今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年1月11日(月)成人の日




先週の「2010年の10大リスク」につづいて

今日は「10大びっくり予想」の話です。

米ブラック・ストーンの著名ストラテジスト

バイロン・ウイーン氏によるものです。

氏は1986年以来「10大びっくり予想」を発表しており

かなりの的中率だとか。

その中に、

1:米失業率は9%以下になる

2:米政策金利は年末までに2%まで上昇

3:円安が進み1ドル100円を超える。

などがあります。

米経済復活がベースに予測が組み立てられて

いるようですが、はたしてどうでしょう?

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 12月雇用統計の結果が市場予想より悪化していた ことから、ドルは主要通貨に対して大幅に下落。
  • 円は発表直前の93円台半ばから一気に92円台前半まで 急騰。その後やや値を戻し92円台半ばでクロース。
  • 豪ドルは対米ドルで100ポイントを超える大幅上昇を見せ、 対円でも1年3ヶ月ぶりに86円台を記録。
  • NY株式市場は一時前日比マイナスの場面があったものの、 大引けでは小幅なプラス。
  • 金、原油も小幅高で推移。
  • 12月非農業部門雇用者数 → 8万5千人減
  • 12月失業率 → 10.0%(前月比変わらず)

    ドル/円 92.27 〜 93.48
    ユーロ/円 132.24 〜 133.62
    NYダウ +11.33 → 10、618.19ドル
    GOLD+5.20 →  1、138.90ドル
    WTI+0.09 →  82.75ドル
    米10年国債 +0.003 → 3.830%


本日の注目点

  • 欧   主要国中央銀行会議(スイス、バーゼル)
  • 米   米10−12月期決算の先陣を切ってアルコアが決算発表。    
    先週末の米雇用統計では、やや期待感が先行したせいか、予想外(?)の

    結果にドル全面安の展開となりました。

    12月に発表された11月の非農業部門雇用者数が大幅な改善を見せたことや、

    先週発表された週間失業保険保険申請件数も改善されていたことなどを背景に、

    今回の雇用統計では「引き続き改善」しているとの予想が支配的でした。

    直近強気の予想では「5万人増」との見方もあったようです。



    ドルはその見方を裏づけるように底固く、雇用統計発表前には対円で

    93円半ばでの推移でした。

    中身はご承知の通り、マイナス8万5千人と失業率は横ばいの10%

    でした。

    米雇用環境は着実にに改善傾向を示してはいるものの、そのスピードは

    市場が期待するほど早くはなというところでしょうか。



    雇用統計の発表を受けて、ボストン連銀のローゼングレン総裁は

    コネチカット州の講演で、雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では

    回復しそうにない。」との認識を示しました。

    また、クルーガー財務次官補も、米経済は「回復している」ようだとした上で、

    「労働市場の回復に向けては追加対策が必要かもしれない。」とのコメントを残しています。



    ドル円は先週、菅財務相の発言もあり上値(93円78銭)を確認しました。

    下値は先週初めの91円25銭で確認済みであることから、取引レンジとしては

    90円―95円に収まる可能性が高くなったと思います。

    ただ、今回の雇用統計発表後のドル円の動き観て感じることは「内容が期待外れに終わった割には、

    「円は強含まなかった。」という印象です。

    イメージとすれば91円台に突っ込んでいても不思議ではないとのイメージでしたが、

    NYの引けは92円台60近辺でした。

    うがった見方をすれば菅発言が効いているのかもしれません、「90円台半ばが望ましい」との

    発言に、85円台では市場介入の可能性が藤井大臣よりかなり高まった、との見方台頭してきた

    ようにも思えます。



    注目は豪ドル円の行方です。

    既に昨年の高値を上抜け、先週末には1年3ヶ月ぶりで86円台まで豪ドる高が進みました。

    現在の水準もほぼ高値圏での推移です。

    オーストラリ経済の回復から、RBAは昨年10月からの3ヶ月連続で25Bpno利上げを行ってbr>
    います。12月利上げ決定後のコメントでは「しばらく効果を見守る」としたことから、追加利上げは

    「ここ当面ない」と観られています。

    しかし、実態経済は好調で、折からの「資源高」が追い風になっています。

    また、中国経済が今後9%成長を遂げるとの見方も有利に働くことから、従来通り豪ドルに対しては

    ブル(強気)姿勢を継続です。

    注意すべきポイントは、最近の豪ドル円の動きでは一旦「調整」が始まると1円50銭〜2円ほどの

    下落が見られる点です。

    エントリーポイントさえ間違わなければ、妙味のある投資と言えます。
                                                                                                           


               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 デューク FRB理事 米経済は部分的に潜在成長率を下回る拡大にとどまるため、インフレは「抑制された状態が続き、2010年の経済活動は今後も緩やかに回復するだろう。」との見方を示した。(ノースカロライナ州の講演で) ----- 
1/7 菅財務相 「もう少し円安が望ましい。」「経済界では90円台半ばが適切だとの意見が多い。」財務大臣就任での記者会見で。 92円15近辺 →92円台後半へ。NYでは93円台半ばまでドル高が進む。    
1/8 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では回復しそうにない。」雇用統計の発表を受けて。 ----- 

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和