2009年12月2日(水)
おはようございます。
知人から聞いた話で恐縮ですが、今回のドバイショックについて
米バロンズ誌がユニークな見出しを掲げていたそうです。
「Dubai is No buy」
バイという語にかけているわけですが、
世界一高い塔「ブルジュ・ドバイ」も雲に隠れて見えないとか。
このペーソスの効いたタイトルを
「ドバイはヤバイ」と日本語に訳した人に
座布団1枚あげたいと思います。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場ではドルが主要通貨に対して下落。
米中古住宅販売保留指数が予想以上に上昇したほか、
ドバイの債務再編で銀行と建設的な交渉を開始した
との発表を背景にドル売りが優勢となった。
- 米株式相場は続伸。
ダウが14か月ぶりに高値を付け、ドル安を背景に
資源株が上昇。ドバイの信用不安に対する懸念が後退
したとの見方が買いを誘った。
- 米国債市場では10年債が6営業日ぶりに下落。
米株式相場の上昇に反応し、国債の相対的な安全性に
対する需要が後退した。
- 米金先物相場は対欧州通貨などのドル安を背景に
続伸。一時1204.0ドルまで上昇、過去最高値を更新した。
引け値でも史上初めてとなる1200ドル台を確保。
原油先物などの商品相場が全般に堅調だったことも金の買いを進めた。
- 豪 10月住宅建設許可件数 → -0.6%(予想を下回る)
- 豪 RBA・政策金利発表 → 3.75% (3ヶ月連続の利上げ)
- 欧 独10月小売売上高指数 → 0.5%(市場予想を上回る)
- 欧 独11月失業率 → 8.1%
- 欧 ユーロ圏10月失業率 → 9.8%
| ドル/円 | 86.52 〜 86.98 |
| ユーロ/円 | 128.59 〜 130.05 |
| NYダウ | +126.74 → 10、471.58ドル |
| GOLD | +17.90 → 1、200.20ドル |
| WTI | +1.09 → 78.37ドル |
| 米10年国債 | +0.086 → 3.286% |
本日の注目点
- 米 11月ADP全国雇用者数
- 米 ベージュブック公表
- ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
NY株式市場は堅調に推移し、NYダウは大幅上昇。年初来高値を更新したしたことから
「リスク選好通貨」は再び大きく買われドル安が進みました。
先週末のドバイショックは早くも「過去の出来事」となろうとしています。
NYダウは126ドル高と、昨日の上昇分と合わせると、先週末の下落分を帳消しにした
格好です。
この日は全米不動産業協会が発表した10月の中古住宅販保留指数が前月比3.7%プラス
と9ヶ月連続でプラスだったことから、株式市場は朝から買い優勢で取引が始まりました。
加えて、中国のPMI(製造業購買部担当指数)が過去5年間で最大の伸びを示した
こと、さらにドバイワールドが債務再編で交渉中であることが伝わり、高値圏で取引を終了。
この結果、これまでと同様ユーロ、豪ドル、カナダなどが大幅に上昇しドルは下落。
とりわけ昨日3ヶ月連続で利上げを決めた豪ドルは150ポイントほど上昇しています。
円は、昨日の昼過ぎに「日銀が臨時政策決定会合を開く」との報に売られ87円53銭まで
ドル高が進みましたが、夕方にその内容が伝わると失望感から一気に元のレベルに戻され
86円台半ばから後半の取引に終始しています。
日銀の決定は「10兆円規模の量的緩和」を行うなうことによって、やや長めの金利の低下を促し
円高を阻止する狙い。同時に、市中に対する資金供給を通して景気を刺激しようというものですが、
市場ではその効果を疑問視し、むしろドルが売られる展開となりました。
政府との景気に対する認識を一致させ、行動を起こしたことは評価できますが、果たして円高を
どこまで食い止めることができるかどうかについては未知数です。
また、景気については1990年以来およそ20年間景気は浮上せず、デフレは止まらなかったことで
その効果はほとんどないと言えると思います。
日銀の決定を受けて、焦点は円の金利がどこまで低下するかということです。
3ヶ月程度までの短期金利が米金利を下回る水準にまで低下すればドルキャリーが止まる
可能性もありますが、今後の推移を見守りたいところです。
米国の11月新車販売が発表されました。
米ビッグスリーはシェアを落としたものの、今年度の販売数は大幅に伸ばしています。
目立ったのは韓国の2社が大きくシェアを伸ばしたことです。
特にヒュンダイは低価格を武器に前月比40%を超える大幅な伸びを見せています。
雇用が安定せず収入が限られていることから「安さ」はやはり魅力だということでしょうか。
円は85円を割り込む勢いは一旦後退していますが、昨日の動きから確認されるように
87円台前半から半ばにかけては上値の重い展開となりそうです。
米経済指標の改善からドルを買い戻す動きがあるものの、神経質な動きが予想されます。
本日は週末の雇用統計の前哨戦と言われる「ADP雇用者数」が発表されます。
事前の予想は12万人から12.5万人の減少と観ているようですが、結果をめぐって
ひと波乱ありそうな予感もします。
またベージュブック(地区連銀経済報告)で低金利継続が確認されるようだと
ドル安に流れることも考えられます。
週末にかけてまだまだ大きな値動きがありそうです。
What's going on? 2009年4月〜(PDF)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| ---------- | ------------------------------------------------ | -------------------- |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



