今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年11月25日(水)




おはようございます。



昔から「早起きは三文の徳」と言います。

仕事柄朝5時過ぎには起き、6時過ぎには

家を出ます。

今頃はまだ薄暗い外ですが、夏場は結構爽快です。

何よりも電車では座れゆっくり新聞が読めます。

気がついたのは、電車の遅れが極めて少ないこと。

当然ですが、始発から時間が経てば経つほど

電車遅延のリスクは高まります。

オフィスのあるビルでは早朝の掃除が真っ盛り。

「おはようございます!」という元気な声に

押されてエレベーターに乗り込む。

これも「三文の徳」の「一文」かもしれません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • NY市場ではドルが円に対し約1か月半ぶりの円高水準。
    FOMC会合の議事録で、金利が過剰な投機を誘発の恐れが
    あるとの見解を表明したことが背景。

  • ドル円は一時88円35銭まで上昇し10月9日以来の
    高値を付けた。

  • 米株式相場は下落。
    第3四半期の米GDPで個人消費の伸びが下回り、景気後退
    の圧迫を受けているとの懸念が広がった。
    米連邦保険公社(FDIC)のリポートを受け金融株が下落。

  • 米国債市場は上昇。過去最大規模である420億ドルの
    5年債入札で需要がみられ、買いが進んだ。

  • NY金相場は8日続伸。さらにドルが下落すれば代替投資先
    として金を買うとの見方から需要が高まった。

  • NY原油市場では下落。
    前日比1.54ドル安の1バレル76.02ドルで取引を終え、
    石油在庫が増加するとの見方で売りが進んだ。

  • 米9月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 → −9.36%(予想を下回る)

  • 米11月消費者信頼感指数 → 49.5(市場予想を上回る)

  • 米11月リッチモンド連銀製造業指数 → 1(予想を下回る)

  • 独11月IFO景況指数 → 93.9(市場予想を上回る)


    ドル/円 88.35 〜 88.64
    ユーロ/円 132.12 〜 132.69
    NYダウ −17.24 → 10、433.71ドル
    GOLD +1.10 →  1、165.80ドル
    WTI−1.54 →  76.02ドル
    米10年国債 −0.037 → 3.317%


本日の注目点

               
  • 米 10月個人所得
  • 米 10月個人支出
  • 米 10月耐久財受注
  • 米 新規失業保険申請件数
  • 米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米 10月新築住宅販売件数                                                                                

ようやく円が動き始めたようです。

昨日のNYではドル安の流れの中、主要通貨ではいつものような大きな値動きはなく

その分、円が注目を浴び始めた気配があります。

朝方はケースシラー住宅価格の前月比改善などを受け、ドルの上値が重かったものの

もみ合うが続きました。午後に入ると第3四半期のGDPが2.8%と下方修正された

ことをきっかけに、これまでの節目であった88円50割り込みました。



ただ今回の下方修正については11月16日にダラス連銀のフィッシャー総裁は、

「3.5%のGDPは下方修正されるだろう」とのコメントを残しており

それほど大きなサプライズではなかったと言えます。

円は、高値88円35銭と約1ヶ月半ぶりの水準を記録し、11月初めから続いていた

89円を挟む展開から「水準訂正」が行われたと観られます。

上記GDPの下方修正というネガティヴな材料があったものの、もう一つの要因は

米金利の低下が挙げられます。

長期金利は3.3%台前半、短期金利も円を下回る水準でその差が拡大しています。

円のボラテリティーが低下していることから、ますます「ドルキャリー」を継続しやすい

金融環境が醸成されつつあります。



消費者信頼感指数など米経済指標は強弱まちまちであることは変わりません。

しかし、昨日公開されたFOMC議事録では、ドルの下落については「秩序立った動きである。」

との認識で一致しており、ドル下落に対する危機意識はないものと受け止められます。

また長期間にわたるゼロ金利継続から起こるインフレ懸念についても「インフレ率はFRBの

長期的目標を引き続き下回る。」との見方が支持されており、当面現在の金利水準は継続される

と思われます。

このように、FRB内では「「出口戦略」について議論がされているものの、金利面からの

ドルサポート材料は見込めないということになります。



市場はこのあたりを突いて、「引き続きドル安の流れは不変」との見方から昨日の円のように

ドル売り円買いが進んだものと思います。

さて、下値の節目であった88円50を割り込んだことで、次のターゲットは10月に

記録した88円01銭ということになります。

今朝の動きなどを観ても、一気に円買いが進む気配は感じられませんが

緩やかに88円を目指すと観られます。今週は88円の攻防になりそうですが、88円を割り込むようだと

円高が加速するすることも考えられます。

これまではユーロ、豪ドルに資金が集まり、大きな値動きを作り出していましたが、その資金が

円に向かうようだと予想外の動きになる可能性も否定できません。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/2 グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長  「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) -----
11/2 ボルカー元FRB議長  米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで) -----
11/3 スティーブンスRBA総裁  「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で) 市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。
11/10 イエレン・サンフランシスコ連銀総裁  「金融当局は緩和措置を継続する必要がある。」「正式にリセッションは終了してないが、景気は持続的な拡大期に入った」と指摘。 -----
11/11 ウエーバー・独連銀総裁  「金融政策の分野において、物価安定へのリスクが顕在化した場合に対処することは極めて重要だ。」「出口戦略を取る適切な時期を逃してはならない。」(独ホーヘンハイムでの講演で) -----
11/16 バーナンキ・FRB議長  「なお重大な試練に直面している。」「経済活動も弱く、失業率も高すぎる水準にある。将来的に揺り戻しに直面する可能性がある。」また、ドル相場について「注視している。」と発言。 (NYエコノミック・クラブでの講演で) ドルはやや買い戻されたものの、勢いは限定的。
11/17 トリシェ・ECB総裁 FRB議長が16日にドル相場について発言したことは 「非常に重要だ。」と発言し、ドル高は世界の利益にかなうと改めて強調。  ユーロドル1.49台後半→1.48台半ばへ
11/18 ブラード・セントルイス連銀総裁 過去の経験を踏まえると政策当局は利上げを2012年前半まで実施しない可能性がある。」との見方を表明。  ユーロドル1.48台後半→1.50目前まで上昇。
11/19 ガイトナー財務長官 「中国が人民元相場の柔軟化を進めると強く確信している。」と述べ、中国が為替政策を調整するのにそれほど時間がかからないとの見方を表明。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和