今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年9月30日(水)




おはようございます。



昨日発表された全国の8月消費者物価指数はマイナス2.4%と

比較可能な1971年1月以来最大の落ち込みでした。

確かに日本は「デフレ」です。

990円のジーンズが飛ぶように売れ、餃子の王将は絶好調。

100円ショップに入れば「こんなものが100円?」と

驚くばかり。

これでは金利は当分上がりません。

そいうえばサラリーマンの間では「せんべろへ行こうか?」

という言葉がはやっているようです。

神田あたりにある居酒屋で「千円でべろべろに酔える」

という飲み屋だそうです。

「せんべろ」にお目にかかったことはありませんが、

「立ち飲み」居酒屋が増えたことは間違いありません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は藤井財務相の為替介入の可能性はあるとの発言を 背景に終日90円台前半での値幅の少ない動きに終始。
  • 円以外の主要通貨でもポンドがGDPの上方修正から買われたほか 目立った動きは無し。
  • 7月ケースシラー住宅価格指数は前年同月比13.3%低下したものの 下げ幅は縮小。前月比ではプラス1.2%と3ヶ月連続の上昇。
  • 9月の消費者信頼感指数は53.1と前月(54.5)から下落。
  • 連邦預金保険機構(FDIC)は基金が底を突くと発表。 全米で既に95行が破綻していることが背景。
  • 仏BNPパリバは公的資金の返済を発表。同行の発表により ユーロ圏内大手行は返済を急ぐ模様。
  • NYダウは反落。債券相場はやや値を崩し金利は小幅上昇。

ドル/円 89.85 〜 90.37
ユーロ/円 130.84 〜 131.60
NYダウ  −47.16→ 9,742.20ドル
GOLD +0.30 →  994.40ドル
WTI −0.13 →  66.71ドル
米10年国債 +0.015 → 3.293%


本日の注目点

           
  • 日   8月鉱工業生産    
  • 豪   8月小売売上      
  • 欧   9月独失業率
  • 欧   9月ユーロ圏消費者物価指数
  • 米   9月ADP雇用者数
  • 米   第2四半期GDP確報値
  • 米   9月シカゴ購買部協会景気指数                                                            

藤井財務大臣の発言に市場が揺れ動いています。

これまでの介入に消極的な姿勢から、昨日は一転して「異常に動いたら国益のために

しかるべき措置を取る。」と、介入の可能性に言及しました。

基本的には為替の安定が望ましいとのニュアンスであることは理解できるものの、

やや「「口数が多い」と思われます。



この発言が昨日の朝方にあったことで、前日に88円23銭まで売り込まれたドルは反発。

約2円戻したことになります。

この結果、テクニカルでは「長い下ひげ」を形成し、短期的には底値を付け

反発するパターンにも見えてきました。

88円前反までのドル急落は、考えてみれば決定的なドル売り材料があったわけではなく、

藤井財務相の発言がやや曲解されたのと、月曜日の朝方の参加者の少ない中でストップロスの

ドル売りが執行されたという側面が強いと思います。



しかしそうは言っても相場水準が動いてしまえばそれも「相場」であって、水準訂正が

なされるには時間とパワーが必要なことも事実です。

足元は90円を挟む展開となっており、先週末のNY市場引け値よりは円安水準での

取引となっていますが、市場は本当の材料を探しているとも言えます。

本日は月末と半期末ということもあり、ドルに対する需要も多いと思われ、

90円台前半での取引かと思われます。



本欄の上でも書いていますが、昨日総務省が発表した8月の消費者物価指数は

マイナス2.4%と過去最大の下落でした。

物価が下がるということは供給に足して需要が少ないということにもなります。

買いたいものが少ないのか、自宅在庫が多いのか分りませんが、今後さらに円高

が進行すればデフレ傾向が強まり日本の金利は当面上がらないということになります。

加えて、株価が下落すれば資金が債券市場に流れ込み、現在1.2%台後半の

日本の長期金利もさらに下落する可能性もあります。

また景気低迷から企業の資金需要は低調で、行き場のない金融機関の余剰資金が

債券投資に振り向けられることも予想されます。

ややもすれば米国の金利水準に目が奪われがちですが、日本の金利水準にも目を向ける

必要もありそうです。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
9/3 トリシェECB総裁  「景気が非常に緩やかに回復している。」「今は【出口の】時ではない。 」ECB理事会後の記者会見で。 -----
9/4 ウェーバーECB理事(独連銀総裁)  「これ以上の景気拡大的措置は必要ないと認識している。」政策金利がさらに引き下げらるの可能性があるか、という記者団の質問に答えて。 -----
9/9 フィッシャー ダラス連銀総裁  「FRBは出口戦略については議論をしており、適切な時期には行動する。」「適切な時期とは企業業績が安定してきた時を意味する。」テレビ東京のインタビューに答えて。 -----
9/9 リッカネンECB理事(フィンランド中銀総裁)  「流動性吸収は利上げとは別物。」「ユーロ圏の成長は緩やかで、インフレ圧力はない。」ヘルシンキでの記者会見で。 -----
9/15 バーナンキFRB議長 「米景気後退は現時点で終わっている可能性が非常に高い」講演で景気後退の収束に言及。  株式市場は好感しNYダウは続伸。
9/16 藤井財務大臣 「強い円は日本にとって有益。」財務大臣就任に際して。  91円00 →90円12まで円急騰。 9/23 ガイトナー財務長官 米景気の現状について「景気回復の始まりの局面にある。」サミットを前に記者団に。  -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和