今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年12月23日(水)




おはようございます。



「全従業員の24%にあたる1600人が早期退職!」

これは米国の話ではなく、日本の話です。

かつて「名門」と言われたデパートの老舗「三越」は

早期退職制度に応募した人数が1600人になったと

発表しました。デパートの売り上げは21ヶ月連続で

前年同月を下回っており、強い逆風が吹き荒れています。

売り上げ減少下でも利益を出せるよう固定費削減に踏み切った
のでしょうが、年の瀬を迎え、何とも暗い話しです。

証券界のガリバー野村証券も同様に人員削減を

発表しています。

名門といえども「時代」を見誤ると凋落の一途を

たどるのでしょうか。

栄枯盛衰は世の常です・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • NYではドルの買い戻しがさらに進み、対円では91円87銭まで ドル高に。その他ユーロ、豪ドル、ポンドなどに対してもドルは強含む展開に。
  • クリスマス休暇前のポジション巻き戻しと、11月の中古住宅販売件数が 前月比7.4%増の654万戸を発表されたことでドルは堅調に推移。
  • 株高を背景に、この日も米長期債は売られ金利は上昇。 10年債利回りは一時3.76%と、8月13日以来の高水準を記録。 米金利高からドルへの資金回帰が優性となった。
  • 原油価格は大幅上昇。OPEC総会での決議は材料視されず。
  • 第3四半期GDP改定値 → 2.2%増(市場予想を下回る
  • 11月中古住宅販売件数 → 7.4%増、年率換算654万戸

    ドル/円 91.30 〜 91.87
    ユーロ/円 129.89 〜 130.37
    NYダウ +85.25 → 10、414.14ドル
    GOLD −15.50 →  1、096.00ドル
    WTI−0.89 →  72.47ドル
    米10年国債 +0.142 → 3.688%


本日の注目点

  • 英 BOE(英中銀)議事録
  • 米 11月個人所得
  • 米 11月個人支出
  • 米 11月新築住宅販売件数                                                                                                              

円は昨日の東京市場午前中に、ストップロスと観られるドル買いに、91円48銭まで

円安が進み10月27日以来の水準まで売られました。

その後の91円台前半での取引が続きドルは底堅い動きが続いていましたが、海外市場では

さらに円安が進み、NYでは91円87銭までドルが買い戻されています。

思った以上のドル円の「急回復」です。



円は先月27日の朝方に84円82銭という14年ぶりの「円最高値」を記録しました。

既にその水準から7円戻したことになります。

そもそも円がそこまで買われる理由なかったはずでしたが、「ドバイショック」に引っ張られる

形で円買いが進んでしまったということでした。

為替の世界に「後講釈」はつきものですが、私自身、85円割れはドルが売られ過ぎとの

感触を持ちながら、一旦85円割れた以上、「戻りは限定的」とのイメージを払拭できませんでした。

その結果、ドルの買い戻しがあっても90円止まり。その後は90円を挟む展開、と予想していました。

しかし現状、足元では想定を超えるドル買い戻しが進んでいることになります。



さて、今回のドル急反発で、8月から始まった円高の「半値戻しは」は達成しました。

97円80銭からの下げ幅は12円98銭となり、すでに下げ幅の54%を戻しています。

90円台で安定するにはも一段、できれが92円半ばまでドルが上昇してほしいところですが

ここから先踏ん張れるかどうかは予断を許しません。

目先92円35銭をクリアできれば90円ー95円の取引レンジに収まる可能性が

高くなると観ています。

テクニカルでは、ローソク足は既に「100日移動平均線」を上抜けしており、

一目均衡の「遅行スパン」が「100日」を試そうという状況です。

ここからも現在はさらに上抜けするのかどうか、重要なポイントに位置している

と言えます。



市場参加者が少ない中、米株式市場の好調を背景に米国債は軟調です。

その結果、米長期金利が大幅に上昇しており、ドル買い戻しを後押ししている

状況が続いているわけです。

ただ、今週の動きを観た場合、ユーロや豪ドルの上昇スピードは円に比べ鈍くなって

きているようです。

特にユーロドルは重要なサポートである1.42付近が視野に入ってきており、

完全に抜けきればユーロ安に「大きく転換」した可能性もでてきます。



今回の円の大幅安はユーロ、豪ドルなどの「金利選好通貨」の売り戻しに影響を受けた

側面も強く、円が上記82円台を目指すかどうかは引き続きユーロの動きが注目されます。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
12/2 ラッカー・リッチモンド連銀総裁  米経済は「底入れ」し、回復が「着実に進行している」と指摘。政策金利引き揚げについて「いつ、どの程度の速さ」で引き揚げるかが課題。   -----
12/7 バーナンキ・FRB議長 「金融状況が全般的に改善しているにもかかわらず、多くの借り手にとって信用状況は依然厳しい。」と<指摘。労働市場については「引き続き脆弱(ぜいじゃく)だ。」と発言。(ワシントン・エコノミック・クラブでの講演で。)
 
 ゼロ金利継続との見方からドル円90円→89円台前半へ。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和