今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年8月14日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米7月小売売上高や米新規失業保険申請件数が市場予想を下回った為、投資家がリスク回避の円買いに。96円台でスタートしたドル/円が95円台半ばまで急伸。
  • 30年債入札の結果判明後に米国債利回りが低下したことを理由に一時95円割れ目前まで下落したが、やや持ち直し、95円30銭台で引け。
  • 米新規失業保険申請件数→結果:55.8万件(市場予想54.5万件)
  • 米7月小売売上高→結果:前月比-0.1%(市場予想+0.8%)

ドル/円 96.34 〜 95.04
ユーロ/円 137.85 〜 135.54
NYダウ +36.58 → 9,398.19ドル
GOLD +4.00 →  956.50ドル
WTI +0.36 →  70.52ドル
米10年国債 −0.165 → 3.608%


本日の注目点

  • 欧 消費者物価指数-7月          
  • 米 消費者物価指数-7月
  • 米 ミシガン大学消費者信頼感指数-8月速報値                                                     

このところ値幅の大きい動きが続いています。

昨日も欧州では96円30あたりで取引されていたドル円は、NY市場では一気に

95円半ばまでドルが売られる場面がありました。

7月の米小売り売上高が前月比0.1%のマイナスと発表された事がドル売りに

繋がりました。

事前の予想がプラス0.8%だったこともあり、米個人消費の回復は依然として

遅れるとの見方からドルは主要通貨に対して軟調に推移しました。



7月は新車買い替え政策もあり、自動車販売が数字には大きく貢献したことを除くと

個人消費の落ち込みは今後冷え込む事も予想されます。

8月に入り、雇用、景気に対する明るい指標が相次いで発表されていた中で

今回のマイナスは、回復基調を示す米経済が意識されながらも、依然として強弱

まだら模様の指標が今後も続くことを示唆しているようです。



この日はユーロ圏の4−6月期のGDPも発表され、結果はマイナスだったものの前期から

大幅な改善を見せました。市場ではこれを材料にユーロが対ドルで上昇したこと

もドル売りに拍車をかけました。

ただ、ドル全面安のセンチメントの中、米株式市場が堅調に推移したことでドル

に対する買い戻しも入りやや値を戻して引けています。



今週は日本ではお盆休みのピーク、海外でもサマーバケイションということもあり、

市場参加者が少ないこととから相場が一方に振れ易い展開が予想されます。

ストップロスの設定とポジションコントロールが重要です。
            
2009年4月(PDF)   2009年5月(PDF)   2009年6月(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 トリシェECB総裁  「ECBの政策金利は現時点では適正」「景気は2010年半ばまでに回復」との見方を改めて強調。(定例理事会後の記者会見で) ユーロドル1.40台から→1.39台半ばまで下落。
7/8 オリビエ・ブランシャール IMFチーフエコノミスト  「世界経済はなおリセッション下にあるが、少しづつ回復に向かっている。これまで講じてきた財政や金融、信用供与政策を引き続き実行する必要がある。」と文書で発表。 -----
7/13 トリシェECB総裁  ドイツミュンヘンでのイベントで「出口への準備は重要だ。時期尚早だとの認識は誤りだ。」と語り「出口戦略」の検討は必要との見方を示す。 -----
7/14 ガイトナー財務長官  サウジアラビアでの演説で「米政府の金融政策とFRBの政策は<強いドル>の支持で一致している。」と述べた。 -----
7/15 ルービニ NY大学教授  NYで開かれたチリの投資家のための会議で「米経済の急降下は止まった。経済は今も縮小しているが、そのペースは穏やかだ。」と述べ米景気後退は終焉を迎え、リセッションを終えるとの見方を示した。 NY株式市場上昇
7/21 バーナンキFRB議長 「景気下降のペースは著しく緩やかになった。 」「金融政策は引き続き景気回復を促すことに重点を置く。」景気は良い方向に向かっているが、現行金融政策継続との考えを示す。(下院での議会証言で) 債券相場上昇(長期金利低下)
7/22 バーナンキFRB議長 「(住宅価格の下落が終わったとは)決して言いきれない。 」「住宅価格もある程度安定したように見受けられるが、価格には下振れ圧力がかかっている。」(上院での議会証言で) -----
7/26 バーナンキFRB議長 「今年下期(7−12月)の経済成長率は1%のプラス。失業率は10%を超えた後低下し始める。」と発言。(カンザスシテーでのタウンミーティングで) -----
7/27 ガイトナー財務長官  米中戦略経済対話での挨拶で「2013年までに政府の財政赤字を持続可能な水準まで削減する方策に取り組んでいる。」と述べた。 -----
7/27 プロッサー フィラデルフィア連銀総裁  ウオールストリートジャーナル紙の取材に対して「おそらくそれ程遠くない将来に金利を引き上げはじめなければならないだろう。」との見方を示した。 -----
7/28 スティーブンス オーストラリア準備総裁  「他の多くの国とは対照的に、豪州の現在の景気下降は最後の深刻な下降期の一つではないと判断する公算がある。」(シドニーでの講演で) オージーUSドル0.82台から→0.8315、オージー円78円台半ば→79円28まで豪ドル高進む。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和