今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年1月14日(木)




国の借金である国債発行残高は昨年9月末で

約700兆円です。発行額とすれば米国はさらに

巨額ですが、問題は国の経済規模に対する発行残高

です。

そのベンチマークとして「対GDP債務残高比率」という

ものがあります。

それによると日本は172.1%で、世界ワースト2位に

ランクされます。日本の下にいるのはアフリカのジンバブエ

ただ一国です。因みに発行額の最も多い米国は37.5%で

ワースト61位と、日本とは比較になりません。

この先まだ増加するとの予測もあります。

しかし、「日本の個人資産1400兆円に比べれば

まだまだ小さい」という人もいますが・・・。

ただこのままでは、それらの残高が逆転するのも

そんな先の話ではないようです。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 地区連銀経済報告(ベージュブック)では12地区連銀 のうち10地区で前回よりも「やや改善」との報告。 米経済の緩やかな回復を裏付ける結果となった。
  • この内容を受け、ドル円は小幅上昇。一時91円56銭までドル高 が進んだものの勢いはなく、値幅も限定的。
  • ドルは円以外の通貨に対しては下落。対ユーロでは約1ヶ月ぶりに 1.45台後半へ。前日大幅に下落したクロス円はその下げ幅を 回復した格好に。
  • ベージュブックの内容を受けて、NY株式市場も堅調に推移。 NYダウは53ドル上げて1年2ヶ月ぶりの高値更新。
  • 2008年の金融不安に関する公聴会では、大手銀行幹部が 議会証言。ネガティブな内容がなかったことと、収益への 期待から銀行株が上げを牽引。
  • リスク許容度の高まりから金は上昇。
  • 原油価格は続落、1月4日以来の80ドル割れ。
  • 債券相場は10年債の入札が弱かったことから売られ、 長期金利は上昇。

    ドル/円 91.19 〜 91.56
    ユーロ/円 132.24 〜 133.22
    NYダウ +53.51 → 10、680.77ドル
    GOLD+7.40 →  1、136.80ドル
    WTI−1.14 →  79.65ドル
    米10年国債 +0.068 → 3.785%


本日の注目点

  • 日   11月機械受注    
  • 豪   12月失業率    
  • 欧   12月独消費者物価指数(確報値)   
  • 欧   ECB理事会 
  • 米   12月小売売上高 
  • 米   週間失業保険申請件数                 
   
NY市場での値動きは限定的でした。

円は前日の大幅高からクロス円中心の円売りが継続的に持ち込まれ

終始91円台半ばでの取引。

ベージュブックでは12地区連銀のうち10地区連銀が経済活動が

「やや改善」との報告を行ったことから、リスク許容度が高まったと

思われます。

円以外の通貨では軒並みドル安が進み、ドル円では円安が進み、

「高金利通貨」への資金流入が観られました。



ベージュブックでは、フィラデルフィア連銀とリッチモンド連銀以外で、

経済活動は緩やかに回復と報告されましたが、労働市場については

大部分の地区で「引き続き軟調」と報告されてます。ただ、ボストン連銀と

ミネアポリス連銀はある程度の物価上昇圧力を報告しており、今後の

FRBの出口戦略にどのような影響を与えるかが注目されます。



NYダウが1年2ヶ月振りに高値を更新しました。

米経済が回復基調にあるものの、しばらくは低金利政策が継続される、

との見方が資金を株式市場に向けていることが背景です。

また、すでに始まっている10−12月期決算では主要企業の増益が

予想され、中でも、金融機関の収益は大幅に増えると観られています。

明日15日からその先陣を切ってJPモルガンチェースが決算発表を

行うことになっています。

その内容次第では、NY株式市場の一段の上昇 →債券相場下落→

長期金利上昇→ドル高円安と、こういったシナリオを描くことも可能ですが、

もちろん、期待外れのリスクがあることも忘れてはなりません。。



前日90円台後半まで下落したドル円は上値が重いものの、下落

スピードに勢いもありません。

今夜発表予定の米12月小売売上高と上記決算発表の結果次第という

ところです。

また、ドル円単体ではなく、豪ドル円などのクロス円からの影響も

十分考えられます。クロス円が再び上昇するようだと、円安傾向が

強まり、反落すれば円買いがやや進むでしょう。

そのポイントとなるオーストラリアの失業率は、今朝9時半に

発表されます。事前の予想は5.8%で前月よりやや悪化していますが、

果たしてどうでしょう。
                                                                                                       

               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 デューク FRB理事 米経済は部分的に潜在成長率を下回る拡大にとどまるため、インフレは「抑制された状態が続き、2010年の経済活動は今後も緩やかに回復するだろう。」との見方を示した。(ノースカロライナ州の講演で) ----- 
1/7 菅財務相 「もう少し円安が望ましい。」「経済界では90円台半ばが適切だとの意見が多い。」財務大臣就任での記者会見で。 92円15近辺 →92円台後半へ。NYでは93円台半ばまでドル高が進む。 
1/8 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では回復しそうにない。」雇用統計の発表を受けて。 ----- 

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和