今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年1月25日(月)





週間「アエラ」先週号に姜尚中(かんさんじゅん)氏が

「ナンバー3のすすめ」と題するショートコラムを載せていました。

日本はGDPで今年にも中国に抜かれ「世界第二位の経済大国」

の地位から転落し「第三位」になりそうです。

しかし「第三位」でもいいじゃないか、ということです。

氏は学生時代、学業ではだいたい第三位くらいだったと。

そして、スポーツについてこう言っています。

例えば、第二位の「銀」は「金」がとれなかったことで、

表彰台でも、第二位を誇ることをせず、悔しさ前面に出すケースが

多いそうです。

一方、銅メダルは。最後の最後まで闘って勝利し、その結果

表彰台に上れたことで嬉しを爆破させます。

GDP世界第三位と銅メダルの関係は分りませんが、

「ジャパン アズ NO.1]」が過去の話であることは

間違いありあません。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日発表された金融規制案で先行きに対する不透明感から NY株式市場は前日に続き大幅下落。
  • この動きに反応した為替市場では、ドルが円に対して下落。 円は昨年12月半ば以来となる89円79銭まで上昇。
  • クロス円も大幅な円高となり「リスクの少ない資産」として 円買いが活発に。
  • ユーロ円は126円台、豪ドル円も約1ヶ月振りの80円台まで下落。
  • 米資産への投資が縮小するとの見方から商品などのリスク資産も 大幅安。         
  • NYダウは金融株を中心に全面安の展開で引け。先週後半の3日間で 552ドルの下げを記録。
  • 株安、ドル安を受け、金相場、原油価格も下落。リスク資産縮小の 取引が優勢に。

    ドル/円 89.79 〜 90.33
    ユーロ/円 126.89 〜 127.83
    NYダウ −216.90 → 10、172.98ドル
    GOLD −13.50→  1、089.70ドル
    WTI ー1.54→  74.54ドル
    米10年国債 +0.02  → 3.610%


本日の注目点

  • 米   12月中古住宅販売件数
  • 米  10−12月期決算発表 → アップル                      
   
先週末の東京市場では一時90円台半ばまでドルが反発する場面があったものの、

NY市場では株式市場が前日の下げと同様に大幅な値下がりを見せたことで

ドル売り円買いが活発になり、昨年12月以来の90円割れを示現しました。

クロス円でも円買いが加速し、ドル円での円買い繋がり、豪ドルは80円台まで

下落しています。

原油などの商品相場が大きく下落していることで、豪ドルへの売り圧力が他の主要通貨

よりも大きかった様です。



円はすべての通貨に対して続伸しました。オバマ大統領の金融規制案や中国の利上げの

可能性が高まったことで世界的に株価が下落、高金利資産売却の動きが加速していることが

背景です。



金融規制案は今後議会での審議を経ることから、「簡単には成立しない」との見方も有力

ですが、今回の突然の発表を「今もっとも収益性の高いドールドマンの決算発表」に

ぶつけたタイミングを考えると、かなり本腰を入れていることも伺えます。

2008年秋のリーマンショックで、金融機関は大幅赤字に追い込まれ。破たんの危機に瀕しました。

そこに巨額の公的資金を投入され、「金融不安」拡大に歯止がかかり市場は落ち着きを取り戻したのが

昨年後半でした。

その金融機関は収益力を回復し、一部金融機関では「最高益」を計上するまで立ち直っています。

その結果、再び「高額報酬」を受け取るのではという見方が浮上し、結局「銀行の巨大化」を防ぐ

法案提出に踏み切ったわけです。

オバマ大統領が支持率の低下を食い止めるために行ったという見方もあるようですが・・・。



金融機関の高収益はゼロ金利の継続の上に成り立っています。ほぼ調達コストゼロの資金を貸し付けるだけで

膨大な収益が転がり込む構図になっています。

それは、本来国民が得るべき利息が移転しただけの話です。。

今回の法案が実施された場合、もっと影響を受けるのはヘッジファンドやプライベートエクイティに

強みを持つゴールドマンと言われています。

今週はその法案の審議にも目を向けなければなりません。



さて、90円を割り込んだ円ですが下値のメドを見て置きたいと思います。

昨年11月の最高値84円82銭から1月の第1週には93円78銭まで約9円円が下落しました。

フィボナッチトレースメントで観てみると、38.2%は既に割り込んでいることから、

「半値戻し」にあたる89円39銭あたりがサポートという計算ができます。



90円40−50を割り込み、心理的なサポートである90円を割り込んだことで

市場は「ドルの底値」を探る展開で、ドル売りに傾きつつあります。

ただ、今回の金融規制案や中国の金融引き締め懸念などは一昨年の「リーマンショック」後の

ダメージとは比較になりません。

現状では、このレベルから円が85円に向かうとは思えません。
                                                                                         
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 デューク FRB理事 米経済は部分的に潜在成長率を下回る拡大にとどまるため、インフレは「抑制された状態が続き、2010年の経済活動は今後も緩やかに回復するだろう。」との見方を示した。(ノースカロライナ州の講演で) ----- 
1/7 菅財務相 「もう少し円安が望ましい。」「経済界では90円台半ばが適切だとの意見が多い。」財務大臣就任での記者会見で。 92円15近辺 →92円台後半へ。NYでは93円台半ばまでドル高が進む。    
1/8 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では回復しそうにない。」雇用統計の発表を受けて。 ----- 

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和