今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年8月13日(木)




おはようございます。



米国では[新車買い替え支援策]が功を奏して7月は車が売れました。

しかし、その中身を見てみると「勝ち組、負け組」がより明確になって

きたようです。

日経ヴェリタス紙によると、この制度は燃費の良い車に買い替えると

3500〜4500ドルを支給するというもの。

持ち込まれた車を調べてみると上位10車種は全て米ビッグスリー製だった

そうです。

結局「米高車売り日本車買い」となり、トヨタ、ホンダなどはシェアを

高めることになりました。

アメリカ国民の税金を使い日本の自動車メーカーを儲けさせた、との

批判の声もあるそうです。

こればかりは、米自動車メーカーに頑張ってもらうしか・・・。。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 日本時間朝方、FOMの声明文が発表されたが無難な内容に市場は これまでの方向性を確認。ドル高、株高、債券安となった。
  • ドル円は欧州市場で95円前半までドル売りが加速、クロス円でも円買いが 勝ったことで、先週末の雇用統計前の水準に。
  • NY市場ではFOMCの結果発表待ちの雰囲気の中、NYダウが企業の 好決算を材料に朝方から上昇。FOMC声明文発表後にはさらに一段高 となり、引けは120ドルを超す大幅高に。
  • NYダウの堅調さもありドルは対円で買われ、FOMC結果発表後は 一時、96円80銭までドルは買い戻されたが96円前半での引け。
  • 米債券相場は入札の不調から売られ金利は上昇。金利差拡大からドル買い へ繋がったとの見方も。
  • 6月の貿易収支 → 赤字幅は270億ドル(4%増)

ドル/円 95.70 〜 96.80
ユーロ/円 135.41 〜 137.28
NYダウ +120.16 → 9,361.61ドル
GOLD +4.90 →  952.50ドル
WTI +0.71 →  70.16ドル
米10年国債 +0.039 → 3.711%


本日の注目点

          
  • 欧   4−6月期ユーロ圏GDP
  • 欧   第二四半期独GDP
  • 欧   ECB月例報告   
  • 米   7月小売売上高 
  • 米   週間失業保険申請件数                                                  

注目のFOMCでは無難な結果となりました。

現在の低金利政策は手をつけずに継続とし、9月末で期限の来る国債買い取りについては

買い取りのペースを鈍化させ、10月末まで延長することを決定。

また、米景気については底入れ(Level out)しつつあるとの認識を示しました。

結局、バーナンキ議長は米景気の回復を確信する声明をだしつつも、国債購入を中止

するなど、市場への悪影響を避け、「1ヶ月延長」という手法で

うまく着地を試みたようです。

声明文では「国債購入の完了に伴う市場の変化を円滑にするため、委員会はこうした

買い取りのペースを徐々に緩め、10月末までに全額を買い取りするものと想定している。」

と述べられています。



この声明を受け為替市場では米金利は引き続きゼロ水準を維持するとの連想から

ドルは主要通貨に対しては弱含みに推移。ただ同様に金利の低い円に対しては

買われるという展開になりました。

この結果クロス円は大幅に買い戻され、先週末からの下げの「半値戻し」の水準まで

上昇しています。

株式市場ではダウ平均が急騰、120ドルを超す大幅高となっています。



今回の声明文からも、FRBは景気回復への確かな手ごたえを感じていることが伺え、

住宅市況の下げ止まり、景況感の回復、あるいは先週末の雇用情勢の改善など

年初から積極的に講じてきた政策に一定の効果が出始めていることに自信を深めている

ものと思えます。

ただ一方で底入れから安定的に回復基調に乗せるまでには、なお不確定な要素もあり、

依然手綱を緩められないという状況だとの認識も持っているようです。

今回の声明文では「出口戦略」については何ら触れられていないのも、こうした

見方が背景にあるものと思われます。



声明文を受けて市場はひとまず落ち着いた動きを見せましたが、バーナンキ議長の

手堅さが功を奏した格好となっています。

そのバーナンキ議長は来年1月で4年間の任期を終えます。

最終的にはオバマ大統領の指名ということですが、ウオールストリートジャーナルの調査に

よると90%以上のエコノミストはバーナンキ氏の再選は「当然」とみているうようです。

サマーズ元財務長官など候補者は何人かいるようですが、このまま行けば今回の金融危機、

100年に一度の危機を乗り越えたということで再選どころか「名議長」の称号も

与えられる可能性があります。。
       
2009年4月(PDF)   2009年5月(PDF)   2009年6月(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
8/2 グリーンスパン前FRB議長  「米経済は大方のエコノミストの予想を上回るペースで成長を再開する公算がある。」GDPの数字に関してインタビューに答えて。 -----
8/5 スティグリッツ コロンビア大学教授  米景気の回復について「総需要不足という根本的な問題は残っており、景気回復は非常に緩慢なものになる。」と予想。FRB議長の再任についても「交代を検討してみるべき」との見方を表明。 -----
8/9 ローラ・タイソン米大統領経済顧問  米景気の回復について「すでに安定化し、上向き始めている可能性がある」クアラルンプールでのインタビューで。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和