今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月9日(月)




おはようございます。



日本航空の再建問題が揺れています。

財務的には大幅な債務超過に陥っており、現役の社員

は「破綻」よりは痛みを伴っても「存続」を望むところで

しょう。今年度末の一時金についても経営側は「ゼロ回答」

を決めたようですが、強いといわれる組合側は、さすがに

今回は「やむなし」という姿勢です。

問題はJALのOBです。

「再建安」は企業年金を大幅に削減しない限り世論には受け入れられない

でしょう。OBは「財産権の侵害」だと強硬姿勢のようですが、

年金は給与の後払いだとしても、その会社を選んだのは自己リスクです。

会社の将来より、目の前の権利を守るこに奔走しているように見えます。。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 10月の雇用統計は失業率が10.2%、非農業部門雇用者数は
    19万人減少と、いずれも市場予想より悪化。

  • この発表を受け、円は急騰し89円60銭まで上昇。
    ユーロ、豪ドルなども買われ、ドル全面安の展開に。

  • ドル安の流れを受け、金価格は史上初となる一時1100ドル台乗せ。

  • 株式市場は雇用統計発表後売られたものの、
    引けは前日比小幅なプラスと堅調。

  • 債券は買われ、金利は低下。

  • オバマ大統領は雇用統計の悪化を受け、追加景気対策に着手する
    と言明。法人税の軽減などを含む対策を近く発表することに。


    ドル/円 89.60 〜 90.76
    ユーロ/円 133.21 〜 134.89
    NYダウ +17.46 → 10,023.42ドル
    GOLD +6.40 →  1、095.70ドル
    WTI−2.19 →  77.43ドル
    米10年国債 −0.017 → 3.490%


本日の注目点

               
  • 欧  独9月鉱工業生産      
  • 欧  ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)                                                                                    

米10月の雇用統計は予想外の悪化でした。

失業率はいずれ二桁に乗せるとは見られていましたが、一気に10.2%と

先月の9.8%から0.4ポイントの悪化です。

また、非農業部門雇用者数も前月比より改善は見せたものの、市場予想より悪く

19万人の減少でした。

企業は景気の底入れ感を実感しつつも従業員を増やすことには

依然慎重なようです。

生活用品を製造し、不況にも強いと言われている「ジョンソンアンドジョンソン」

なども1万人規模のリストラは発表したことが何か象徴的でした。

ブルームバーグは「隠れ失業者も急増している」と指摘して「失業者に加え、

経済悪化が原因でパートタイムを余儀なくされた労働者や過去1年間に

就職活動をしたものの、現在職探しを諦めた人を含む広義の失業率は

17.5%と、過去最高水準に達した。」と伝えています。



この発表を受けてドルは大きく売れら、円は89円台半ば、

ユーロは対ドルで1.49台豪ドルは0.92目前まで強含んでいます。

ドルは全面安の展開となり商品市場でも金が安全資産として買われ

1100ドルの大台を記録しています。



先週には91円台まで上昇する場面もあったドル円ですが、

週後半では90円台後半も重たくなった印象があり、

上値が切り下がってきたところで今回の雇用統計発表でした。

テクニカルでは、一目の「雲」に沿って上値が押さえられジリジリと
右肩下がりです。

さて、10月中旬以来となる89円半ばまで水準を切り下げてきた

ドル円ですが、下値のめどは89円50近辺と90円20と観ます。

この水準の割り込むと再び88円台が意識され、ここ1ヶ月間

遠のいていた88円前半が見えてくる可能性もありますが、

今回の失業率の悪化はある程度予想されていたことで、

それほどサプライズだとは思えません。

また非農業部門の雇用者数も事前予想よりも悪かったとは言え、

減少幅は着実に縮小傾向を維持しています。

今後さらなるドル売り材料が出れば話は別ですが、現段階ではドルが

大きく売られる可能性はそれほど大きくないと観ています。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長  「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) -----
11/2 ボルカー元FRB議長  米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで) -----
11/3 スティーブンスRBA総裁  「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で) 市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和