今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月10日(火)




おはようございます。



今週の「日経ヴェリタス」紙は「ユーロ、強まる磁力」と題して

ユーロ圏を特集しています。

「ベルリンの壁」崩壊から昨日で丁度20年。通貨ユーロ誕生からも

10年経ちました。つまり、冷戦終結から10年の歳月を経て

「ユーロ」は誕生したことになり、東西ドイツ統合がなかったら

「ユーロ」の登場もかなり遅れていたと観られています。

誕生当時、通貨「ユーロ」を導入した国は11ヶ国でしたが、いまや

16ヶ国で、今後チェコやデンマークなどが導入を検討している

ようです。

ユーロが米ドルに代わる基軸通貨になるかどうかは

分りませんが、ユーロ経済圏が拡大していくことは

間違いなさそうです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル安が進みユーロ・豪ドルなど「リスク選好通貨」が大幅に上昇。 円は値幅が35銭程度と「蚊帳の外」となった。
  • 米株式相場が上昇。ダウ平均2%上昇し、年初来高値に迫る大幅高。
  • 米超低金利政策などを背景にドル安が金の買いへと繋がり1111.7ドルまで上昇。 引け値も1110ドル台をキープ。
  • 原油価格は熱帯暴風雨「アイダ」がメキシコ湾岸に接近したことを受け上昇。
  • 債券相場は株高と10年国債が買われたことで上昇。金利が低下。

    ドル/円 89.74 〜 90.08
    ユーロ/円 134.60 〜 135.08
    NYダウ +203.52 → 10,226.94ドル
    GOLD +5.70 →  1、101.40ドル
    WTI+2.00 →  79.43ドル
    米10年国債 −0.028 → 3.473%


本日の注目点

               
  • 日   9月貿易収支           
  • 日   10月景気ウォッチャー調査
  • 日   ガイトナー米財務長官 来日
  • 欧   11月独 ZEW景況感調査
  • 英   7〜9月期決算 バークレイズ・HSBC                                                                                                                      

全般的にはドル安が進んだ中、円は「蚊帳の外」でした。

90円を挟む狭いレンジでの取引が続き、値幅も35銭程度と全く動意が観られません。

しかし、テクニカルでは昨日指摘しましたように「三角保ち合い」(サンカクモチアイ)が

徐々に形成されつつあります。(下記チャート参照)

この三角形をどちらかに抜けた方に「順張り」でついて行くチャンスを待つことしたいと。

思います。早ければ今週にもシグナルが点灯する可能性があります。



円は「蚊帳の外」でしたがユーロ、豪ドルなどの「リスク選好通貨」は大幅に上昇しました。

ユーロは2週間ぶりとなる1.50台に乗せ、豪ドルは3週間ぶりに0.93台に乗せました。

両通貨ともさすがにこの水準まで来ると高値警戒感から上昇スピードは緩やかになってきますが

大きく下げる気配はありません。

ここはもう一段の上昇を見込み押し目を拾いたいものです。

ユーロ、豪ドルドルは対円でも強含んでいます。

豪ドル円は、昨日完全に「三角保ち合い」を上抜けし上昇傾向を強めています。

直近の高値である85円30銭を目指す展開を予想します。



先週末のG20ではドル安に関する議論も無く、「景気は回復しつつあるものの、刺激策を継続する」ことで

合意しており、「しばらくは現行の金融政策は継続」との見方から「ドル、円」対「リスク選好通貨」の

構図が鮮明になったことが背景です。



明日は中国の鉱工業生産などの経済指標が発表されます。

今朝の報道でも、自動車販売は年間1300万台に届きそうとのニュースや、

サウジが中国向けに石油供給を拡大するという記事など

中国経済は拡大に向け順調のようです。

中国が世界経済を牽引するという前提が崩れない限り、資源高、リスク選好通貨高の

シナリオも不変で、その場合、最も恩恵を受けるのはオーストラリアということになります。



ドル安が徐々に進む流れ受け、金価格は史上高値を更新し、引けでも初めて1100ドル台に

乗せて引けています。

しかし、この日の話題の中心はNY株式市場でした。

NYダウは一時年初来高値に迫る上昇を見せ、引け値は203ドルと大幅高でした。

先週末の雇用統計悪化を受けても大引けでは若干プラスで引けたことから米株式市場に

対して強気の見方が台頭しているようです。

それにしてもこの日の大幅高にはやや驚きです。

NYダウはここ2週間ほど100ドルから200ドルを超す上げ下げを繰り返す

日が増えています。これは相場が転換する時によく見られる現象で、定石どうりならば

ダウが上抜けするサインと観ることができるかもしれません。



三角保ち合い


               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長  「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) -----
11/2 ボルカー元FRB議長  米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで) -----
11/3 スティーブンスRBA総裁  「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で) 市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和