今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月13日(金)




おはようございます。



オバマ大統領が今日来日します。

当社のある東京駅周辺では先週あたりから制服姿の警察官が

ものものしい警戒体制を敷いています。

今年1月20日に大統領に就任して以来10ヶ月後の

初来日です。これを早いと観るか遅いと観るか意見が

分れるところですが、就任当初の支持率は急落しています。

70%を超えていた支持率は現在50%程度まで下がっています。

アフガンでの米兵死者数の増加、金融期間救済への税金の支出、

あるいは医療改革問題などが支持率を引き下げいるようです。

人の心は移り気です・・・。

今日は13日の金曜日・・・・。日柄も今ひとつです。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドルが大半の主要通貨に対して上昇。
    米株式相場が下落したことがドル売りに繋がり、ユーロ、豪ドル
    カナダなどが大幅に下落。

  • NYダウは5日連騰しただけに、利食いの売りが優勢となり
    93ドルの大幅安に。

  • 米新規失業保険申請件数(50.2万件)が予想よりも改善した
    こともドル買いを加速。

  • 金相場はドルがユーロに対して大幅に上昇し、最高値から下落。
    原油相場が原油の在庫増などを嫌気し下落したことも背景となった。

  • 米債券相場は株価の下落で資金が国債に流入したことにより上昇、
    長期金利は低下。


    ドル/円 89.96 〜 90.62
    ユーロ/円 134.00 〜 135.00
    NYダウ −93.79 → 10,197.47ドル
    GOLD −8.00 →  1、106.60ドル
    WTI−2.34 →  76.94ドル
    米10年国債 −0.036 → 3.442%


本日の注目点

               
  • 日   オバマ米大統領来日(14日まで日米首脳会談)
  • 日   9月鉱工業生産指数   
  • 欧   独 第3四半期GDP      
  • 欧   ユーロ圏 第3四半期GDP
  • 欧   10月ユーロ圏 消費者物価指数
  • 米   9月貿易収支
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数                                   

                                                                                    

リスク回避の動きから前日とはうって変わって「ドル買い戻し」が進みました。

6営業部日ぶりに大きく反落したNY株式市場と米雇用指標改善がきっかけでした。

NY株式市場では、先週分の原油在庫が予想を上回る増加となったことでエネルギー

関連株が大きく売られ相場全体の足を引っ張った形となりました。

NYダウは前日比100ドル近い下げを見せたことで、これまで売られていたドルが

買い戻され、ユーロ、豪ドル、カナダなどが軒並み売られる展開となりました。



失業保険申請件数が市場予想より改善していたこともドル買いにプラスに働き、

4週間の平均では約52万件と、ほぼ1年ぶりの水準にまで改善しています。

今後はこの傾向が雇用統計、失業率にどの程度反映されてくるのか見極める必要が

あります。

先週発表された失業率は10.2%とリーマンショック後最悪な状況でしたが、

米企業が雇用を増やし始めるにはまだ時間がかるとみられています。



円は、週前半から上抜けできなかった水準であった90円50を一旦抜けました。

テクニカルでは、昨日89円70レベルを割り込んだことで、サポートラインに

交わり「底抜け」しそうなシグナルを見せましたが、ドルはその水準から約1円

反発したことで、一転して上抜けしそうなシグナルに転換しています。

依然として明確な方向感は出ていませんが、市場は「ドル下落」と観ている参加者が

優勢なことから、予想外のドル反発も否定できません。

先週の失業率の悪化からFRBによる「出口戦略」は遠のき、しばらくは

現行の超低金利政策は続くとの見方から「全体としてのドル安傾向は継続しているものの、

ドル急反発の可能性もある」ことは意識しておきたいものです。



ドル買い戻しの動きは商品にも波及し、金、原油なども利益確定の売りに押され

値を崩しています。

米株式市場が堅調なことからリスク選好が高まり「リスク選好通貨」「商品」が

大きく上昇したわけですが、昨日の巻き戻しの動きが一過性のものなのかどうかは、

米株式市場が握っているとも言えます。

昨日の下げには「5連騰した後の当然の調整」との見方もありましたが、

「週末を前にセンチメントを変えるイヤな下げだ。」との声もありました。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長  「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) -----
11/2 ボルカー元FRB議長  米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで) -----
11/3 スティーブンスRBA総裁  「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で) 市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。
11/10 イエレン・サンフランシスコ連銀総裁  「金融当局は緩和措置を継続する必要がある。」「正式にリセッションは終了してないが、景気は持続的な拡大期に入った」と指摘。   -----
11/11 ウエーバー・独連銀総裁  「金融政策の分野において、物価安定へのリスクが顕在化した場合に対処することは極めて重要だ。」「出口戦略を取る適切な時期を逃してはならない。」(独ホーヘンハイムでの講演で)   -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和