今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年9月28日(月)




おはようございます。



10年ほど前に仕事でNYへ行った時のことです。

週末にミュージカルでも観ようと当日券を買いに

ブロードウエーにあるチケット売り場へ行きました。

発売時間まで1時間ほどあるのに売り場の前には長い行列。

空を見ると厚い雲がかかっており、今にも雨が降りそうな

状況でした。そこへ傘売りのおじさんが列に並んでいる人たちに

「5ドル」(ファイブダラー)、(ファイブダラー)と連呼しながら傘を

売り歩いていました。

雨が降っていないので誰も傘を買う人はいません。

そうこうしていると雨が降り始めました。

そのとたんに、傘売りのおじさんは、「10ドル!」

「テンダラー」「テンダラー」と連呼し始めました。

日本では考えられない状況に目が点に・・・・。

これがアメリカ流、「需要と供給」の理論なんだと

妙に感心。

因みに私は折りたたみ傘を持っていたので買いませんでしたが。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の結果が全般的に不調だったことから ドルは主要通貨に対して下落、円は2月以来となち90円割れ。
  • G20後の藤井財務大臣発言が、為替介入には消極的と 受け止められ、円買いが加速。クロス円でも円の全面高。
  • 9月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 73.5(市場予想を上回る)
  • 8月新築住宅販売件数 →42.9万件(市場予想を下回る)
  • 8月耐久財受注 → −2.4%(市場予想はプラス)
  • 金は利益確定の売りに押され続落。
  • NYダウは続落し9600ドル台で引け、債券相場は続伸し、 金利は低下。

ドル/円 89.51 〜 90.50
ユーロ/円 132.00 〜 132.71
NYダウ −42.25 → 9,665.19ドル
GOLD −7.30 →  991.60ドル
WTI +0.13 →  66.02ドル
米10年国債 −0.060 → 3.320%


本日の注目点

           
  •  重要な経済指標はなし                                                     

7時15分現在ドル円は89円35銭。

7時前にはNYのクローズ近辺での取引でしたが89円50を割り込んでからは

円買いが加速し89円15銭まですぐにドルは下落。

一旦戻す場面はあったものの、89円を割り込んだら損切りのドル売りに

88円半ばまで円は急騰しました

先週末の市場では藤井財務相発言と米経済指標の予想外の悪化に円が大きく買われました。

8月耐久財受注では、事前予想がプラスだったこともありマイナス2.4%の数字に

市場は驚きを禁じ得なかったようです。

円はこれまで4度も試して割り込めなかった90円の壁を突破し、89円半ばまで

下落しました。

しかも、円は主要通貨に比べドルに対して大幅に買われたため、クロス円でも円高が

進み、典型的な円買いの状況になってきました。


90円を割りこんだ円はこの先1月に記録した87円10銭を意識する展開になると

思えますが、現在の水準から87円前半までは目立ったサポートも見当たらないことから

円が買われ易い地合いかと思います。。

クロス円での円買いも加わり、円全面高が加速すると一気に87円台突入も考えられます。


第二四半期のGDPがようやくプラスに転じた日本の経済成長はエコ減税に助けられた

面もありますが、輸出を中心とする外儒も大きく影響しています。

その輸出も社内レートとしてメドとなる為替レートは概ね90円です。

今後90円を割り込む水準が定着すると輸出企業へのダメージも大きく、

日本の景気が再び底割れする懸念もでてきます。

鳩山内閣では「外儒から内需への経済成長」を目指していますが、その前に

息切れしてしまう可能性もあります。

藤井財務相の「為替は市場に任せる」ことは理解できるが、「伝家の宝刀」も

ちらつかせるレベルに近づいてきたようにも思えます。

急激な円高から景気悪化による為替調整も考えられるが、足元ではすでにその予兆も

でていることを忘れてはならない。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/3 トリシェECB総裁  「景気が非常に緩やかに回復している。」「今は【出口の】時ではない。 」ECB理事会後の記者会見で。 -----
9/4 ウェーバーECB理事(独連銀総裁)  「これ以上の景気拡大的措置は必要ないと認識している。」政策金利がさらに引き下げらるの可能性があるか、という記者団の質問に答えて。 -----
9/9 フィッシャー ダラス連銀総裁  「FRBは出口戦略については議論をしており、適切な時期には行動する。」「適切な時期とは企業業績が安定してきた時を意味する。」テレビ東京のインタビューに答えて。 -----
9/9 リッカネンECB理事(フィンランド中銀総裁)  「流動性吸収は利上げとは別物。」「ユーロ圏の成長は緩やかで、インフレ圧力はない。」ヘルシンキでの記者会見で。 -----
9/15 バーナンキFRB議長 「米景気後退は現時点で終わっている可能性が非常に高い」講演で景気後退の収束に言及。  株式市場は好感しNYダウは続伸。
9/16 藤井財務大臣 「強い円は日本にとって有益。」財務大臣就任に際して。  91円00 →90円12まで円急騰。 9/23 ガイトナー財務長官 米景気の現状について「景気回復の始まりの局面にある。」サミットを前に記者団に。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和