今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月19日(木)




おはようございます。



「900円の壁」「300円の壁」

前者はランチタイムでのサラリーマンが「高い」と感じるか

「安い」と感じるかの分れめ値段で、後者は均一料金居酒屋の

価格表です。

880円が安くて、900円が高いと感じるかどうかは

自信がありませんが、

調査でははっきりとその傾向が示されています。

居酒屋では料理一品全て300円を280円にすると

客足の伸びが違うそうです。ただ利益を圧迫することから

その壁をめぐるアイデアは激論が戦わされているとか。

デフレの嵐はまだまだ止みそうもありません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米金利の引き上げ時期が遠のくとの見方から再び ドルが売られ「リスク選好通貨」が上昇。円は89円台前半から 半ばにかけてのもみ合い。89円半ばが重荷に。
  • ユーロは対ドルで1.50目前まで上昇。同様に豪ドルも 0.93半ばを目前に高値圏でのもみ合い。
  • セントルイス連銀のブラード総裁は講演で「利上げは2012年前半 の可能性もある」との見方を表明。
  • この日発表された経済指標も市場予想を下回りドル安を後押し。
  • 連日高値を更新しているNYダウは警戒感から反落したものの 下落幅は小幅。同様に史上最高値を更新中の金は一時1150ドル台に。
  • 10月住宅着工件数 → ▼10.6%(年率換算52.9万戸)
  • 10月消費者物価指数 →△0.3%

    ドル/円 89.06 〜 89.49
    ユーロ/円 133.11 〜 134.01
    NYダウ −11.11 → 10,426.31ドル
    GOLD +1.80 →  1、141.20ドル
    WTI+0.44 →  79.58ドル
    米10年国債 +0.043 → 3.366%


本日の注目点

               
  • 日 日銀金融政策決定会合          
  • 日 9月景気動向指数       
  • 英 10月小売売上高指数 
  • 米 週間失業保険申請件数 
  • 米 11月フィラデルフィア連銀景況指数                          
  • 米 10月景気先行指数                            
  • 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演                                                                                                            

円は89円台前半から半ばにかけての値幅のない取引でした。

ユーロ円、豪ドル円に引っ張られる形での動きで、ドル円自体動意は見られません。

市場全体としては、米国の超低金利政策は継続されるとの見方からドル安傾向は

変わらず、「リスク選好通貨」が利食いに押されては、再び上昇するという展開が

続いています。

この日はセントルイス連銀のブラード総裁が「過去の経験を踏まえると政策当局は

利上げを2012年前半まで実施しない可能性がある。」との見方を示したことから

ユーロ、豪ドルなどが対ドルで買われ再び上値を試す展開となりました。



今回のように地区連銀総裁が利上げの時期についてまで言及することは異例なことで

仮に、発言のように2012年まで現行の金融政策が続くとなると、景気回復基調が

同じようなペースで進んでいるユーロ圏の方が先に出口戦略を実施する可能性が高く、

ユーロ高に影響を与えそうです。

金利面から観れば、少なくとも年内にもう25bpの利上げが見込まれている

豪ドルに対してドル安が継続されるという見方は正当化されそうです。



米商務省が発表した10月の住宅着工件数は予想を大きく下回るー10.6%でした。

年率換算で52万9千戸は今年3月に次ぐ低い水準で、米住宅市場が依然として回復して

いないことを表しています。

このところ中古住宅販売に明るさが見えてきただけに、新規に住宅を購入する際の

減税策が鍵を握っていそうです。

オバマ大統領はテレビのインタビューで政府債務が拡大するのを放置すると景気が

二番底を試す可能性があると答えています。

春先から実施された景気刺激策の効果もそろそろ薄れ始め、早急に雇用対策の実施が

待たれるところです。



円のボラティリティーが急低下しています。

3か月で12%前半と2週間ほど前と比較して2%ほど低下しています。

市場参加者が円は動かないと観ている表れで、ボラティリティーが低ければ低いほど、

金利差を享受できるドルキャリートレードが出やすくなります。

円だけではなく他の主要通貨のボラが今後も低下傾向にあるということは

リスク選好が強まることを示唆しているものと思われます。

ユーロも豪ドルも直近の高値に近づくと売られ下落していますが、すぐに反発して

再び同水準の試すという展開が続いています。

先週からの動きを観ると、この水準ではやや高値警戒感が台頭して来ています。

ロングの積み上げも溜まっていることから下落のスピードには注意したいところです。

ユーロで1.48割れ、豪ドルで0.92割れは一つのメドになるかもしれません。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長  「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) -----
11/2 ボルカー元FRB議長  米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで) -----
11/3 スティーブンスRBA総裁  「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で) 市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。
11/10 イエレン・サンフランシスコ連銀総裁  「金融当局は緩和措置を継続する必要がある。」「正式にリセッションは終了してないが、景気は持続的な拡大期に入った」と指摘。   -----
11/11 ウエーバー・独連銀総裁  「金融政策の分野において、物価安定へのリスクが顕在化した場合に対処することは極めて重要だ。」「出口戦略を取る適切な時期を逃してはならない。」(独ホーヘンハイムでの講演で)   -----
11/16 バーナンキ・FRB議長  「なお重大な試練に直面している。」「経済活動も弱く、失業率も高すぎる水準にある。将来的に揺り戻しに直面する可能性がある。」また、ドル相場について「注視している。」と発言。 (NYエコノミック・クラブでの講演で) ドルはやや買い戻されたものの、勢いは限定的。
11/17 トリシェ・ECB総裁 FRB議長が16日にドル相場について発言したことは 「非常に重要だ。」と発言し、ドル高は世界の利益にかなうと改めて強調。  ユーロドル1.49台後半→1.48台半ばへ
11/18 ブラード・セントルイス連銀総裁 過去の経験を踏まえると政策当局は利上げを2012年前半まで実施しない可能性がある。」との見方を表明。  ユーロドル1.48台後半→1.50目前まで上昇。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和