今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年10月30日(金)




おはようございます。



今日で10月も営業日としては終わりです。

そして今年も残りわずか2ヶ月になりました。

この2ヶ月もあっという間に過ぎてしいます。

今年の1月には「時間に流されずに有意義にすごそう」と

誓いを立てたものの、はたしてどうだったか・・・・・。

1日24時間は長く感じられますが1ヶ月は短い。

そんなおかしな感覚が生まれつつあります。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日とは打って変わってリスク資産を買い戻す動きが加速。
    高金利通貨などが買われ「円安、ドル安」が進んだ。

  • 米7−9月期のGDPは市場予想を上回る年率3.5%。
    この発表を受け、商品相場、株式相場は急反発。

  • NYダウは前日比200ドル上昇しほぼ全面高。
    これまで売られていた金融株などが大幅に値を上げた。

  • 為替市場ではドルに対して円は売られ91円半ば。
    クロス円は大幅な円安となり、低金利の円が独歩安の展開に。

  • GDPの大幅な伸びは商品市場にもおよび、金、原油は大きく上昇。

  • 週間失業保険申請件数 →53万件と引き続き改善傾向を示す。

  • 株式市場の上昇から債券は売られ長期金利は再び3.5%付近に。


    ドル/円 90.70 〜 91.63
    ユーロ/円 133.51 〜 135.98
    NYダウ +199.89 → 9、962.58ドル
    GOLD +16.60 →  1、047.10ドル
    WTI+2.41 →  79.87ドル
    米10年国債 +0.081 → 3.496%


本日の注目点

               
  • 日   日銀金融政策決定会合   
  • 日   9月失業率     
  • 日   9月消費者物価指数  
  • 欧   10月ユーロ圏消費者物価指数
  • 欧   9月ユーロ圏失業率         
  • 米   9月個人消費支出   
  • 米   10月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   10月ミシガン大学消費者信頼感指数                                                                                        

GDPが全てでした。

水曜日から昨日の午後まで続いた「リスク資産」売却の動きは米GDP発表を

受け一変しました。

ドル円は昨日午前中に90円28まで円高が進み、90円台突入は時間の問題と

観られていましたが、そこをボトムに大きく上昇しました。

ここまで円高が進んだ背景は、豪ドル円、ユーロ円などのクロス円の大量の売りが

ドル円を押し下げていましたが、NYではその反対の取引がドル円を押し上げたようです。

予想外の米GDPの伸びで、オーストラリア、ノルウェーに続き、米国も利上げ期待が

やや高まり、結局利上げの見込めない円だけが取り残されたと言えます。



ただGDPの大幅なプラス成長も内容的には、民需の力では無く、政府の大規模な

財政支出によるものでした。

特に低燃費自動車への買い替え制度は今回のGDPの伸びに大きく貢献しています。

今後は住宅、個人消費などがどこまで伸びるかが注目されますが、その前提となる

雇用の安定が重要な要素となってきます。

今回の大幅なGDPの伸びを受けて、米国家経済会議(NEC)のサマーズ

委員長は「これは歓迎できるニュースであり、政策効果の表れだ。米経済は危機を

脱しつつある。」とのコメントを発表しています。



さて、ドル円自体はそれほど大きな値動きではなかったものの、再び90−93円の

レンジで安定しそうな気配です。

上述のように、ゼロ金利が当面続くと見られている円が唯一買われるのは「非常時」です。

昨年のリーマンショックの時のように、市場がパニックに陥り、金融市場が正常に機能しない

ような時が「円の出番」ですが、正常な状況では積極的な円買いは起きにくいと言えます。

リスク資産であるかないかは、金利とそこから得られるリターンと密接に関係している

からです。

市場は再び正常な状況に戻りつつありますが、来週にはまた重要なイベントが控えています。

FOMCと週末の雇用統計です。

特に今回のFOMCでは昨日のGDPのプラス成長を受けて、FRBが市場にどのような
メッセージを送るかに注目が集まっています。

「利上げが近いことを匂わせるメッセージ」なのか「依然として緩和政策を維持するという

メッセージ」なのか、来週の3日、4日です。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/1 内海元財務官  「円が特段強くなる理由はない。」としたうえで、数カ月後に1ドル100円に近づ可能性もある。との見方を示した。(ブルームバーグとのインタビユーで) 東京時間で89円75から89円程度までドル高に。
10/1 ラッカー リッチモンド連銀総裁  「米景気回復が確実に定着したならば、たとえ失業率が10%近辺で推移していたとしても、利上げを実施する必要がある。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----
10/1 トリシェ ECB総裁  「過度の為替相場変動は景気に悪影響を及ぼしかねない。」G7を前に。 ユーロドル1.46台→1.4半ばに
10/6 スティーブンス・RBA総裁  「金融政策よる刺激策を徐々に終わらせる時期に来た。」1年半ぶりに利上げに踏み切った後の記者会見で。。 豪ドルは対米ドルで0.8800→0.89、対円で78円→79円に。
10/8 バーナンキ・FRB議長  「経済見通しが十分改善すれば、引き締めの用意がある。」FRB主催の会議で講演。。 主要通貨に対してドルが若干上昇。
10/8 トリシェ ECB総裁  「市場は穏やかに正常化に向かっている。」出口戦略については「経済環境が好転したら実施する。」政策金利据え置きを決定後の会見で。 -----
10/8 ルービニ・NY大学教授  最近の金価格の上昇について「金価格が一時的に大幅に上昇するするはずはない。短期的にはレンジ取引になる。」と述べ、デフレ状況にある中、金が上昇する理由はないとの見方を示した。(ブルームバーグとのインタビューで。) -----
10/9 コーン・FRB副議長  「インフレだけでなく、政策金利の道筋に関する効果的な伝達は、ゼロ金利制約にある時は特に重要かもしれない。」ワシントンでの金融政策会合で。 -----
10/19 ロウ・RBA総裁補佐  景気見通しの改善に伴い「景気刺激策の一部を解除し始めるのが適切だ。」と発言。(シドニーの会議で) 豪ドル →対ドルで0.92前半から0.92後半へ。対円で93円半ばから94円台前半へ。
10/22 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁  「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている時期より早くなる。。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----
10/29 サマーズ米国家経済会議委員長  「これは歓迎できるニュースであり、政策効果の表れだ。米経済は危機を脱しつつある。」GDP発表を受けて。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和