.68 → 65.40ドル |
| 米10年国債 | +0.060 → 3.544% |
本日の注目点
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 6月中古住宅販売件数
前日とほぼ同じ動きをしたドル円。
朝方のNYでは93円09銭と93円割れを試すかと思われましたが、ここからの
動きにいまいち切れがありません。
NYダウが8営業日ぶりに反落し、この日決算発表を行ったモルガンスタンレー、ウェルズ
株はともに下落しました。
これで米大手金融機関の決算は出揃い、勝ち負けがはっきりしたようです。
共通して言えることは個人向けローンやカードなどリテール部門は総じて赤字を計上し、
それをホールセール部門がカバーしたという構図です。
さらに、ホールセールに強いゴールドマンとモルスタでも明暗は分かれたようです。
今後失業率が10%を超えると予想されている中、個人向けビジネスがさらに悪化する
ことも考えられます。
全般的には今回の米企業の決算は事前予想を上回る好調で、それが株式市場の連騰を演出して
いるわけですが、昨日もボーイングなどが増収増益で全体をけん引する動きがありました。
懸念するのは今回の四半期決算が終わると、今後の株価を押し上げる材料を探すのに苦労しそうだ
ということです。
今回の株式市場の連騰が好調な企業業績に支えられていたわけですから、今後企業業績以外に
何があるのか?というこのになり、雇用、消費、住宅の中から何か支援材料が出てくるのが
待たれます。
5月の住宅価格指数が発表になり3ヶ月ぶりにプラスに転じました。
住宅価格に歯止めがかっかった兆候ではありますが、バーナンキ議長は議会で、
「まだ住宅差し押さえ問題があり、価格には下振れ圧力がかかっている」と
証言しています。
住宅着工件数などは増加の傾向を示していますが、価格下落が止まったかどうかは
今後の状況をみないと判断できないというところです。
ドル円は相変わらずレンジ内での動きで上値も下値も固まりつつあります。
93−95円のインサイドでの動きは、どちらも壁に近づくと押し戻され
一進一退の動きが続いています。
91円台の後半を2週間ほど前に試し、その後、今週月曜日には94円台後半を試し
どちらも抜け切れていません。
その中でも、近視眼的にみればドルの下値・・・、円を買う動きの方に市場参加者は
傾いているように見受けられます。
個人的にも同様に見ていますが、米株式市場大幅上昇に対する反動が最も気になる
ところです。。
2009年4月(PDF) 2009年5月(PDF) 2009年6月(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||||||||||||||||||||||
| 7/2 | トリシェECB総裁 | 「ECBの政策金利は現時点では適正」「景気は2010年半ばまでに回復」との見方を改めて強調。(定例理事会後の記者会見で) | ユーロドル1.40台から→1.39台半ばまで下落。
| 7/8 |
オリビエ・ブランシャール IMFチーフエコノミスト |
「世界経済はなおリセッション下にあるが、少しづつ回復に向かっている。これまで講じてきた財政や金融、信用供与政策を引き続き実行する必要がある。」と文書で発表。 |
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| 7/13 |
トリシェECB総裁 |
ドイツミュンヘンでのイベントで「出口への準備は重要だ。時期尚早だとの認識は誤りだ。」と語り「出口戦略」の検討は必要との見方を示す。 |
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| 7/14 |
ガイトナー財務長官 |
サウジアラビアでの演説で「米政府の金融政策とFRBの政策は<強いドル>の支持で一致している。」と述べた。 |
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| 7/15 |
ルービニ NY大学教授 |
NYで開かれたチリの投資家のための会議で「米経済の急降下は止まった。経済は今も縮小しているが、そのペースは穏やかだ。」と述べ米景気後退は終焉を迎え、リセッションを終えるとの見方を示した。 |
NY株式市場上昇
| 7/21 |
バーナンキFRB議長 |
「景気下降のペースは著しく緩やかになった。 」「金融政策は引き続き景気回復を促すことに重点を置く。」景気は良い方向に向かっているが、現行金融政策継続との考えを示す。(下院での議会証言で) |
債券相場上昇(長期金利低下)
| 7/22 |
バーナンキFRB議長 |
「(住宅価格の下落が終わったとは)決して言いきれない。 」「住宅価格もある程度安定したように見受けられるが、価格には下振れ圧力がかかっている。」(上院での議会証言で) |
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