今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月2日(月)




おはようございます。



11月です。

今日から為取引では「夜ふかし」が続きそうです。

海外市場は先月で「サマータイム」が終わり、

今月から「通常時間」に戻ります。

従って、これまで日本時間9時半に発表されていた

「米経済指標」は10時半になります。

また、月曜日以外は朝6時15分から取引できた

ものが、7時15分からとなります。

月曜日は7時から取引可能です。

「取引時間」と「睡眠時間」ご注意ください。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 朝方発表された個人消費支出が5ヶ月ぶりにげ減少。

  • また、原油、金先物価格も大幅に下落するなど消費者マインド
    の低下から株式市場は大幅安に。NYダウは前日比250ドル安。

  • 米株式市場の大幅下落から、安全資産の円が買われ、ドル円は
    2週間ぶりに89円台後半へ。クロス円でも円全面高。

  • 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)→70.6

  • 10月シカゴ購買協会景況指数→54.2

  • 米債券価格は株式市場の大幅安を受け続伸、長期金利は急低下。

    ドル/円 89.91 〜 91.30
    ユーロ/円 132.32 〜 135.70
    NYダウ −249.85 → 9、712.73ドル
    GOLD −6.70 →  1、040.40ドル
    WTI−2.87 →  77.00ドル
    米10年国債 −0.101 → 3.395%


本日の注目点

               
  • 米  ISM製造業景況指数
  • 米  タロールFRB理事講演                                                                    

6時20分現在89円65−70.

今朝は円高が進んでいます。

1日(米国)、経営難に陥っていた米商業金融CITグループは

米連邦破産法にもとづく会社更生手続きの申請をし、破綻しました。

今朝早くにこのニュースが流れ、週明けのオセアニア市場では

円が急騰しています。

米金融の「異常事態」に円買いが加速しリスク資産回避の動きから、

豪ドル円を中心にクロス円でも円買いが進み円全面高の様相となっています。



先週には92円台前半までドル高円安が進んだものの、

週末には年末商戦での個人消費への懸念からドルが下落し90円台を

挟む水準で引けました。

また消費者信頼感の低下から株式市場は乱高下を繰り返し、

週末には250安と大きく下落しています。

そこに「CIT破綻」のニュースが市場に信用不安を与えたようです。

同グループは先週末には著名投資家カール・アイカーン氏から

10億ドル(約900億円)の融資を受け、早期再建を前提に

チャプター11の申請をすると観られていました。

破綻の予測があったものの、実際に「破綻」となると

リスク資産売却の動きは加速し、高金利通貨、資源国通貨、

商品あるいは株式などが一斉に売り浴びせられます。



先週末のNYダウは250ドルもの下げを演じ、ウォール街の

「恐怖指数」である株式オプション指数(VIX指数)は一気に

24%上昇して30.69%で取引を終えています。
これは昨年9月のリーマンショック以来、過去1年で最大の上昇です。

株価下落を見越した取引が急増していることを表しています。

今日の日経平均も300円を超す下落が予想されます。

昨年秋の雰囲気が漂う始めたような雰囲気も感じられます。



円は今朝既に89円20銭まで一気に買われました。

先週の92円33を安値に急騰していますが、ここまで来ると再び先月7日に

記録した88円01銭が意識されます。

目先89円が維持できるかどうか、そして、直近の高値88円01銭を

下抜けするかどうかが注目されます。



その点では今週は材料に事欠きません。

4日にはFOMC、6日には雇用統計が控えています。

いずれも米「出口戦略」の手ががりをつかむ上では重要なイベントです。

米株式市場の行方と共に、二つのイベント次第では直近の円の高値を

試す場面があるかもしれません。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/1 内海元財務官  「円が特段強くなる理由はない。」としたうえで、数カ月後に1ドル100円に近づ可能性もある。との見方を示した。(ブルームバーグとのインタビユーで) 東京時間で89円75から89円程度までドル高に。
10/1 ラッカー リッチモンド連銀総裁  「米景気回復が確実に定着したならば、たとえ失業率が10%近辺で推移していたとしても、利上げを実施する必要がある。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----
10/1 トリシェ ECB総裁  「過度の為替相場変動は景気に悪影響を及ぼしかねない。」G7を前に。 ユーロドル1.46台→1.4半ばに
10/6 スティーブンス・RBA総裁  「金融政策よる刺激策を徐々に終わらせる時期に来た。」1年半ぶりに利上げに踏み切った後の記者会見で。。 豪ドルは対米ドルで0.8800→0.89、対円で78円→79円に。
10/8 バーナンキ・FRB議長  「経済見通しが十分改善すれば、引き締めの用意がある。」FRB主催の会議で講演。。 主要通貨に対してドルが若干上昇。
10/8 トリシェ ECB総裁  「市場は穏やかに正常化に向かっている。」出口戦略については「経済環境が好転したら実施する。」政策金利据え置きを決定後の会見で。 -----
10/8 ルービニ・NY大学教授  最近の金価格の上昇について「金価格が一時的に大幅に上昇するするはずはない。短期的にはレンジ取引になる。」と述べ、デフレ状況にある中、金が上昇する理由はないとの見方を示した。(ブルームバーグとのインタビューで。) -----
10/9 コーン・FRB副議長  「インフレだけでなく、政策金利の道筋に関する効果的な伝達は、ゼロ金利制約にある時は特に重要かもしれない。」ワシントンでの金融政策会合で。 -----
10/19 ロウ・RBA総裁補佐  景気見通しの改善に伴い「景気刺激策の一部を解除し始めるのが適切だ。」と発言。(シドニーの会議で) 豪ドル →対ドルで0.92前半から0.92後半へ。対円で93円半ばから94円台前半へ。
10/22 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁  「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている時期より早くなる。。」ブルームバーグとのインタビューで。 -----
10/29 サマーズ米国家経済会議委員長  「これは歓迎できるニュースであり、政策効果の表れだ。米経済は危機を脱しつつある。」GDP発表を受けて。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和