2009年10月14日(水)
おはようございます。
金価格が1000ドルを超えてからも堅調に推移していることは
以前この欄でも紹介しました。ちょっとした金ブームです。
現在の価格は概ね3200円〜3300円くらいです。
では金の価格はどうやって決まるのでしょうか?
計算式は以下のようになります。
NYの金価格の引値 × TTS ÷31.1=円建てでの1gあたり金売り
相場になります。
因みに、昨日は1055ドル ×90.80÷31.1=3、080
これに消費税を加えますと約3234円ということになります。
NYなどの金価格はグラムではなくトロイオンズで表示されます。
1トロイオンスは約31.1gですからグラムに直し、
為替レートをかけると円金額が算出されます。
一般的にドルが売られて金が買われると、為替市場でも円が買われます。
金価格が大きく上昇している割には値段が上がらないのは
このあたりに理由があるからです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 連休明けのNY市場ではドル安の流れが継続。 ユーロ、豪ドル、カナダなど高金利通貨、資源国通貨などが買われ ドルは下落。その流れの中、円も89円43まで上昇。
- ユーロは対ドルで約1年2か月ぶりとなる1.4876まで上昇。 対円でも133円半ばまでユーロ高が進む。
- 10月独ZEW景況感指数は56.0と市場予想を下回ったものの 全体的なドル安の流れに吸収された格好。
- 金価格は史上最高値を更新。引けも1065ドル台に。
- 原油価格も小幅ながら4日続伸。
- NYダウは小幅反落するもナスダックは小幅上昇。
- 取引終了後に発表されたインテルの四半期決算は、一株あたり 利益が市場予想を上回り、来期の見通しも好調だったことから 同社株は時間外取引で上昇。
| ドル/円 | 89.43 〜 90.08 |
| ユーロ/円 | 132.71 〜 133.51 |
| NYダウ | −14.74 → 9、871.06ドル |
| GOLD | +7.50 → 1、065.00ドル |
| WTI | +0.88 → 74.15ドル |
| 米10年国債 | −0.052 → 3.339% |
本日の注目点
- 日 9月消費者態度指数
- 米 9月小売売上高
- 米 FOMC議事録公表(9月22.23日分)
- 米 7−9月期決算発表 → JPモルガンチェース
連休明けのNYでもドル円の上値は重い展開でした。
ドル高値は90円08銭と90円半ばまでは届いていません。
昨日も書きましたようにこの水準を抜けない限りドル安の流れは変わらないと
いうことになります。
円は一時89円半ばを割り込み89円43まで買い戻されましたが、このあたりで
大口のドル買いもでたとの報告もあります。その結果90円台までドルが上昇したようですが
90円台を維持できていません。
ただその他の主要通貨を見ると円の買い戻しは限定的だったようです。
ユーロ、豪ドル、カナダドルなどは軒並み高値を更新して上昇しています。
どうやら、ドル全面安の中でも「大きく買われる通貨」と「ほどほどにしか買われない通貨」
との選別が進み、円は後者に属するようです。
これも相対的な金利水準によるところが大きいと観られます。
ドル安の流れは商品相場の上昇をも加速させています。
金はNYコメックスで1069.70ドルまで上昇し連日の史上最高値更新です。
これで年初来から20%も値上がりしたことになります。
また、原油をはじめその他メタルも高値圏で取引されており、景気回復への
楽観論から資源に資金が流れこんでいることが背景です。
しかしその一方で、今朝の報道でもありましたが住宅ローンの延滞が急増しているようです。
しかもその内容はこれまでの「サブプライムローン」ではなく比較的返済力の高い
「プライムローン」での返済遅延です。
失業率の高止まりがその理由の様ですが、今後金融機関に与える影響は融資額が大きい
だけに経営に響いてくるものと思われます。
金融機関の決算が今日のJPモルガンチェースを皮切りに始まります。
現状ではJPモルガンとゴールドマンは利益を積み上げ、シティー、バンカメが厳しいという
見方のようですが、昨日のNY株式市場ではそのゴールドマンの株が大きく売られています。
アナリストが銀行株に対する投資判断を引き下げたことの様ですが、今日からの決算発表は
注目されます。
現在のドル安に対してガイトナー財務長官などから「強いドルは国益につながる。」などの
コメントが時折聞こえてきますが、それほど腰の入ったものではありません。
そのため市場は、「本音」を読みドル回買いでは反応しません。
ドル安は米輸出企業にとって有益だからです。
昨日メリルリンチのストラテジストはリポートの中で、「ドル安は危機に発展しない。」
「ドルの強さを求める声が大きくなることが、G10通貨に対するドル安を終わらせる重要な
要素だ。」と指摘しています。(ブルームバーグ)
「米国は現在ドル安を望まない。」とオバマ大統領も含めた金融当局者が足並みをそろえて毅然とした
態度を示すことがドル反転への第一歩ではないでしょうか。
A
What's going on? 2009年4月〜(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 10/1 | 内海元財務官 | 「円が特段強くなる理由はない。」としたうえで、数カ月後に1ドル100円に近づ可能性もある。との見方を示した。(ブルームバーグとのインタビユーで) | 東京時間で89円75から89円程度までドル高に。
| 10/1 |
ラッカー リッチモンド連銀総裁 |
「米景気回復が確実に定着したならば、たとえ失業率が10%近辺で推移していたとしても、利上げを実施する必要がある。」ブルームバーグとのインタビューで。
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| 10/1 |
トリシェ ECB総裁 |
「過度の為替相場変動は景気に悪影響を及ぼしかねない。」G7を前に。
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ユーロドル1.46台→1.4半ばに
| 10/6 |
スティーブンス・RBA総裁 |
「金融政策よる刺激策を徐々に終わらせる時期に来た。」1年半ぶりに利上げに踏み切った後の記者会見で。。
|
豪ドルは対米ドルで0.8800→0.89、対円で78円→79円に。
| 10/8 |
バーナンキ・FRB議長 |
「経済見通しが十分改善すれば、引き締めの用意がある。」FRB主催の会議で講演。。
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主要通貨に対してドルが若干上昇。
| 10/8 |
トリシェ ECB総裁 |
「市場は穏やかに正常化に向かっている。」出口戦略については「経済環境が好転したら実施する。」政策金利据え置きを決定後の会見で。
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| 10/8 |
ルービニ・NY大学教授 |
最近の金価格の上昇について「金価格が一時的に大幅に上昇するするはずはない。短期的にはレンジ取引になる。」と述べ、デフレ状況にある中、金が上昇する理由はないとの見方を示した。(ブルームバーグとのインタビューで。)
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| 10/9 |
コーン・FRB副議長 |
「インフレだけでなく、政策金利の道筋に関する効果的な伝達は、ゼロ金利制約にある時は特に重要かもしれない。」ワシントンでの金融政策会合で。
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