2009年8月11日(火)
おはようございます。
最近「ボリュームゾーン」なる言葉をよく聞きます。
そのまま直訳すれば「量のある地域,層」ということになるのでしょうか。
先日、4−6月期決算発表の席上、パナソニックやシャープのお偉いさんが
「今後はボリュームゾーンを中心に販売攻勢をかける。」というような
コメントを繰り返していました。
新興国で一番購買力のある中間層のことを指しているものと思われます。
昔も今も商売の基本は最も売れそうなところに集中して売ることです。
物があふれている日本ではどの商品も「ボリュームゾーン」を見つける
のが困難になっています。
「ニッチ」という発想も捨てがたいですが。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 経済指標の発表もなく、ドル円では利食い先行の動きが出たものの小動き。
- ドル円は97円台前半での取引が中心。一時97円50までドルが 強含む場面もあったが、先週末のドル急騰に、利益確定の動きが勝った。
- 長期金利が下落したことも円買いドル売りの材料となったが、ユーロドルで ユーロ安が進んだこともあり限定的。
- NYダウは小幅下落。債券相場が堅調だったこともあり株式市場でも利益 確定の動きが優勢に。
- 市場は、本日から始まるFOMCの結果待ち。3月から始まった長期国債買取を 延長するのかどうかに注目。
- 原油、金ともに小幅続落。
| ドル/円 | 96.90 〜 97.50 |
| ユーロ/円 | 136.93 〜 138.08 |
| NYダウ | −32.12 → 9,337.95ドル |
| GOLD | −12.60 → 946.90ドル |
| WTI | −0.33 → 70.60ドル |
| 米10年国債 | −0.084 → 3.773% |
本日の注目点
- 日 7月消費者動向調査
- 日 日銀金融政策決定会合
- 欧 7月独消費者物価指数
- 米 FOMC(12日まで)
- 米 6月卸売売上
米長期国債に買い物が入り長期金利は下落。これが、ドル売り円買いに繋がったようです。
先週末、NYではドルが急騰し、株式市場も大幅に上昇。その結果米長期債は売られ、
利回りは3.85%台まで一気に上昇しました。
さすがに、この水準は長期的に見れば魅力的だったようで、昨日は債権に買い物が
集まり金利が下落したようです。
ドル円は、先週末のNYで大きく買われたものの東京ではドルじり安の展開が続き、
昨日の海外でも同様な動きでした。
テクニカルでは上抜けしたものの、一気に100円を目指す動きにはならず、
97円台でもみ合いという状況です。
昨日はユーロドルが下落したことで、ユーロ円も138円台から1円ほど下方へ
水準訂正をしています。
ユーロ円はこのところ134円ー138円台での展開が続いていることから、
本邦の輸出業者にとって居心地のいい状況が続いています。
多くの輸出業者が社内レートを125円程度に設定しているため、余裕がでてきている
ようです。130円以上では売れるという安心感からかユーロ円が下落した際にも
狼狽い売りは見られなくなってきています。
市場では、米雇用情勢の改善を手掛かりに景気回復を期待する声が大きくなっています。
景気が底入れし、回復に向かうのであればやはり「出口戦略」がテーマにならざるを得ません。
本日から始まるFOMCでは声明文に景気底入れの文言が挿入されるのかどうかと言う点と、
3月から始まったFRBによる長期国債買い取りが9月末で期限を迎えるが、その期間を延長
するのかどうかと言う点に注目が集まっています。
景気底入れ宣言がなされれば、株式市場が再び上昇し、ドル高が予想されます。
また、長期国債の買い取りをやめれば、長期金利がさらに上昇する可能性があります。
金融政策を平時の状況に戻す「出口戦略」は、雇用情勢が改善したとはいえ現時点で
実施することは考えにくいと思います。
非農業部門雇用者数は7月が24万人のマイナスと前の月から減少幅を大きく縮小
してはいるものの、依然プラスには程遠い水準です。
2007年12月を最後に19ヶ月連続でマイナスを記録している雇用者数が
プラスに転じるのは、早くても来年と観られます。
米経済指標の改善傾向が定着しつつある現状、米株式市場はサマーラリーを演じています。
サマーラリーが終焉をむかえるのか、あるいは景気が本格的に回復に向かうのか?
それを解くカギは明日のFOMCの声明文に託されているかもしれません。
2009年4月(PDF) 2009年5月(PDF) 2009年6月(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||||||
| 8/2 | グリーンスパン前FRB議長 | 「米経済は大方のエコノミストの予想を上回るペースで成長を再開する公算がある。」GDPの数字に関してインタビューに答えて。 | -----
| 8/5 |
スティグリッツ コロンビア大学教授 |
米景気の回復について「総需要不足という根本的な問題は残っており、景気回復は非常に緩慢なものになる。」と予想。FRB議長の再任についても「交代を検討してみるべき」との見方を表明。 |
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| 8/9 |
ローラ・タイソン米大統領経済顧問 |
米景気の回復について「すでに安定化し、上向き始めている可能性がある」クアラルンプールでのインタビューで。 |
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