今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年9月25日(金)




おはようございます。



先日国連本部で演説を行った鳩山総理のスピーチが話題になっています。

温室効果ガスを25%削減する下りの英文で

「remised on agreement」と聴取者には聞こえたようで、

「全ての経済主要国の同意を【前提に】〜 が

「全ての経済主要国の同意を【放棄して】〜に

解釈され問題になるところだったとか・・・。

事前にスピーチの原稿が配布されていて難は避けられましたが

スタンフォード仕込みの発音も、30年以上経てば

さびてしまうのでしょうか。

英語の発音では鳩山さんより麻生さんが上だとか。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は欧州市場で90円35まで下落。NYでは90円半ばで 取引が始まり、直後に中古住宅販売が予想を下回ったことから ドルが上昇、91円台半ばまで買い戻された。
  • 8月中古住宅販売件数は年率換算で510万戸(前月比ー2.7%) と市場予想を大きく下回ったことから株式市場が下落、主要通貨も ドルに対して下落。
  • ポンドがBOE総裁の「ポンド安は有益」との発言から大きく売られ 4月以来の安値を記録。
  • NYダウは原油価格が大幅に下落したことなどが嫌気され続落。 エネルギー関連、金融などの下げが目立った。
  • 金、原油などの商品価格が大幅に続落。金は2週間ぶりに 1000ドルの大台割れ。
  • 債券相場は3日続伸。過去最大の290億ドルとなった7年債入札 は事前予想を上回る需要に価格は上昇、金利は低下。
  • 日米欧の中央銀行は金融システムが安定したとの判断から 金融機関の利用が急減しているドル資金を供給を停止すると発表。

ドル/円 90.51 〜 91.59
ユーロ/円 133.61 〜 134.28
NYダウ −41.11 → 9,707.44ドル
GOLD −15.50 →  998.90ドル
WTI −3.08 →  65.89ドル
米10年国債 −0.035 → 3.380%


本日の注目点

           
  • 日   日銀政策金融決定会合議事要旨(8月10.11日分)
  • 米   8月新築住宅販売     
  • 米   8月耐久財受注 
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数                                                    

4度目の90割れテストはまたしても失敗でした。

昨日の東京では91円台で推移していたドル円は、じりじりと円が買われ、ドル安に。

欧州市場が参入するとさらに加速し一時90円35銭までドル安が進みました。

この水準まで来るとさすがに90円割れが意識され「NY市場ではもしかして割れるかも」

との期待(?)も膨らみましたが、結局91円台に押し戻されて取引を終えています。

中古住宅販売が事前予想を下回ったことが主因でしたが、「近いようで遠い90円」という

印象を再び市場参加者に与えたようです。



90円前半までドル売りを仕掛けた向きはことごとく踏み上げられた格好になっていますが、

この水準にはヘッジファンドなどから大量の買い物があるとの指摘も、一部にあるそうです。

90円割れが回避されていることでこの水準が強固なサポートになりつつありますが、

同時に、この下にはストップロスのドル売りも相当控えているものと思われます。

90円が維持されたことで90−93円のレンジはしばらく続く可能性も出てきました。



これまで株安は円高ドル安という構図でしたが、今週あたりから株安はドル高に反応する

状況になってきたようです。

株高→リスク選好→ドル買い円売り・ドル売り高金利通貨買い、というストーリーが

市場のコンセンサスだったものが、株安から円が売られドルが買われる展開に変わってきて

います。

高金利通貨に対する反応は変わっていないことから、やはり短期金利での日米逆転が

影響しているものと思われます。



まもなく始まるピッツバーグサミットでは「銀行幹部の報酬規制」や「自己資本比率引き上げ」

などの議題が議論されるようですが、[ドイツのメルケル首相はベルリンで記者団に対し、

米ピッツバーグでのG20では為替レートについて協議すると語った。]とブルームバーグは伝えています。

またガイトナー米財務長官も記者団に「強いドルは米国とって非常に重要だ。」と語っています。

サミットで為替の水準についての話し合いがある可能性も出てきました。



今日のレンジ予想ですが上値は91円70、下値は90円50というところでしょうか。

市場参加者の多くは91円台でのドルショートを90円台半ばで拾っているようです。

サミットが開催されている週末です。大きなポジションは禁物です。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/3 トリシェECB総裁  「景気が非常に緩やかに回復している。」「今は【出口の】時ではない。 」ECB理事会後の記者会見で。 -----
9/4 ウェーバーECB理事(独連銀総裁)  「これ以上の景気拡大的措置は必要ないと認識している。」政策金利がさらに引き下げらるの可能性があるか、という記者団の質問に答えて。 -----
9/9 フィッシャー ダラス連銀総裁  「FRBは出口戦略については議論をしており、適切な時期には行動する。」「適切な時期とは企業業績が安定してきた時を意味する。」テレビ東京のインタビューに答えて。 -----
9/9 リッカネンECB理事(フィンランド中銀総裁)  「流動性吸収は利上げとは別物。」「ユーロ圏の成長は緩やかで、インフレ圧力はない。」ヘルシンキでの記者会見で。 -----
9/15 バーナンキFRB議長 「米景気後退は現時点で終わっている可能性が非常に高い」講演で景気後退の収束に言及。  株式市場は好感しNYダウは続伸。
9/16 藤井財務大臣 「強い円は日本にとって有益。」財務大臣就任に際して。  91円00 →90円12まで円急騰。 9/23 ガイトナー財務長官 米景気の現状について「景気回復の始まりの局面にある。」サミットを前に記者団に。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和