今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年2月1日(月)




今日から2月です。

毎年のことですが、1月はあっというまに

終わってしまいます。

1ヶ月が過ぎましたが、今年も予想通り為替は

よく動いています。

1月の始まり値は92円49銭で、先週のNY引け値は

90円27銭でしたので「月足」での陰線が確定。

今年1年の相場を暗示(?)している、との

見方もあります。

ともあれ、2月も頑張って行きましょう。

慎重に、そして時には大胆に。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 朝方、米第4四半期GDP(2009年10−12)は 5.7%と発表。市場予想を大幅に上回り、約6年ぶりの高成長に ドルは発表直後から急上昇。
  • 対円では節目であった90円50−60抜き、90円93 まで上昇。     
  • この発表を受けて株式市場も大幅に上昇したが、後場に入ると 下げに転じ大引けはNYダウで58ドル安と1万ドル割れも視野に。       
  • 株式市場が軟調に推移したことドル円も次第に上値が重くなり 結局90円25−30とこの日の安値水準で取引終了。
  • ドル高が進んだことでユーロ、豪ドルなども一段安に。 ユーロドルは1.3863を記録し、昨年7月以来の安値を示現。
  • 株式市場が軟調を受け債券相場は続伸。原油、金相場は 小幅続落。
  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数 →74.4(市場予想を上回る)
  • 1月シカゴ購買部協会景気指数 → 61.5(市場予想を上回る)

    ドル/円 90.23 〜 90.93
    ユーロ/円 125.10 〜 126.68
    NYダウ −58.13 → 10、067.33ドル
    GOLD −1.00 →  1、083.80ドル
    WTI −0.75 →  72.89ドル
    米10年国債 −0.064  → 3.590%


本日の注目点

  • 米 12月個人消費支出   
  • 米  112月ISM製造業景況指数                            
   
米第4四半期GDPの5.7%はサプライズでした。

市場のコンセンサスは4.7%で、一部強気の金融機関では5.2%との予測も

ありましたが、結果は約6年ぶりの高成長でした。

しかし、2009年通年ではマイナス2.4%と、依然マイナス成長だったことと、

今回の大幅な伸びの要因は、企業在庫調整にメドがついたものの、

雇用、賃金については依然として不透明感を払拭するまでには

至っていないことで、株式市場での反発にも限界がありました。

米GDP発表を受けてドル円は急騰しました。これまで3度試して破れなかった

90円50−60の水準も上抜けし、一時90円93銭までドル高が進みましたが

さすがに91円台に乗せるパワーはなかったようです。

円が大幅に売られたのは、ユーロ、豪ドルなどでドル高が進んでおり、
連れ安したことも大きな要因と言えます。

この日は91円目前までドルが上昇したのも関わらず、90円前半まで下落しており、

「後味の悪い」引け方でした。



ユーロ円、豪ドル円などのクロス円の下落に歯止めがかかりません。

ユーロについては約6ヶ月ぶりの水準まで下落し、ギリシャの財政問題がポルトガルに波及している

との指摘があるものの、1.38台を割り込めば1.35台まで下落する可能性が

あります。そうなると最早「調整」という枠では語れず、ユーロ安が本格化はする可能性も

あります。アナりスの中には昨年3月に記録した1.2457に向かうとの

指摘がありますが、一旦下落したら値幅が大きい通貨だけに予断は許しません。

また、豪ドルについてもこれまで市場参加者の多くは金利高に着目して豪ドル買いを

進めてきました。ポジションの偏りもかなりの額にになっていることから、ポジションの

「整理」が済むまでは本格的な反転が望めないかもしれません。

明日2日にはRBA(オーストラリア準備銀行)の政策金利が発表されます。

先週の消費者物価指数は市場予想を超える高さを示しています。

昨年10月からの「4度目の利上げ」の可能性の方が高いと予想します。



ドル円は先週の安値89円14銭から週末の高値90円93銭まで、ちょうど90円を

挟み1円ほど上下してレンジを形成しています。

鍵はやはり米株式市場の行方とユーロ、豪ドルの下落基調がどこで止まるかによります。

ユーロ圏ではギリシャの財政問題がカギのなっていますが、EU(欧州連合)は、

ギリシャに対して財政目標を達成できない場合の追加措置の説明を求める、と発表しています。

日本も先週S&Pが財政赤字の拡大を理由に「ネガティブ」に格付けを見直すと発表しており、

米国も含め、いまや「財政問題が為替の行方を左右する」とも言える状況になってきています。



市場を取り巻く環境に不確実性が増大しています。

円が一方的に買われる地合いではないものの、上値が重さが気になるとろころです。

90円を挟み上下1円50銭ほどが、今週の予想レンジというのがコンセンサスですが、

私も同様の予想をしています。

週末の米雇用統計次第ですが、すでに非農業部門雇用者数はプラスに転じる、と予想されています。
               
What's going on? 2009年4月〜(PDF)


 

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 デューク FRB理事 米経済は部分的に潜在成長率を下回る拡大にとどまるため、インフレは「抑制された状態が続き、2010年の経済活動は今後も緩やかに回復するだろう。」との見方を示した。(ノースカロライナ州の講演で) ----- 
1/7 菅財務相 「もう少し円安が望ましい。」「経済界では90円台半ばが適切だとの意見が多い。」財務大臣就任での記者会見で。 92円15近辺 →92円台後半へ。NYでは93円台半ばまでドル高が進む。 
1/8 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 雇用は「失業率を大きく引き下げるほどの速度では回復しそうにない。」雇用統計の発表を受けて。 ----- 
1/26 ウェーバー・ドイツ連銀総裁 ECBは非伝統的な流動性供給策の巻き戻しを「推し進める」。「金融政策の正常化は議題に上がっている。」と述べた。(独ハンブルグの講演で) ----- 
1/27 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁 「長期にわたる超低金利の維持はもはや正当化されない。」として、FOMCで低金利継続に反対票を投じた。 ドル円89円台前半 →90円台乗せまでドル高円安に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和