今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年1月28日(木)




昨日のことでしたが、「有楽町西武が年内に閉店」

のニュースには驚きました。

有楽町西武はJR[有楽町駅」前にあり、銀座の入口。

いわば一等地です。いつ行っても人がたくさん入っていて

閉店にあるとは夢にも思いませんでした。

この地は、かつて朝日新聞本社や日劇があったところ。

私にとって「日劇ウエスタンカーニバル」で熱狂した

ところでもあります。

時代の変化に対応できなかったということしょうか。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FRBはFOMCでの声明文を発表。低金利政策継続は 確認されたものの、カンザスシティー連銀総裁が反対票を 投じたことで出口戦略がやや早まるとの期待からドル反発。
  • 円は、欧州市場で89円14銭まで上昇。昨年11月から今年初めまで のドル上昇分の半値を割り込み88円台が視野に入ったものの、そこから 急反落。FOMC声明文発表を受け円は90円台まで円安に。
  • ドルが買い戻されたことで、ユーロ、豪ドルなどの主要通貨は 一段安に。豪ドルは0.89割れ目前と昨年末の水準まで下落。
  •  同様にユーロドルも1.40割れ目前まで売られ、こちらは 半年ぶりの水準を示現。    
  • 米株式市場は低金利継続を好感。アップルが「iPad」を 発表したことなどを受け上昇。NYダウは1週間ぶりに大幅ゲイン。         
  • ドルが上昇したことから原油、金は下落。原油価格は73ドル台 まで売られ、今年の最安値。
  • FRBが住宅ローン担保証券(MBS)購入を予定通り3月で 終了することを確認したことから、債券は下落し、金利は上昇。

    ドル/円 89.21 〜 90.09
    ユーロ/円 125.27 〜 126.40
    NYダウ +41.87 → 10、236.16ドル
    GOLD −13.80→  1、084.50ドル
    WTI −1.04→  73.67ドル
    米10年国債 +0.027  → 3.648%


本日の注目点

  • 欧   1月独失業率    
  • 欧   1月ユーロ圏消費者信頼感     
  • 米   12月耐久財受注   
  • 米   週間失業保険申請件数                        
   
昨日の欧州市場で89円14銭まで買われた円は、FOMCの声明文が発表されると

一転して売られ90円台乗せまで売られました。

昨日の東京では日経平均も続落。円がじりじり買われる展開に、「89円割れ」も

視野に入ってきた状況でしたが、FOMCでは「低金利継続に関して初めて全会一致が崩れた」

ことが判明すると、ドルが急速に買い戻されドル高円安に振れました。



カンザスシティー連銀のホーニング総裁は、金融市場と経済の回復を理由に

「長期にわたる超低金利の維持はもはや正当化されない」と主張し、超低金利継続に

反対票を投じました。

FOMCでの全会一致が崩れたのは昨年1月いらい初めてのことになり、市場は

「出口戦略の実施時期が早まる」との期待感からドル買い戻しの動きに転じたものです。

この内容を受けて、欧州系大手銀行のストラテジストは「6月にも利上げ」との見方を

披露しています。



しかし、依然として雇用、住宅市場は安定していません。

この日発表の12月新築住宅販売件数は前月比7.6%減と市場予想を大幅に

下回っています。また、2009年通年でも前年比23%落ち込み、過去最悪の

低水準を記録しました。

11月に大幅に増加した反動という見方もありますが、前日に発表された

中古住宅販売件数も大きく落ち込んでいることから、住宅市場の回復には

雇用の安定などの前提条件が不可欠と言わざるを得ません。



米金利の利上げが早まるのでは、との観測についてはそれほど楽観的には

なれません。

上記住宅市場だけではなく、他の米経済指標を観ても依然としてまだら模様です。

加えて、マサチューセッツ州での共和党議員の当選など、オバマ政権に対する風当たりも

この1年では見られなかったほど強まっています。

バーナンキFRB議長の再任に関しても、既に昨年早々に大統領は再任を指名して

いるものの、議会での予想外の反対にすっきりと決まりません。

バーナンキ議長の任期は今月31日です。



スイスで行われている「ダボス会議」では、米大手金融機関の首脳も参加しており、

今回発表された「金融規制案」には強力に反対していました。

成立には議会での承認が必要ですが、その議会で民主党絶対有利の構図が

崩れ始めている現在、議論百出が予想されます。

このように観てくると、利上げの環境が整うまでにはある程度の「時間」が

必要だと考えられます。

NYでの90円台乗せを受けて、ドル円は今朝の東京でも90円を挟む展開になっています。

このまま90円台で安定するとも思えず、上値は90円50が目先一杯でしょう。

この水準は今週火曜日にもテストして抜けき切れなかったレベルです。

上抜けするためにはもう一つドル支援材料が必要と観ています。

一方、下値も昨日のような「ドルベア」の雰囲気からは脱却した可能性もありますが、

再び89円台半ばを示現するようなら、それも否定されるかのしれません。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)



What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 デューク FRB理事 米経済は部分的に潜在成長率を下回る拡大にとどまるため、インフレは「抑制された状態が続き、2010年の経済活動は今後も緩やかに回復するだろう。」との見方を示した。(ノースカロライナ州の講演で) ----- 
1/7 菅財務相 「もう少し円安が望ましい。」「経済界では90円台半ばが適切だとの意見が多い。」財務大臣就任での記者会見で。 92円15近辺 →92円台後半へ。NYでは93円台半ばまでドル高が進む。   
1/ ローゼングレン・ボストン連銀総裁 雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では回復しそうにない。」雇用統計の発表を受けて。
1/26 ウェーバー・ドイツ連銀総裁 ECBは非伝統的な流動性供給策の巻き戻しを「推し進める」。「金融政策の正常化は議題に上がっている。」と述べた。(独ハンブルグの講演で) ----- 
1/27 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 「長期にわたる超低金利の維持はもはや正当化されない。」として、FOMCで低金利継続に反対票を投じた。 ドル円89円台前半 →90円台乗せまでドル高円安に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和