今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月23日(月)




おはようございます。



[機密費」・・・・何かいやな響きを持つ言葉です。

政権交代が決定した直後に、前官房長官が二億五千万円

もの機密費を引き出していたことが話題になっています。

この機密費、国益という大義名分の元、何に使っても

いいもののようです。

明細不要、領収書不要、の非常に便利な準備金です。

現官房長官は「前官房長官に聞いてくれ」というし、前官房長官は

政権が交代した以上「答える立場にない」という。

おそらくこのままうやむやになって行くんでしょうが

少なくとも、これは税金であることを忘れてほしくはありません。

過去の機密費の使途を見てみたいものです。

月に20万円の生活保護を受けている家庭なら

1250の家庭に配れる金額です。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • NY市場では欧州市場の流れ受けドルが買い戻され、
    これまで弱含んでいたユーロ、豪ドルに対して大幅に上昇。

  • ユーロ、豪ドルはともに2週間ぶりの安値近辺まで売られたものの、
    引けにかけてはやや強含んだ。

  • 円は依然として方向感のないまま、しかしやや円高傾向に。
    引け値では88円台後半と約1ヶ月振りの水準に。
    クロス円の売りに押される格好で円買いが優勢となった。

  • 株式市場はやや軟調で小幅続落。

  • 株式が軟調だったことで、債券相場は上昇し、金利は下落。

  • 金相場は続伸し、史上高値更新中。


    ドル/円 88.85 〜 89.14
    ユーロ/円 131.81 〜 132.44
    NYダウ −14,28 → 10,318.16ドル
    GOLD +4.90 →  1、146.80ドル
    WTI−0.74 →  76.72ドル
    米10年国債 −0.028 → 3.370%


本日の注目点

               
  • 欧  11月ユーロ圏PMI速報値
  • 米  10月中古住宅販売件数                                                                                                                     

円45ポイント、ユーロ134ポイント、豪ドル154ポイント・・・・・。

先週金曜日一日に対ドルで動いた値幅です。

この値幅が、円がいかに方向感がなく市場参加者もポジションを取りにくいかを

端的に物語っています。

先週末はドルが主要通貨に対して買い戻され、欧州からNY市場の午前中にかけては

その動きが特に加速し、共に11月4日以来となる1.48目前と、0.90台半ばを記録しました。

一部に、決算を控えたヘッジファンドがリスク資産を活発に売り戻している、との声もありました。

豪ドルは8時間足まで短いチャートでは下値のサポートを割り込み、足許では日足の雲がサポートする

0.9020あたりが抜けるかどうかが注目されます。

この水準が抜けると今年の春先から続いてきた上昇トレンドに変化が見てとれ、流れが変わる可能性があります。

従って、注意しなければならいないレベルです。

先進国ではいち早くリセッションから抜け出し、10月11月と2ヶ月連続で25bp(ベーシス・ポント)

の利上げを行ってきたオーストラリアです。

景気の先行きについては不安はないものと思われますが、利上げを見込んでのポジションの偏りが

引き起こした「調整」と観ていますが、ここは相場の流れにも注意し、相場観はフレキシブルに

持つことが肝要かもしれません。



円の88円台での引け値は10月9日以来のことで、依然として緩やかではあるがやや下値の

リスクが高いと思われます。

政府が正式に「デフレ宣言」を行う中、日銀は先週末開いた金融政策決定会合では

予想通り政策金利を据え置き、景気は「持ち直している」として3ヶ月連続で情勢判断を

上方修正しました。

このことが直接為替相場に影響を与えているとは思えませんが、ドル円の上値は先週より

確実に切り下がっています。

目先は先週同様88円50、そして10月に記録した88円01銭がターゲットということになります。

その際、ドル円単独の動きだけではなく、クロス円の動きにも目配りが必要となります。

上述のように、ユーロ、豪ドルなどは対ドルで円の3〜4倍もの値動きがあります。

それに伴ってクロス円も大きく動きことが予想されるからです。



先週半ばまでは米株式市場(欧州株式市場も同様)の上昇を背景にリスク資産が買われてきました。

その結果、ユーロ、豪ドル、カナダなどの通貨は年初来の最高値近辺で取引されていましたが、

株式市場がやや調整の色を見せると、利食いの巻き戻しが起こり上記通貨も利益確定の売りに押され

急激に値を下げています。

今後調整色を強めもう一段ドル買い戻しが起こるのか、再び「リスク選好通貨」が切り返して

上昇するのかはNY株式市場次第です。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長  「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) -----
11/2 ボルカー元FRB議長  米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで) -----
11/3 スティーブンスRBA総裁  「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で) 市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。
11/10 イエレン・サンフランシスコ連銀総裁  「金融当局は緩和措置を継続する必要がある。」「正式にリセッションは終了してないが、景気は持続的な拡大期に入った」と指摘。 -----
11/11 ウエーバー・独連銀総裁  「金融政策の分野において、物価安定へのリスクが顕在化した場合に対処することは極めて重要だ。」「出口戦略を取る適切な時期を逃してはならない。」(独ホーヘンハイムでの講演で) -----
11/16 バーナンキ・FRB議長  「なお重大な試練に直面している。」「経済活動も弱く、失業率も高すぎる水準にある。将来的に揺り戻しに直面する可能性がある。」また、ドル相場について「注視している。」と発言。 (NYエコノミック・クラブでの講演で) ドルはやや買い戻されたものの、勢いは限定的。
11/17 トリシェ・ECB総裁 FRB議長が16日にドル相場について発言したことは 「非常に重要だ。」と発言し、ドル高は世界の利益にかなうと改めて強調。  ユーロドル1.49台後半→1.48台半ばへ
11/18 ブラード・セントルイス連銀総裁 過去の経験を踏まえると政策当局は利上げを2012年前半まで実施しない可能性がある。」との見方を表明。  ユーロドル1.48台後半→1.50目前まで上昇。
11/19 ガイトナー財務長官 「中国が人民元相場の柔軟化を進めると強く確信している。」と述べ、中国が為替政策を調整するのにそれほど時間がかからないとの見方を表明。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和