2009年8月18日(火)
おはようございます。
Var(Value at risk)ヴァリュー・アット・リスク・・・・。
リスク商品を保有した場合によくつかわれる指数で。
「予想最大損出」といった風に訳されています。
例えば保有期間1日、Var1%、10億円と言えば、市場の変化で一日最大
10億円の損出がでる可能性があるということです。
100日のうち確率的に1日だけですから、残りの99日はそれほどの市場変化はない
ということにもなります。
限られた資本をできるだけ有効に運用するなかで、リスクはつきものです。
確率的には起こる可能性が極めて少ないその金融危機が昨年実際に起き
世界を震撼させた訳です。
グリーンスパン元FRB議長をして「100年に1度」と言わしめた
危機も、再び人々の脳裏から忘れさられようとしています。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京、欧州の株式市場下落を受け、NY株式市場も先週末に続き大幅下落、 下げ幅は一時200ドルを超す場面も。
- 株式市場が大きく売られた割りにはドルの下落は小幅でした。 ドル円は軟調に推移し、94円19銭まで下落したものの、引けは94円台半ば。 終始94円台での動きで限定的。
- 8月NY連銀製造業指数は12.08と市場予想の3.0を大幅に上回り、 16ヶ月振りの高水準に。
- 8月のNAHB住宅市場指数も2ヶ月連続の改善を示す18と発表。
- 株式市場はこれらの経済指標には反応を見せずに、186ドルの大幅安。
- 為替市場ではドルが円以外の主要通貨に対して上昇し、ドル高、円高の流れに。
- FRBは商業用不動産担保ローンを対象とした融資制度の期限を 今年度末から来年6月末まで、また他の資産担保証券と年内に発行された商業用不動産 担保ローンについては来年3月末まで延長すると発表。
| ドル/円 | 94.19 〜 94.68 |
| ユーロ/円 | 132.50 〜 133.32 |
| NYダウ | −186.06 → 9,135.34ドル |
| GOLD | −12.90 → 935.80ドル |
| WTI | −0.76 → 66.75ドル |
| 米10年国債 | −0.097 → 3.472% |
本日の注目点
- 豪 RBA議事録
- 欧 8月独ZEW景気予測指数
- 米 7月住宅着工件数
- 米 7月卸売物価指数
- 米 7月建設許可件数
懸念されていたNYダウが大幅下落し、先週末の下げ幅の倍以上の下落をみせました。
気になるのは、この日発表された米経済指標が大幅な改善を見せる中での大幅下落
だったということです。
とりわけNY連銀製造業指数は事前予想を大きく上回りました。
先のISM製造業指数の改善と合わせ、製造業での景気後退が大きく修正されつつあることを
示した数字だと言えます。
しかし、株式市場の方は「笛吹けど踊らず」という状況で、これまで指摘してきました
「株式市場の極度の楽観論」がじりじりと後退し始めた可能性も出てきました。
そもそも、これまでの「ドル安、円安」は米株式市場の急回復が米景気回復期待を押し上げ、
リスク資産への資金の流れを加速させた面は否めません。
世界的な株高から高金利通貨と商品市場に流れ込んだ資金が豪ドルやカナダドル、その他
新興国通貨高を演出してきたわけです。
先週から始まった大幅な株安に為替相場は限定的ではありますが、これまでの動きからは
逆の流れになりつつあります。
今回の株安を「一時的な調整」と観るのか、楽観論に終止符を打ち再び下落基調に戻るのか
非常に難しい判断です。
この部分の判断を誤ると、為替の見通しも誤ることになるため、ここはいましばらく
今後の経済指標と市場の動きを注視するしかありません。
個人的には中国の成長がある程度維持されると考え、その影響から日米ともに
景気の底割れはないと観ていますが、上海株式市場は昨日、今年最大の下げを
記録している点は気になるところです。
ドル円は94円19銭までの下落をみましたが、一応94円台は維持されました。
しかしテクニカルで観ると下落基調は続いており、93円台に入ると、7月13日に記録した
91円13銭が意識されます。
ユーロ円などのクロス円がもう一段下げ基調を強めると、その影響でドル円が円高方向に
触れることも考えらられることから、ユーロ円、豪ドル円の動きからも目が離せません。
今日の日経平均も200円程度の下げが予想されます。
この流れに円が94円台を維持できるかどうか注目しています。
2009年4月(PDF) 2009年5月(PDF) 2009年6月(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||||||
| 8/2 | グリーンスパン前FRB議長 | 「米経済は大方のエコノミストの予想を上回るペースで成長を再開する公算がある。」GDPの数字に関してインタビューに答えて。 | -----
| 8/5 |
スティグリッツ コロンビア大学教授 |
米景気の回復について「総需要不足という根本的な問題は残っており、景気回復は非常に緩慢なものになる。」と予想。FRB議長の再任についても「交代を検討してみるべき」との見方を表明。 |
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| 8/9 |
ローラ・タイソン米大統領経済顧問 |
米景気の回復について「すでに安定化し、上向き始めている可能性がある」クアラルンプールでのインタビューで。 |
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