今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年9月10日(木)




おはようございます。



昨年より一つ順位を上げ世界8位。

これは8日に「世界経済フィーラム」が発表した

「2009年世界競争力ランキング」です。

これは世界133カ国の国ごとに、経済指標や経営者への

アンケート調査などに基づき、評価項目ごとに順位を出し

総合評価したものです。

日本は「技術革新力」と「生産工程の先進性」が1位でしたが、

政府部門の「債務の国内総生産比」が132位と下から2番目。

しかも最下位の国は算出不能とのこと・・・・。

因みに1位は昨年までトップだった米国を抜いたスイスでした。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 92円台前半で取引が始まったドル円は92円台を 割り込むと、7月に記録した91円73銭も割り込み、ストップロスの ドル売りも巻き込んで91円61まで下落。
  • 特に目立ったドル売り材料はなかったものの、このところの ドル全面安の流れが継続し、ユーロドルも1.46台に乗せた。
  • その後、NYダウが4日連続で上昇したこともありドルが買い戻され、 92円台を回復し引け。
  • ベージュブックでは7−8月期の経済活動は安定してきていると 報告されたが、住宅価格につては一部で依然として下落圧力が続いている との報告も。
  • 急騰している金価格は1000ドル台での利食いに押され 小幅反落。
  • 10年米国債の入札は好調で長期金利は小幅下落。

ドル/円 91.61 〜 92.42
ユーロ/円 133.98 〜 134.41
NYダウ +49.88 → 9,547.22ドル
GOLD −2.70 →  997.10ドル
WTI +0.21 →  71.31ドル
米10年国債 −0.004 → 3.477%


本日の注目点

  • 豪   8月失業率
  • 日   7月機械受注   
  • 英   BOE政策金利発表  
  • 米   7月貿易収支 
  • 米   週間失業保険申請件数                 
  • 米   30物国債入札                                                           

7時現在ドル円は91円97−99。

円は重要な節目とみられていた91円73割り込み、61銭まで買われました。

今年2月以来のドル安円高水準です。

今週から目立ってきた「ドル全面安」の傾向が加速してきたようです。

ユーロドルも昨日のアジアで1.44台後半での取引であったものの、一気に

1.46台に乗せ、昨年12月以来のユーロ高を記録しています。

ただ、これまでの円高局面と異なるのは、まずそのスピードです。

非常に緩やかなものになっていて、逆に過熱感はでていません。

また、重要な節目であった91円73を割り込んだわりにはその後の

ドルの戻しは結構な幅です。

91円61から92円25まで60銭以上戻したことになります。

過去の円高局面では節目を割り込むと一気に円買いが加速するのが

通常でしたが、やはり91円台という水準と米経済指標の改善傾向を

考えると、本腰を入れてドル売りを仕掛けるにはリスクが高いということでしょうか。



米経済指標が持ち直しの兆しを見せている状況でもドルが主要通貨に対して大きく

下落しているのは金利差との指摘があります。

確かに、長期金利差であれば日米では依然として2%以上ドル金利の方が高いものの、

LIBOR3ヶ月ではドルが0.299%で円は0.37%。スイスフランでも0.30%です。

この結果これまで円を調達し「円キャリートレード」がメインだったものが、

より金利の低いドルを調達する「ドルキャリートレード」に変わってきた、と新聞各紙も

報じています。

つまり現在のドル安はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が原因ではなく、金利差を主因とする

ということになります。



現在のドル安が米ドルの金利の低さからくるものだとすれば、ドル安下での株高の説明も

つきそうです。

さて、91円61まで下落したドル円の見通しですが、方向的にはドル安は変わらないとしても

上述のようにそのスピードは緩やかで、上下を繰り返しながら「気がつけば円高になっていた」

というような感じではないでしょうか。

同時に、ファンダメンタルズを反映していない現在の相場の流れでは90−95円の

レンジに収まる可能性が高いと思います。

どちらかと言えば90円を大きく割り込まないと観ていますが、金利差が重要な

要因だけに今後の「出口戦略」の時期が大きな影響を与えることになります。
                                     
2009年4月(PDF)   2009年5月(PDF)   2009年6月(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/3 トリシェECB総裁  「景気が非常に緩やかに回復している。」「今は【出口の】時ではない。 」ECB理事会後の記者会見で。 -----
9/4 ウェーバーECB理事(独連銀総裁)  「これ以上の景気拡大的措置は必要ないと認識している。」政策金利がさらに引き下げらるの可能性があるか、という記者団の質問に答えて。 -----
9/9 フィッシャー ダラス連銀総裁  「FRBは出口戦略については議論をしており、適切な時期には行動する。」「適切な時期とは企業業績が安定してきた時を意味する。」テレビ東京のインタビューに答えて。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和