今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年10月27日(火)




おはようございます。



米企業の決算発表がほぼ終えたら、今度は本邦企業の

決算発表が始まります。

30日の金曜日は一流どころの決算発表が目白押しです。

先日の新聞によれば上場522社が上半期は上方修正とか・・・・。

「おやっ?」と思った方も多いのではないでしょうか。

上場企業のかなりの企業は「無配」か「減配」」を決め、

その合計額が1兆円以上にもなるという記事を読んだばかりです。

本来株主の元に行くはずだった1兆円が行かなくなるわけですから

消費にも影響を与えるはず。

もともと決算予想をかなり保守的に観ての上方修正。

どこまで信じていいかわかりません。

これでは個人投資家は動きません。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • NY株式市場が大幅に続落したことからリスク資産を売る動きが
    加速し、高金利通貨、資源国通貨などが売られドルは大幅に上昇。
    ユーロは対ドルで150ポイントを超える下げで1.48台半ばに。

  • 円は小動きだったものの92円を挟む展開で推移。円の安値は
    92円台前半だったことでクロス円は総じて円高傾向に。

  • NYダウは先週末に続き100ドルを超す大幅安。住宅ローン減税
    の措置を議会で徐々に縮小させるとの懸念などから売り物が増え、
    金融セクターなどが下げを牽引。

  • ドルが全面的に買われたことから。金、原油はともに大きく続落。

  • 債券相場は今週1230億ドルもの入札に対する需給懸念から軟調に推移。
    長期金利は2ヶ月振りとなる3.5%台を回復。ドル上昇を援護した格好に。


    ドル/円 91.83 〜 92.29
    ユーロ/円 136.81 〜 138.49
    NYダウ −104.22 → 9,867.96ドル
    GOLD −13.60 →  1、042.80ドル
    WTI−1.82 →  78.68ドル
    米10年国債 +0.068 → 3.558%

本日の注目点

               
  • 米   8月ケースシラー住宅価格指数  
  • 米   10月消費者信頼感指数  
  • 米   10月リッチモンド連銀製造業指                                                                                        

ドルの下落基調に急ブレーキがかかってきました。

最大の理由は米金利の上昇です。ここ2週間で0.3%を超す上昇を

見せています。

日本の長期金利も上昇し、昨日は一時1.4%台に乗せる場面もありましたが

市場は米金利の上昇を材料にしているようです。



金利の上昇は株式市場にとってマイナス要因です。

NYダウは週末を挟む2日間で213ドル安と大きく値を下げています。

株式市場が軟調なことからリスク資産を売却する動きが加速し、これまで急騰していた

ユーロ、豪ドル、カナダ、クローネなどが軒並み売られました。

円は、先週既に先行して売られていたため安値は限定的だったと言えます。



さて、これでドルは下落基調から本格的に上昇するのでしょうか?

市場の意見は完全に分かれているようです。

昨日中国のメディアが、国の外貨準備をドルからユーロや円にシフトすべきだという

報道を流したことからドルが下落する場面もありました。

中国政府は大量の外貨準備をドル一辺倒から、徐々にユーロなどにシフトすると観て間違い

ないと思われます。

このところのドルの上昇はこれまで売ってきたドルの買い戻しが膨らんだことが

主因だと観られます。

実際、シカゴ先物市場でのドル売り建てポジションは急速に減少しており、上昇してきた米金利を

睨みながらショートの買い戻しに動いていることが背景のようです。



ドルの下落基調はまだ終わったとは思えません。

円が95円台を回復してきた時には「88円はドルの大底」との相場観が急速に

広まると観ていますが、そこまでは「近いようで遠い3円の値幅」と言えます。

ウォールストリートジャーナルなどが来月のFOMでは、出口についてのコメントが

出される見通しとの記事を載せています

FRB内部では相当な議論がされており、タカ派の代表であるプロッサー・フィラデルフィア連銀

総裁は「利上げの時期は予想される時期よりも早まる。」との認識を示しています。

参照:本ページ下[What`s going on]



ドルがもう一段上昇するかどうかはユーロの動きがカギを握っています。

昨日もこの欄で述べましたが、円の動きはどちらにしても限定的なことから

ユーロドルが1.48台を割り込むか、あるいは再び1.5台に乗せるのかが

ポイントになってきます。

ユーロのロングもかなり積み上がっていることから1.48を割り込むと

1.45台までの下落も見込めると観ています。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/1 内海元財務官  「円が特段強くなる理由はない。」としたうえで、数カ月後に1ドル100円に近づ可能性もある。との見方を示した。(ブルームバーグとのインタビユーで) 東京時間で89円75から89円程度までドル高に。
10/1 ラッカー リッチモンド連銀総裁  「米景気回復が確実に定着したならば、たとえ失業率が10%近辺で推移していたとしても、利上げを実施する必要がある。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----
10/1 トリシェ ECB総裁  「過度の為替相場変動は景気に悪影響を及ぼしかねない。」G7を前に。 ユーロドル1.46台→1.4半ばに
10/6 スティーブンス・RBA総裁  「金融政策よる刺激策を徐々に終わらせる時期に来た。」1年半ぶりに利上げに踏み切った後の記者会見で。。 豪ドルは対米ドルで0.8800→0.89、対円で78円→79円に。
10/8 バーナンキ・FRB議長  「経済見通しが十分改善すれば、引き締めの用意がある。」FRB主催の会議で講演。。 主要通貨に対してドルが若干上昇。
10/8 トリシェ ECB総裁  「市場は穏やかに正常化に向かっている。」出口戦略については「経済環境が好転したら実施する。」政策金利据え置きを決定後の会見で。 -----
10/8 ルービニ・NY大学教授  最近の金価格の上昇について「金価格が一時的に大幅に上昇するするはずはない。短期的にはレンジ取引になる。」と述べ、デフレ状況にある中、金が上昇する理由はないとの見方を示した。(ブルームバーグとのインタビューで。) -----
10/9 コーン・FRB副議長  「インフレだけでなく、政策金利の道筋に関する効果的な伝達は、ゼロ金利制約にある時は特に重要かもしれない。」ワシントンでの金融政策会合で。 -----
10/19 ロウ・RBA総裁補佐  景気見通しの改善に伴い「景気刺激策の一部を解除し始めるのが適切だ。」と発言。(シドニーの会議で) 豪ドル →対ドルで0.92前半から0.92後半へ。対円で93円半ばから94円台前半へ。
10/22 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁  「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている時期より早くなる。。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和