2009年11月30日(月)
おはようございます。
世界は正にグローバルです。
中東ドバイが債務返済の繰り延べを申請したとの報で
為替、株のマーケットが大混乱。
ドバイは世界中から資金を集め「魔法の国」を
建設中でした。
海上に広大な人工島を造り、そこを一大リゾート地と
し、世界で最も高い建造物を建設中でした。
きっかけは昨年9月のリーマンショックからです。
資金調達が次第に困難となり、今回の借入金返済の
めどが立たなくなったということです。
場所が中東なだけにドバイワールドは正に「砂上の楼閣」
だったわけです。
「ドーハの悲劇」ならぬ「ドバイの悲劇」というところでしょうか?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場ではドルが大半の主要通貨に対して上昇。
ドバイ首長国の資金繰り不安などを背景に安全資産としての
ドル買いが進んだ。
- 円は対ドルでアジア市場の早朝、一時14年ぶりの高値
を付けたものの、ドルが買い戻され86円台半ばで取引を終えた。
- 米株式相場は下落。
感謝祭明けで商いが薄いなか、ドバイの債務問題の不安を
背景に金融・資源株に売り注文が見られた。
- 米国債相場では上昇。ドバイ政府系企業による債務不履行の
可能性が経済混乱の再発懸念につながり、債券に逃避買いが入った。
- 米金相場は下落。
外国為替市場でドルが対ユーロで急伸したことから利益確定の
売りに押され下落。
- 米原油先物市場は大幅に下落。
休日前の25日と比べ1.91ドル安の76.05ドルで取引を終えた。
ドバイ首長国の信用不安を背景に、投資家がリスク回避に動く
との見方から売りが膨らんだ。
- 日 10月失業率 → 5.1%(市場予想より改善)
- 日 10月有効求人倍率 → 0.44
- 日 10月全国消費者物価指数 → −2.2
| ドル/円 | 86.35 〜 87.02 |
| ユーロ/円 | 128.92 〜 130.15 |
| NYダウ | −154.48 → 10、309.92ドル |
| GOLD | −11.50 → 1、175.50ドル |
| WTI | −1.91 → 76.05ドル |
| 米10年国債 | −0.062 → 3.20% |
本日の注目点
- 日 10月鉱工業生産
- 日 白川日銀総裁講演・会見(名古屋)
- 米 11月シカゴ購買部協会景気指数
円がややオーバーシュート(売られ過ぎ)とも思えるほど急伸しました。
上記「ドバイの悲劇」をきっかけにドルが一段安となと同時に、ドバイへの
エクスポージャー(債券額)が大きい欧州金融機関の経営懸念からユーロが大きく売れらました。
「信用不安」の高まりはリスク資産を減らすこと。これは昨年9月以降のリーマンショックで
既に学習したことです。
市場はすかさず、リスク資産の売却に走り、ユーロだけで無く、豪ドル、カナダなどこれまで
大きく買われてきた通貨を一斉に手放したようです。
しかし、これら「リスク選好通貨」を売却してもドルを買うわけには行かず、「結局円を買う」
という選択肢に追い込まれ、その結果金曜日の早朝のように市場が薄い時に円買いが殺到し、
84円82銭と今年の円の高値を大きく更新しました。
しかし、わずか二日間で88円前半から84円後半までの円高は異常です。
その後の東京、欧州、NYでは円がじり安となり、一時87円台までの戻しが
ありました。
藤井財務相は緊急記者会見で「欧米諸国の金融当局との連絡を取り為替に関する
共同声明を出すことも含めて臨機応変に対応する。」と述べています。
市場関係によると、日銀が市場の状況を聞く「レートチェック」が行われたとの
証言もあります。
かねてより、85円までは為替介入はないと観ていましたが、85円を切ると日銀による
介入の可能性は相当高まると考えます。
85円という節目を割り込むと、下値のメドがたたなくなることと、円高に勢いが
つくからです。
さて今朝7時現在のドル円は86円台半ばとNYの引け値近辺で取り引きされています。
85円割れの水準から87円へ戻したことで、「長い下ひげ」を描いています。
ドルが底値を付け上昇する一つの兆候ではありますが、上値は重いと観ます。
ただ、介入への警戒感もあることから、さらにこの水準から一気に80円を目指すとも
思えません。神経質な動きを続けながらも暫くは85円を意識する展開になるかと
予想しています。再び85円を割り込むと83円程度までの円高はあるかもしれませんが、
その水準から円を買い進めるにはかなりのリスクを抱えることにもなります。
焦点は、「協調介入」です。仮に介入しても日銀単独ではその効果もある程度限られます。
同時に、今回の円高は藤井財務相も発言しているように、国内の問題ではなく
米国の問題です。
米国が本気で「ドル高を望む」という明確な姿勢を見せない限り、ドルの下落は
止めにくいと思われます。
介入ポイントとしては83円ー85円あたりと予想します。。
What's going on? 2009年4月〜(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 11/2 | グリーンリーFRB銀行監督規制局副局長 | 「米国の銀行システムは今も強固な状態からは程遠い。」(アトランタの小委員会で証言) | -----
| 11/2 |
ボルカー元FRB議長 |
米経済について、依然として「底に非常に近い状況。」だと述べ、雇用拡大に向けた政策が必要との認識を示す。(CNBCのインタビューで)
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| 11/3 |
スティーブンスRBA総裁 |
「オーストラリア経済は潜在成長率に近く、段階的な利上げは可能。」(先月に続き利上げを決めた後の会見で)
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市場の多くは利上げを読んでいたため利益確定の豪ドル売りに押され、豪ドルは対米ドルで0.9085→0.9020まで下落。
| 11/10 |
イエレン・サンフランシスコ連銀総裁 |
「金融当局は緩和措置を継続する必要がある。」「正式にリセッションは終了してないが、景気は持続的な拡大期に入った」と指摘。
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| 11/11 |
ウエーバー・独連銀総裁 |
「金融政策の分野において、物価安定へのリスクが顕在化した場合に対処することは極めて重要だ。」「出口戦略を取る適切な時期を逃してはならない。」(独ホーヘンハイムでの講演で)
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| 11/16 |
バーナンキ・FRB議長 |
「なお重大な試練に直面している。」「経済活動も弱く、失業率も高すぎる水準にある。将来的に揺り戻しに直面する可能性がある。」また、ドル相場について「注視している。」と発言。
(NYエコノミック・クラブでの講演で)
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ドルはやや買い戻されたものの、勢いは限定的。
| 11/17 |
トリシェ・ECB総裁 |
FRB議長が16日にドル相場について発言したことは 「非常に重要だ。」と発言し、ドル高は世界の利益にかなうと改めて強調。
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ユーロドル1.49台後半→1.48台半ばへ
| 11/18 |
ブラード・セントルイス連銀総裁 |
過去の経験を踏まえると政策当局は利上げを2012年前半まで実施しない可能性がある。」との見方を表明。
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ユーロドル1.48台後半→1.50目前まで上昇。
| 11/19 |
ガイトナー財務長官 |
「中国が人民元相場の柔軟化を進めると強く確信している。」と述べ、中国が為替政策を調整するのにそれほど時間がかからないとの見方を表明。
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| 11/25 |
藤井財務大臣 |
NYで円が急騰し87円台前半をつけたことについて「円の問題ではない。ドル安から来ているのは間違いない」「一般論として急激な動きの時はまず慎重に見守る。」との考えを表明。
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