今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年8月12日(水)




おはようございます。



ベン・バーナンキ

もちろんFRB議長のバーナンキ氏です。

今年いっぱいで任期が切れ、今、再任か交代かと

ウオール街だけけではなく世界の金融関係者がその去就に

注目しています。

そのバーナンキ氏、FRB理事時代に、デフレから脱却するには

ヘリコプターから札をおばらまけばいい」と言ったと言われています。

真意はわかりませんが、それ以来氏のニックネームは

「ヘリコプター・ベン」だそうです。

日本は今でもデフレ懸念が強く、景気の悪いなか、物の

値段が下がっています。

「ヘリコプター・タロー」なんてことはないですよね・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は下値の節目である96円を割り込み、一時95円75銭まで 円高が進む。
  • 中国の7月の輸出が前年同月比で23%減。また中国人民銀行が発表した 新規融資は6月の1/4の水準に落ち込む。
  • これらの発表を受け、米景気回復への悪影響が連想され株安、債券高に。
  • 原油価格は1週間ぶりに70ドルを割り込み続落。
  • 6月卸売上高は前月比0.4%増。
  • 米債券はこの日3年物の入札が好調だったことから続伸、長期金利は3.6%台に。

ドル/円 95.75 〜 96.63
ユーロ/円 135.25 〜 136.89
NYダウ −96.50 → 9,241.45ドル
GOLD +0.70 →  947.60ドル
WTI −1.15 →  69.45ドル
米10年国債 −0.101 → 3.672%


本日の注目点

          
  • 欧   6月ユーロ圏鉱工業生産   
  • 米   FOMC結果発表           
  • 米   6月貿易収支      
  • 米   週間失業保険申請件数                                                  

中国の経済指標を受け、原油などの商品相場が下落し、NYダウも一時100ドルを超える

マイナスとなり、改めて中国経済が金融市場全般にあたえる影響の大きさに感心しました。

7月の中国の輸出が減少したことで、中国頼みの世界経済が縮小し、米景気回復が遅れる、

というシナリオです。

その結果、安全資産への資金の流れから円が買われるという、「風が吹けば桶屋がもうかる」式の

ストーリーが出来上がってきます。

中国については、土地の価格が急上昇するなどバブルとの指摘があります。

金融緩和が継続されるなか、資金が設備投資などの生産に回らず土地や株式市場などに

流れていると言われています。

一方で、第二四半期のGDPが二桁成長を示すのではとの予想もあり、経済成長が続いているのも

事実です。

今後為替市場でも中国経済指標で一喜一憂するケースが増えてきそうです。



この日の為替の動きは、中国景気の影響とNY株式市場の影響が大きかったようです。

商業金融会社CITグループが四半期決算の報告を遅らせたことで、同社株は

大きく下落し、金融セクター全体の足を引っ張る結果となりました。

市場では再び同社の破産法申請の可能性が高まったとの見方が浮上しています。

NYダウは高値警戒感もあり100ドル近く下げ、ボラティリティ指数(VIX指数)も

4%上昇し、この2週間で最大の上げを記録しました。



ドル円は下値の重要なメドである96円15−20を割り込み95円台に突入しました。

テクニカルではサポートラインを割り込んできているためやや下落のバイアスが

かかってきています。

95円を割り込むようだと200日移動平均線も下抜けすることから再び

円高を予想する声が高まる可能性もありますが、現状ではドル上昇過程での「調整」と

みています。

クロス円でも円高傾向に傾いてきましたが、これもこれまで豪ドルを中心に大きく買われて

きたことの反動と言えます。

ポジション的にも買い持ちが膨らんできたことから、今夜のFOMCを前に

調整が進んだものと思われます。



そのFOMCの声明文が今夜発表されます。。

最大の焦点は国債の買い取りを継続するのかどうかです。

既に日本円にして24兆円規模の買い取り枠を使い切ってしまっています。

個人的には長期金利の上昇を懸念するFRBが、もう半年間継続する可能性の方が

高いと予想していますが、どうでしょう・・・・?

発表は日本時間朝方の3時15分に予定されています。
            
2009年4月(PDF)   2009年5月(PDF)   2009年6月(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
8/2 グリーンスパン前FRB議長  「米経済は大方のエコノミストの予想を上回るペースで成長を再開する公算がある。」GDPの数字に関してインタビューに答えて。 -----
8/5 スティグリッツ コロンビア大学教授  米景気の回復について「総需要不足という根本的な問題は残っており、景気回復は非常に緩慢なものになる。」と予想。FRB議長の再任についても「交代を検討してみるべき」との見方を表明。 -----
8/9 ローラ・タイソン米大統領経済顧問  米景気の回復について「すでに安定化し、上向き始めている可能性がある」クアラルンプールでのインタビューで。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和