今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年9月29日(火)




おはようございます。



先日この欄で亀井金融・郵政当相の言動について書きましたが、

氏の暴言は留まるところを知らないようです。

鳩山総理がG20などに出席のため不在だからではないでしょうが、

「モラトリアムに反対なら俺を更迭してみろ」と首相に挑戦状を突きつけました。

鳩山内閣ができてまだ2週間です。

既に首相、財務相,総務相にケンカを売っています。

どうもこの方、古いタイプの政治家に見えて仕方ありません。

強気になるときは肩で風を切り、ときには猫撫で声にもなる。

これを「老獪」と言わずに何と表現できましょう・・・。

ある意味今後の発言を楽しみにしています。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 経済指標の発表もなく、藤井財務大臣の円高容認撤回発言から 円はやや上げ渋る展開に。
  • 早朝のオセアニアで88円台前半まで円高が進んだものの、 NYでは終始89円台での取引。
  • NYダウが大幅に反発。ゼロックスのM&A発表をきっかけに ほぼ全面高の124ドル高。
  • 金価格は小幅反発。
  • 米長期債は続伸し長期金利は3.2%に。
  • 世銀のゼーリック総裁はワシントンの講演で「ドルの基軸通貨 としての地位は揺らぐ」との見方を示した。
  • トリシェECB総裁はベルギーで「強いドルは世界経済にとって 非常に重要だ。」と指摘。

ドル/円 89.15 〜 89.78
ユーロ/円 130.62 〜 131.47
NYダウ +124.17 → 9,789.36ドル
GOLD +2.50 →  994.10ドル
WTI +0.82 →  66.84ドル
米10年国債 −0.042 → 3.278%


本日の注目点

           
  • 日   8月消費者物価指数      
  • 英   第2四半期GDP
  • 欧   8月ユーロ圏消費者信頼感
  • 米   7月ケースシラー住宅価格指数                                                     

昨日の早朝に88円24銭まで急伸した円相場でしたが、その後は終始89円台での

静かな動きとなりました。

藤井財務大臣が午後からブルームバーグ東京支局で講演し、「円高をそのまま放置しろとは

一言も言っていない。」と述べたことから円高容認を撤回した、と受け止められ円相場は

89円台半ばへ押し戻されました。

その後のNYでは材料に乏しく89円台での小動きな展開で、きょうから始まる経済指標の

発表を待つ流れとなっています。



昨日88円台前半まで円高が進んだことで、今朝の識者の予想はやはり「今後も円高が続く」

との見方が優勢の様です。

先週末のNYで90円を割り込んだことで今年初めの「円全面高」を連想する向きも多いようですが、

今回の90円割れの円高と1月のそれとは状況が多いに異なります。

ファンダメンタルズでは明らかに米国が急回復しており、長期金利では依然として2%ほどの

米金利高で推移しています。

また、短期金利で日米金利差逆転がドル売りの原因としていますが、これも金利差ということで

あれば円よりも他の主要通貨の方が大きく「円全面高」を説明することはできません。



結局市場参加者の相場観が円高を醸成しているように思えます。

FRB内部でも既に「出口戦略」についての議論が行なわれているのは以前書いたとおりですが、

雇用環境が改善している中、個人消費に明るさが出てくれば意外に超低金利に終止符が打たれるのは

早いかもしれません。

その個人消費の4割を占めるといわれている「クリスマス商戦」もいよいよ開始です。

米国際ショッピングセンター評議会は今年の年末商戦について、11,12月は

既存店売上高が前年同期比1%増になるとの見通しを発表しています。

その背景には、景気後退や金融危機が消費者に与えた悪影響が弱まったことを挙げています。



さて今日から日米で重要な経済指標が次々に発表されます。

これまで割り込めなかった90円を切ったことで、今度は90円が戻りの壁になると

考えられます。

90円を上抜けできないようだと、再び88円前半をテストすることも予想されます。

今後、90円を挟む展開になるのか、あるいは90円を上限にドルの底値を探る展開に

なるのか、今週の日米経済指標が鍵を握っていることは言うまでもありません。


               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/3 トリシェECB総裁  「景気が非常に緩やかに回復している。」「今は【出口の】時ではない。 」ECB理事会後の記者会見で。 -----
9/4 ウェーバーECB理事(独連銀総裁)  「これ以上の景気拡大的措置は必要ないと認識している。」政策金利がさらに引き下げらるの可能性があるか、という記者団の質問に答えて。 -----
9/9 フィッシャー ダラス連銀総裁  「FRBは出口戦略については議論をしており、適切な時期には行動する。」「適切な時期とは企業業績が安定してきた時を意味する。」テレビ東京のインタビューに答えて。 -----
9/9 リッカネンECB理事(フィンランド中銀総裁)  「流動性吸収は利上げとは別物。」「ユーロ圏の成長は緩やかで、インフレ圧力はない。」ヘルシンキでの記者会見で。 -----
9/15 バーナンキFRB議長 「米景気後退は現時点で終わっている可能性が非常に高い」講演で景気後退の収束に言及。  株式市場は好感しNYダウは続伸。
9/16 藤井財務大臣 「強い円は日本にとって有益。」財務大臣就任に際して。  91円00 →90円12まで円急騰。
9/23 ガイトナー財務長官 米景気の現状について「景気回復の始まりの局面にある。」サミットを前に記者団に。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和