今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年10月7日(水)




おはようございます。



ワイン好きの小生にとっては「「垂涎の的」ですが、

先日香港で開かれた高級ワインのオークションで

「シャトーペトリュス1982年」のインペリアルボトル

(6リットル瓶)が過去最高の840万円で落札されたそうです。

オークションの主催者であるサザビーズは落札者は「アジアの投資家」

としか明かしませんが、今、香港や、中国では高級ワインブームで、

フランスボルドー産の高級ワインが飛ぶように売れているそうです。

日本のワイン専門店の「エノテカ」も先日香港に支店を開設しました。

ここにも「中国パワー」が押し寄せています。

今度中華を食べに行ったら、チンジャオロースに赤ワインが合うかどうか

試してみるつもりです・・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 昨日の東京の午後12時半にオーストラリア準備銀行(RBA)が 0.25%の利上げを決定。豪ドルは対ドル、対円で急伸。
  • 海外市場でもこの流れは継続され、高金利通貨を買う動きのなか ドルは全面安の展開に。
  • 円もじり高となり一時、先週末の雇用統計直後の水準である 88円62銭まで買い進まれた。
  • ドル売りの流れは商品相場にも波及し、金価格は一時1045ドルまで 急騰し、史上最高値を更新。引け値も1040ドル近辺。
  • またイギリスの有力紙インディペンデントが中東産油国が原油取引で ドル決済をやめる案を日本、中国、ロシアなどと交渉していると報じ、 ドルの地位低下との観測からドル売りを後押し。
  • NYダウは今日から始まる7−9月期決算発表への期待から 大幅に続伸。資源株、金融株などが上昇。
  • 債券相場は入札結果を嫌気して価格は下落、金利は上昇。

ドル/円 88.62 〜 89.18
ユーロ/円 130.55 〜 131.14
NYダウ +131.55 → 9,731.25ドル
GOLD +21.90 →  1、039.70ドル
WTI+0.47 →  70.88ドル
米10年国債 +0.038 → 3.257%


本日の注目点

           
  • 日   8月景気動向指数             
  • 欧   第2四半期GDP確報値   
  • 米   8月消費者信用残高                                                             

昨日の市場の話題は何と言ってもRBAの利上げです。

先進国の先陣を切ってRBAは約1年半振りに利上げに踏み切りました。

今回はの金融政策では「据え置き」との見方が支配的だった中、市場に大きな

サプライズを与えました。

個人的にも、先進国の中で最初に利上げに踏み切るのはオーストラリアであることは

再三この欄でも書きましたが、実施されるのは11月と観ていました。

ブルームバーグの調査でも12人のエコノミストの中で利上げを予想したエコノミストは

1人だったようです。



昨年9月のリーマン破たん以来、金融市場、信用市場は世界的規模で重大な危機に直面しました。

そのため、各国金融当局は異例の金融政策を実施し、「市場の崩壊」を防ぐことに全力を

注いできたわけです。

今年春以降、その効果が出始め市場は徐々に落ち着きを取り戻し、現状ではほとんどの市場が

リーマン破綻前の状況まで戻っています。

そんな中、先進国の金融当局にとっては、政策金利をいつ正常な状態に戻すかが

大きなテーマになっています。

いわゆる「出口戦略」の話です。

金利を正常な状態に戻すのが早過ぎれば、景気は再び「二番底」を試しに行き、逆に、

遅すぎると「インフレの芽」を醸成することになることから、金当局はそのタイミングを

慎重に探っている現状です。

そのような状況でのRBAの利上げ決定は、日米欧を含む先進国へ大きな影響を与えました。

既に「次の利上げ国は?」ということでノルウェークローネや韓国ウォンに資金が流れ込んでいます。



このところ経済指標改善にブレイキがかかった米国は「利上げ観測」が遠のいたことから

ドルはさらに下落し「ドルキャリー」は加速しています。

米国の利上げは早くとも来年後半だとする見方が有力のようですが、早まる可能性も十分あります。

オバマ大統領は失業増加への対策として、財政支出と減税を組み合わせた景気刺激策を検討している。

(ブルームバーグ)との報道もあり、中間選挙前となる来年春には追加刺激策を発表する可能性は

高いと思われます。



米国の利上げは来年後半との見方から金利の安いドルを調達し、高金利通貨、資源国通貨を買う展開は

継続していますが、その流れは商品相場へも大きく影響してきました。

金価格は昨日のNYで一時1045ドルまで買われ、これまでの史上最高値を大きく更新しています。

金トレーダーからは「来年にも1300ドルまで行く」という強気のコメントも飛び出しています。

原油取引には規制がかかっていることから金に資金が流れ込んだようですが、これも「ドルの超低金利は

当面続く。」との考えが根底になっています。

しかし、「利上げの時期」という点では日本はさらに遅れる可能性が高いと思います。

デフレ状態が続き、このところの円高がさらに輸入物価を押し下げるという「悪循環」は

利上げのタイミングを確実に遅らせます。

そう考えると、ドル円で円が大幅に上昇することに違和感を感じるのは私だけではないと

思います。

しかし、それでも市場では円買いドル売りがゆっくりと進んでいます。
                A
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
10/1 内海元財務官  「円が特段強くなる理由はない。」としたうえで、数カ月後に1ドル100円に近づ可能性もある。との見方を示した。(ブルームバーグとのインタビユーで) 東京時間で89円75から89円程度までドル高に。
10/1 ラッカー リッチモンド連銀総裁  「米景気回復が確実に定着したならば、たとえ失業率が10%近辺で推移していたとしても、利上げを実施する必要がある。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----
10/1 トリシェ ECB総裁  「過度の為替相場変動は景気に悪影響を及ぼしかねない。」G7を前に。 ユーロドル1.46台→1.4半ばに
10/6 スティーブンス・RBA総裁  「金融政策よる刺激策を徐々に終わらせる時期に来た。」1年半ぶりに利上げに踏み切った後の記者会見で。。 豪ドルは対米ドルで0.8800→0.89、対円で78円→79円に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和