今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

「WTI原油価格92ドル台まで上昇」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場
  • ドル円は概ね147円50−70銭の間で推移し小動き。FOMC会合の結果を見極めたいとする姿勢が強まる。
  • ユーロドルも1.06台半ばから後半で推移。
  • 株式市場は3指数が揃って上昇したものの小幅高。前日に大きく売られことで買い戻しも見られたが限定的。
  • 債券は反発。長期金利は4.30%台に。
  • 金は3日続伸。原油も3日続伸し、一時は92ドル33セントまで買われる。
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9月NAHB住宅市場指数 → 45
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ドル/円 147.58〜 147.77
ユーロ/ドル 1.0655 〜 1.0699
ユーロ/円 157.38 〜 157.93
NYダウ +8.06 → 34,624.30ドル
GOLD +7.20 →  1,953.40ドル
WTI +0.71 → 91.48ドル
米10年国債 −0.03 → 4.303%

本日の注目イベント

  • 豪 RBA、金融政策会合議事要旨公表
  • 欧 ユーロ圏7月経常収支
  • 欧 ユーロ圏8月消費者物価指数(改定値)
  • 欧 OECD経済見通し
  • 米 8月住宅着工件数
  • 米 8月建設許可件数
  • 加 カナダ8月消費者物価指数

本日のコメント

ドル円は小動きながら147円台半ば近辺をしっかりと維持しています。先週末のNYでは米長期金利の上昇に呼応する形で、ドル円は一時147円95銭まで買われましたが、今回も148円台載せには至りませんでした。これで147円70銭を超えて148円台をテストするのは、今回の上昇局面では7回目になりますが、「近いようで遠い」とも言えそうです。大台替えを目前にしてこれほど足踏みが続くことに、そうお目にかかることはないと思いますが、ドルは買いたいけど、「介入警戒感と今回の日銀の政策会合が目に見えない壁になっている」印象です。

WTI原油価格が昨日のNY原油先物市場では一時92ドル33セントまで買われ、昨年11月以来の高水準を付けました。北海ブレント先物も一時は95ドルに接近しています。カルガリーで開催中の「世界石油会議」で、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、世界の原油価格を左右する重要な要因の1つである中国需要について、「まだ最終判断はつかない」と述べていました。「OPECプラス」は現在の減産体制を今年12月まで継続することを決め、これが相場を下支えしていることは間違いありませんが、中国景気がいまひとつの状況でも上昇傾向を見せています。ただ、シティグループは原油相場については、「減産を続けるサウジとロシア両国以外からの供給増加によって上昇の勢いは弱まる」との見方を示しています。(ブルームバーグ)原油価格の高止まりは、輸入依存度の高い日本にとっては貿易赤字の拡大に直結することから、「円安要因」と見られています。

中国人民解放軍の軍用機が台湾周辺への飛行を増やしていますが、台湾国防部は18日、「人民解放軍の軍用機103機のほか、艦船延べ9隻が台湾周辺で確認された」と発表しています。米アリゾナ州のホボス知事率いる代表団が20日まで台湾を訪れています。蔡英文総統との会談も予定されており、半導体受託生産大手TSMCが同州に400億ドル(約5兆9000億円)を投じて工場を新設する計画を進めていることに反発した行動と見られています。

米景気に楽観的な見方を示しているイエレン財務長官はCNBCとのインタビューでも、「景気の悪化リスクを示す兆候は一切見られない」と述べ、「労働市場は幾分軟化しているものの、依然として健全な状態にあり、鉱工業生産は拡大し、インフレ率は低下している」と指摘しています。また、UAW(米自動車労組)のストについては、「経済にどんな意味を持つのか予測するのは早計だ。ストライキがどれほど続くのか、具体的に誰がその影響を受けるのかに、大きく左右されるだろう」と述べ、「双方が意見の隔たりを埋める必要がある」と呼び掛けていました。

本日もFOMC、日銀決定会合を控え、動きにくい展開が予想されますが、それでも値幅が出るのが、このところのドル円の動きです。本日は147円〜148円30銭程度を予想します。

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What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/14 ラガルド・ECB総裁 「Inflation still remains too high too long」、「現在の判断では、今日の決定でインフレ率を適時に目標に戻すために十分な貢献をしたと考えている」とし、「焦点は恐らく若干、期間へと移るだろう。しかし、これがピークだと言っているのではない。そうは言えないからだ」、「政策委員会の確かな過半数が利上げを支持したが、何人かは利上げ停止を望んだ」 発言はややネガティブと受け止められ、ユーロ売りにつながる。
9/9 植田・日銀総裁 「物価目標の実現が見えてくるのは、賃金と物価の好循環が金融緩和を止めても自律的に回っていく状況だ」、「十分だと思える情報やデータが年末までにそろう可能性もゼロではなくなった」 ドル円は11日(月)、週明けのオセアニア市場で大きく窓を開ける。NYでは147円80銭近辺で引けたが、早朝には146円65銭前後まで円が急騰。
9/7 ウィリアムズ・NY連銀総裁 「われわれの政策は良い位置にあるが、引き続きデータ次第の姿勢が必要だろう」、「われわれは引き続きデータを注視し、その全てを分析し、自問自答しなければならない。政策は十分に景気抑制的であるのかと」、「労働市場の不均衡を縮小し、インフレを抑制するという点で、着実に前進していることを確認するために、もう一度利上げする必要があるだろうか」 --------
9/7 グールズビー・シカゴ連銀総裁 「金利をどこまで引き上げるべきかが議論の内容にならない時期がかなり急速に近づいている」、「需給と供給は一段とバランスを取り戻しつつある。だが、全体的なインフレ水準はなおわれわれが望む水準を上回っている」、「この流れがある程度持続することを確認し、われわれが黄金の道を歩んでおり最後まで行き着く方向にあると実感する必要があるだろう」 --------
9/5 ウォラー・FRB理事 「差し迫ってすぐに何かをする必要があると示すものは一切ない」、「何もしないで、データを待つことが可能だ」 --------
9/4 ナーゲル・ドイツ連銀総裁 「一段の措置にオープンになる必要がある」、「余剰流動性への対応において政策委がすべきことは終わったと、金融市場は受け止めるべきではない」 --------
9/4 ラガルド・ECB総裁 「行動は言葉よりも雄弁だ」、「われわれは12カ月の間に政策金利を計425ベーシスポイントという記録的なペースで引き上げてきた。インフレ率を中期目標である2%へと適時に戻す」 --------
8/30 田村・日銀審議委員 「まだ、賃金や物価動向を謙虚に見つめていくべき局面にあり、現時点において、金融緩和を継続することが適当」、「想定以上に物価が上振れる可能性も否定できない」 --------
8/25 植田・日銀総裁 「基調的なインフレは依然として目標の2%を若干下回っていると、われわれは考えている。日銀が現行の金融緩和の枠組みを維持しているのは、それが理由だ」、(7月の日本の生鮮食品を除くコアCPIは、前年同月比で「3.1%」だったことに対して)、「年末にかけて鈍化する見込みだ」 --------
8/25 ラガルド・ECB総裁 「インフレ率を目標値へ下げるため必要に応じて金利を高水準に設定し、必要な限りその水準を維持する」、「現在の環境に照らし合わせれば、これは、インフレ率を中期目標の2%へと適時に戻すため、ECBが必要な限り金利を十分景気抑制的な水準に設定することを意味する」 --------
8/25 パウエル・FRB議長 「インフレ率はピークからは下がってきており、それは喜ばしい展開だが、なお高すぎる」、「適切と判断すれば追加利上げに動く用意がある。インフレがわれわれの目標に向って持続的に低下していると確信できるまで、政策を景気抑制的な水準に据え置く考えだ」、「これまでの道のりを踏まえると、次回の会合では入手するデータと変化する見通し、そしてリスクを精査しつつ、慎重に政策を進めていくスタンスだ」 ドル円は買われ株価は上昇。債券は一時売られたもののほぼ横ばい。
8/24 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「現時点でわれわれは恐らく十分なことをした」、「景気抑制的なスタンスを取ってその効果が発揮されるのをしばらくの間見て、それによってインフレを押し下げるというのが私の立場だ」 --------
8/24 コリンズ・ボストン連銀総裁 「需給が持続的なレベルで再調整された状況、インフレ率を2%に引き下げる軌道に戻すために必要となるそうした状況を確認するには一定の時間がかかるだろう」、「かなりの期間にわたって据え置く必要が生じる可能性は極めて高いと考えるが、ピーク金利が正確にどの水準かという点について現時点では示唆しない。近づいている可能性はあるが、さらにもう少し引き上げる必要があるかもしれない」 株と債券が売られ、ドル円は145円台から146円目前に上昇。
8/16 FOMC議事録 「インフレに著しい上振れリスクがあり金融政策の追加引き締めが必要になり得るとの認識を大半の参加者は引き続き示した」、「経済活動は強靭で労働市場も強さを維持しているものの、引き続き経済活動に下振れリスク、失業率には上振れリスクがあるとの見解が一部の参加者から示された」、「2人が政策金利の据え置きを望んだ、ないし、そうした提案を支持した」、「政策を不用意に引き締め過ぎるリスクと、引き締めが不十分な場合のコストとの間でバランスを取ることが重要だとの見解を示した」 株安・債券安が進み、ドル円は145円台から146円40銭まで上昇。
8/15 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 「インフレ率は現在、鈍化しつつある。順調な進展を一定程度遂げてきた」、「インフレ率は依然として高すぎる」、「利上げは終了か。私自身、終わったという準備はない。しかし、明るい兆候は見られる。例えば、その過程にあるのかもしれない。もう少し時間をかけて、もっとデータを確認してから、追加措置が必要かどうかを決めることになる」、「私の頭の中にある疑問は、インフレ率を当局の2%目標に実際に戻すのに十分な措置を講じてきたのか、あるいはさらなる措置が必要なのかだ」 株と債券が売られ、金利上昇にドル円は145円83銭まで買われる。
8/7(8月2日NYTとのインタビューで) ウィリアムズ・NY連銀総裁 「金融政策は好ましい位置にある。政策はあるべきところにある。ピーク金利の観点でこれを調整する必要があるかどうか、また景気抑制的なスタンスをどれくらい長く続ける必要があるかはデータ次第になる」、「景気抑制的なスタンスを当面は維持する必要があると想定している」、「追加利上げの必要性については、議論の余地がある」、「インフレ率が下がり続ける場合、実質金利がさらに上がらないよう、2024年か25年に金利を引き下げる必要があるかもしれない」 --------
8/7 ボウマン・FRB理事 「私は7月のFOMC会合でフェデラルファンド(FF)金利の引き上げを支持した。インフレ率をFOMCの目標に低下させるには、追加利上げが必要になる可能性が高いと想定している」、「今後発表されるデータ次第になる」 --------
8/4 ボウマン・FRB理事 「インフレ率をFOMCの目標である2%に押し下げるには、追加利上げが必要になる可能性が高い」、「最近のインフレ鈍化は好ましいが、追加利上げとフェデラルファンド(FF)金利がいつまで景気抑制的な水準にとどまる必要があるのかを検討する際、私はインフレ率が2%の物価目標に向って有意な下降線をたどっているという一貫した証拠を探すつもりだ」、「個人消費鈍化と労働市場環境緩和の兆しにも注意する」 --------
8/1 ボスティック・アトランタ連銀総裁 (9月会合で)「仮に投票権を持っていたなら、不本意ながら支持しただろう」「基本的な見解は変っていないが、当局は9月までに多くの追加データを入手することになるため、自身の予想に反するデータがあれば、9月会合の見通しを調整することもいとわない」、「現在、当局は過度の引き締めのリスクが多少ある段階にあると思う。そのことを念頭に置いておかなければならない」 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和